私は、以前にも書いたが、朝日と産経を購読している。竹島問題についての昨日の2紙の記事を読み比べ、思ったことを書く。
 日本と韓国がともに領有を主張する鳥取県沖の竹島周辺海域の海洋調査を行うために、日本の海上保安庁の測量船2隻が、鳥取県境港市で出航の時を待っている。
韓国政府および国民は、この調査に強く反発しており、実力行使も辞さない構えである。
そのような状況で、日本があえて海洋調査を行おうとするのは、今年6月にドイツで開催される「海底地形名称小委員会」に韓国が竹島周辺海域の韓国名表記を提案しているからである。
韓国は、過去4年間で4回も日本に事前通告なしの調査を行ってきた。対する日本側は過去30年間一度も同領域の調査を行っていない。
もし「海底名称小委員会」で韓国名表記が認められれば、竹島および周辺海域の韓国による不法占拠が既成事実化されてしまう。
もちろん韓国にもそれなりの言い分があることは分かる。
しかし、日本と韓国がお互いに領有権を主張する竹島を、武装警備隊を常駐させ一方的に不法占拠するという国際常識を無視した行動をとってきたのは韓国の方であることは、産経の社説の指摘する通りである。
 朝日は、「靖国参拝、歴史教科書、『独島』への挑発」が、韓国側の不満を噴出させているという韓国側の「気持ち」を代弁した論陣を張っている。
しかし朝日の社説では、韓国が国際会議に独自名称を提出する動きがある以上、日本も対抗して動かざるを得ないという日本側の正当な理由については一言も触れていない。
韓国側の「気持ち」を代弁するのは結構だが、その前に、今まで一方的な占拠を続けて来た韓国側の行動を非難するのが筋ではないのか。
 なお、テロや組織犯罪以外にも適用されることが危ぶまれている「共謀罪」が18日、21日より審議入りすることが突如決まったことは、朝日は19日朝刊でわずかに触れ、20日天声人語でも取り上げられているが、産経はまったく記事を載せないということに関しては、朝日を評価したい。