「志布志の闇」にようやく光が当たった。
鹿児島県議選で選挙違反に問われた、12人全員の無罪判決により、これまで一部のマスメディアでしか報道することのなかった「志布志の闇」が23日(金)、テレビ、新聞で大きく報道されたのだ。
判決は、証拠不十分で無罪というのではなく、事件そのものがでっちあげであると、強く示唆している。

 27日には、溝手国家公安委員長が、閣議後の記者会見で、捜査を検証する必要性があるとの認識を示した。
鹿児島県警捜査2課の警部、当時の志布志警察署長ら関係者の処分は、当然と思われる。
志布志在住のテキスさんは、「警察、検察、国選弁護士」が、組織ぐるみで冤罪事件を隠蔽しようとしていたと非難している。
http://blogs.yahoo.co.jp/cmgkx118/19947923.html

私が、この事件を初めて知ったのは、以前の記事「串間市の県南病院に勤めていた頃、志布志に唯一あるファミレスのジョイフルで本をよく読んでいた…」http://blogs.yahoo.co.jp/ryuuzei/19821092.htmlに書いたように、2年前に放映された、テレビ朝日の鳥越俊太郎の報道番組でだった。
それ以後は、朝日新聞は散発的に報道。
また、読売系の日本テレビは、深夜、「踏み字」について中立に近い立場で報道した。

 「志布志の闇」に対する各メディアの対応は、私の見立てでは、批判の厳しさの順に、
朝日>読売>日経>産経>毎日>東京 だが、異論もあるだろう。
注意すべきことは、政治的なスタンスとは一致しないことだ。体力のあるメディアほど、批判できるということだろう。
28日以降は、再びほとんどのメディアは沈黙している。

 しかし、これほどの強圧的な、人権を侵害する取調べ、捜査の暴走がなぜ起きたのだろうか。
まず第一に、宮崎市在住の佐土原ホエールさんが言うところの「南の下北半島」と言われる、大隅半島の地域性が背景にあるのだろう。http://blogs.yahoo.co.jp/ryuuzei/41008971.html
第二に、鹿児島県警本部捜査2課の警部と、志布志警察署長の個人的資質にも問題があったようだ。捜査方針に異議を唱えた捜査員は外されたらしい。

 しかし、疑問に思うのは、捜査2課の警部の暴走を、なぜ県警上層部が止めることもできず、引きずられ、さらには検察も巻き込まれていったのか、である。
単に、警察組織の体質に帰するものなのか、それとも警察、検察の外部に、影響力を及ぼした人物あるいは組織があったのかどうかである。
そこまで検証してくれるメディアは、存在せず、「志布志の闇」の、依然として闇に包まれた、光が当たらない領域も大きい。