日本歯科医師会の政治団体である、日本歯科医師連盟(日歯連)から、自民党旧橋本派への1億円ヤミ

献金事件で、一審で無罪となった村岡元官房長官が、10日、東京高裁での控訴審で、一転、有罪となった。

 旧橋本派(平成研)の元会計責任者の滝川俊行氏の、「平成14年3月13日に開かれた幹部会で、村岡

元長官、野中元幹事長、青木参院議員会長、上杉元自治相が出席し、村岡元長官主導で領収書を出さない

ことに決めた」という証言を、控訴審では「信用できる」と認定した。

 3年前、東京地検が、村岡氏を起訴した時とは、世間の反応がまったく違うことに、隔世の感を禁じえない。

あの頃は、村岡氏が嘘を言っているようにも思えないが、検察が言うのだから間違いはないようにも思え

る、といった検察への信頼感があり、村岡氏の主張にも半信半疑のところがあった。

幸か不幸か、現在、世間にあったそのような信頼感は、検察に対しても裁判所に対しても無くなった。

理由としては、その是非は別に論ずるがホリエモンや佐藤優氏などの逮捕、有罪判決の影響もあった。

しかし、一番大きな理由は、ネットが普及したことにより、特に、新聞を講読しない若年層に対し、情報

操作が難しくなったことにあるだろう。

 
 当時、旧橋本派を取り仕切っていたのは、橋本会長ではなく、野中、青木氏であり、特に、野中氏が絶大

な力を持っていた。

村岡氏が、野中、青木、両氏を前にして、派閥の重要事項を主導して決定することは有り得ないこと

は、子供にも分かることだ。

起訴時の検事総長で、弁護士の松尾邦弘氏は、「村岡さんには、1億円事件の当時の事実上の政治団体代

表者としての責任を取ってもらうという意味での起訴だった」と語っている。(11日、朝日、朝刊)

この発言は、「野中、青木、両氏を罰しようとすれば、自分たちも、小泉前首相側の政治家も、返り血を浴び、大

変な事態になるので、当時、形式的な責任者だった、村岡氏に我慢してもらうことで、落とし所とするつ

もりだった。執行猶予がつくことは分かっていたし」というように聞こえる。

 しかし、その筋書きに村岡氏が、激しく抵抗し、それをネット世論が後押しした。

「墓場まで持って行ってくれ」と、詰め腹を切らされたはずの、村岡氏が、ここまで頑張るとは、誰も

予想できなかったところは、佐藤優氏と似ている。


 確かに、会長代理だった村岡氏は、形式的には、政治団体代表者であったのだから、村岡氏にも責任を

取らせる、という考えにも一理はある。

しかし、検察が主張するように、「滝川氏の証言が事実である」と仮定したとしても、幹部会に出席し、

不記載を村岡氏とともに決めたとされる、野中、青木、両氏がなんのお咎めも無し、というのは、到底納得できる

ものではない。

検事、裁判官の本音は、「野中さんが、居なかったと言ってるんだ。うるさく言うな」というところか。


 以前にも、触れたが、ジャーナリスト、松田賢弥氏が「闇将軍」(講談社)で書いてあるように、


野中広務氏の地元、京都府、園部町には、特別養護老人ホーム、長生園を舞台にした、野中ファミリーが


らみの冤罪事件がある。

犯人とされた女性は、今も戦っている。


 冤罪事件について書いてあるブログ
 http://geocities.yahoo.co.jp/gl/tsuyoki_k/view/20070207/1170837641