


世界有数の農業国であるオーストラリアは、ひどい旱魃で、飼料穀物の輸入国に転落したようだ。
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2720183/detail
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2818950/detail
これは、農業が衰退し、食料自給率40%の日本にとり、近い将来、国家間の食料の奪い合いとなる食料危機も予想される、看過できない事態ではないのか。
しかし、日本のメディアは、クロマグロ(ホンマグロ)の漁獲枠2割削減で、トロが高値になることは、面白おかしく報道しても、オーストラリアの状況については、沈黙している。
上記三冊の本は、以下の通り
上「ガイヤの復讐」ジェームズ・ラブロック著 秋元勇巳監修 竹村健一訳 中央公論新社
中「気候大異変」 NHK「気候大異変」取材班+江守正多 著 NHK出版
下「温暖化は憂うべきことであろうか」近藤邦明著 不知火書房
「ガイヤの復讐」は、前回の書評で概略を書いた。
「気候大異変」は、今年2月、NHKで放映された同名の番組を下敷きにした、地球温暖化、警告の書であり、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告書をもとにしている。
IPCCは、1988年に、世界気象機関と国連環境計画により、設立されたパネル(調査員『専門委員、審査員』団)である。
IPCCの報告書は、イギリスのハドレーセンターと、横浜に設置されている、スーパーコンピューターの、シュミレーションによる予測結果を、大きな柱とし、作成されている。
「温暖化は憂うべきことであろうか」は、大分県別府市在住の、温暖化懐疑論者の近藤氏によって書かれた。
その主旨は
1) 人間は、温暖期のほうが過ごしやすく、また、温暖化は生態系破壊の原因ではない。
二酸化炭素濃度の上昇は、植物にとり好ましい変化であり、かつ、温暖化は、生態系にとり、好ましい状況である。
2) 現在の大気は、すでに地表からの放熱の95%を吸収しており、二酸化炭素濃度がさらに上昇しても、吸収はほとんど変わらない。
3) 現在の温暖化は、太陽に対する地球の軌道、地球自転の軸の方向と傾きが、周期的に変化するミランコビッチサイクルによるもので、二酸化炭素濃度上昇は、その結果である。
4) 気候予測モデルによる、数値実験は、信用性に欠ける。
気象は、バタフライ効果を含有するカオスであり、予測不可能である。
したがって気象の平均的振る舞いである気候が予測可能であるとする、理論的保証はない。
5) 化石燃料の代替を目指す、風力発電、バイオマスなどの技術開発は、環境をさらに悪化させるだけであり、新たな産業の市場を生み出す効果しかない。
次回、論評したい。