カントは、空間と時間は、人間がものを認識するための形式であると考えた。

形式ではあるが、人間にとっては、客観的な実在するものとした。

ユキュスキルは、カントの考えを、人間だけでなく、生物一般に拡張し、一つ一つの生き物が、それぞれ

固有の環世界を持ち、空間と時間を生み出していると考えた。

 さらに、ユクスキュルは、生物を観察するところから考察を始めたことにより、デカルトを引きずって

いたカントを超え、主体である生き物が環世界を形成するには、知覚だけでなく、周囲の環境への作用が

必要不可欠であることに思い至った。

続く