「生物から見た世界」 ユクスキュル/クリサート著

「動物と人間の世界認識」日高敏隆著
 
 動物学者ユクスキュルの、環世界(Umwelt)という見方、考え方は、主観と客観、

認識と行為、そして意味とは何かを考えるうえで、大きな示唆を与えてくれる。

「動物と人間の世界認識」は、ユクスキュルの考えを踏襲し、動物や人間が

環境を認識し、行為するためにはなんらかのイルージョン(幻影)が必要であることを

論じている。

 木田元氏は、ハイデガーが現存在の基礎構造を、「世界内存在」(Inder-Welt-sein)、

と規定し、「現存在には本質的に(ある世界の内に存在する)ということが属している」と述べているの

は、ユクスキュルの環世界の考えから着想を得たと推測している。

続く