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今日も、会場に入るまで15分は待たされた。
現在も多くの謎に包まれる中米のマヤ文明とアステカ文明、南米のインカ文明の遺品。
これらアメリカ大陸の文明は、多くの共通項を持ち、交流があったことをうかがわせるのだが、しかし、
旧大陸のメソポタミヤ文明、エジプト文明などから、まったく遮断され発展した。
これらアメリカ大陸の三文明は文字を持たないとされてきたが、近年の研究により、マヤは完全な文字体
系を持っていたことが分かった。
アステカは、絵文字を持っていたが、インカは文字を持たなかった。
インカでは、写真に示されたように、紐を多数組み合わせた「キープ」により、結び目と紐の色で、
数量などの情報を表現していた。
巨大なピラミッドを建造し、高度な暦を持ってはいたが、全体としては、神々を祭る石像を作るよう
な、古代文明の域を出なかったのは、他文明と孤立していたために、異質な文明に刺激されたり、あるい
は取り込むことが無かったため、進化、脱皮することが出来なかったためなのか。
マヤ、アステカ、インカの文明世界は、16世紀初頭、スペイン人によって滅ぼされた。
1820年代に、中南米諸国は次々と独立するが、それは植民地の白人が、宗主国から独立したに過
ぎず、現在も中南米各国の白人支配は変わらず、かつての先史文明の子孫たちは、政治的にも経済的にも
最下層に置かれている。