30日の朝、日本テレビで、例によってミートホープ社のことが話題になっていた。

番組では、ミートホープ社の元役員が、顔を隠して登場し、農水省北海道農政事務所に告発したが、

「ミートホープ社が、そんなことするわけないでしょう」と、追い返されたと、憤っていた。

辛坊キャスターが、「なぜ、(告発が本当であることを)見抜けなかったのか」と白々しく嘆いていた

が、「見抜けなかった」から「追い返した」のではないことぐらい、彼は承知しているだろう。

 同じ日本テレビの、28日の昼過ぎのワイドショーでは、5年前から内部告発があったが、保健所等の

行政機関が、ほとんど調べることはなかったことを報じた後、司会の草野キャスターが、「行政機関に不

作為が認められる」と発言している。

また、漫画家のやくみつる氏が、「地方では、地元有力業者が、行政側から挨拶されるような立場にあ

る」とコメントしている。

やくみつる氏ご指摘のとおり、地元有力者、農水省の出先機関、道庁、道警、保健所等の行政機関は、

グルなのである。

 三権分立を柱とする、現在の政治制度自体、多分にフィクションの面があるのだが、その上さらに、

住民の生活が、地元有力者に依存している、地方で、地方分権というフィクションを重ねれば、出現する

のは、地元有力者が取り仕切る、地方政府だろう。


 北海道加ト吉が、賞味期限が切れたコロッケを、ミートホープ社に安く買い戻させていた問題で、

工場長を解任したようだ。

しかし、買戻しは工場長の一存で行われたものだろうか。

工場長の解任は、加ト吉上層部に、問題が波及するのを防ぐために為されたと、勘ぐってしまうが、

そのことについてメディアではなんの発言もない。

 あくまで、ミートホープ、田中社長を極悪人に仕立て、他は被害者であった、として問題を終わらせた

いように、見受けられる。

 労働組合を結成した、ミートホープ社の社員にしても、全面的な被害者とは言えないだろう。

いくら生活をミートホープ社に依存していたとしても、奴隷ではないのだから、辞めるのは自由であり、

労組結成の権利もあった。

もっと早い時期に、会社の不正を正そうとすれば、潰れることもなかったのではないか。

ミートホープ社の不正は、社員の知れないところで行われていたのではなく、知っていて黙っていた、加

担していたのではないだろうか。

そのことも、メディアで論じられることもない。