<高村外相>ミャンマー外相と会談 長井さん死亡で強く抗議
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070929-00000020-mai-pol

 ミャンマーで、戦場ジャーナリストの長井健司さんが撃たれ、死亡した。

どうやら至近距離から狙われ撃たれたようだ。

しかし、疑問に思うのは、日本は中国と並ぶ、ミャンマーを支える主要援助国である。

日本人記者を殺せば、日本の世論を硬化させ、日本が欧米と歩調をそろえ、制裁に踏み切りかねないの

が、分からないはずがない。

撃ったのは、兵士独自の判断ならばともかく、軍がそんな愚かなことを命令するのかどうかである。
 
 日本政府は、当然、事実関係を究明するよう、ミャンマー政府に要求すべきであるが、ミャンマー政府

の態度いかんによっては、経済制裁に踏み切らなくてはならない局面も出てくるかも知れない。

 今回、デモの主体となったのは僧たちで、きっかけは8月15日のガソリンなどの燃料費の突然の値上

げで、価格上昇は食品にも及び、市民の困窮に、托鉢で暮らす僧たちが同情し、互いの連帯を深めたとい

う見方もある。(28日朝日朝刊)

ミャンマー政府が、複数の寺院を急襲し、多数の僧侶を拘束するなど、強硬姿勢を示しているのは、僧侶

の大規模な地下組織があると見ており、組織の徹底的な解体に踏み出したようだ。(28日産経)

事実、デモがかなり組織的なものであると書いてあるブログもある。

ミャンマー市民デモの知られざる側面
http://tillich.iza.ne.jp/blog/

 ミャンマーの民主化運動の“旗手”スーチー女史と彼女が率いる国民民主運動(NLD)は、今回の僧

侶たちのデモに対し、難しい立場にいるらしい。

高山正之 ミャンマーの悲劇
http://kaz1910032-hp.hp.infoseek.co.jp/130120.html

 高山氏によると、「ビルマ人は、かつて植民地支配したイギリス人を、蛇蝎のごとく嫌っている。

しかし、イギリスは、イギリス人と結婚したスーチー女史(旧日本軍とともに、日本で軍事訓練を受けイ

ギリス軍を駆逐した、ビルマの英雄アウン・サンの娘)を使い、再びこの国に影響力を持とうとしてい

る」ということだ。

ミャンマー軍事政権に対して、イギリスは最も強硬な姿勢をとっている。

彼らは、ミャンマーという呼称すら認めず、ビルマと呼ぶ。

高山氏によると「スーチー問題を口実に、欧米が経済制裁を科し、日本もそれに追随した。追い詰められ

たミャンマーの窮状に付け込んだのが、日本からのODAを原資にした中国だった」らしい。

 中国は、ミャンマーを援護する見返りに、天然ガス田の探査権やパイプラインの建設計画を手に入れて

いる。

日本が、経済制裁で欧米諸国と同一歩調をとれば、ミャンマーは中国との関係を深めざるを得なくなり、

中国が利益を得ることになる。アメリカもそのことは重々承知しているようだ。

今後、日本は、長井さんの射殺の究明と関係者の処罰を求めつつ、軍事政権に対し民主化へのプロセスを

示すよう説得するという難しい役割を担わなければならないだろう。