カウンセリング講座に通っています。
エリック・バーンによって提唱された、交流分析(TA;Transactioanl Analysis)について学習しています。
交流分析では自我状態を解析し、それを元にエゴグラムを作成し、自分の心的エネルギー量を可視化しました。
それを元に自己変容をします。
自己変容は、
1、目標を決める
2、低い部分を伸ばす
3、抵抗に気付く
自己変容には「抵抗」が伴うのです。
そこを少し学びます。
抵抗は自分自身が変化に抵抗するものと、周りにいる人たちから抵抗を受けるものがあります。
自己変容の過程において、個人自身やその周囲の人からの抵抗は非常に一般的な現象です。これは、心理学的にも社会的にも深い根拠があり、変化に対する不安やお、既存の状態への慣れや安定を求める心理が影響しています。
個人の無意識の抵抗
1、心の安定性と恒常性の維持
人は自己のアイデンティティや世界観を維持するために心理的な安定を求めます。変容を試みるとき、それが自己の基本的な信念や価値観に挑戦する場合、無意識にそれを避けようとすることがあります。恒常性と呼ばれる心の状態のバランスを保つ機制です。
2、恐怖と不安
変化には不確実性が伴い、それが不安や恐怖を引き起こすことがあります。未知への恐れには、新しい行動や考え方を試すことを躊躇させる原因となります。
3、防衛機制
心理的な防衛機制が作動し、自己を変化から守ろうとすることもあります。例えば、抑圧、否認、合理化などがそれに該当します。
社会的な抵抗
1、社会的役割と期待
個人は社会の中で特定の役割や期待に応じて行動することが求められます。自己変容がこれらの期待に反する場合、友人や家族から「あなたらしくない」といった反応が返ってくることがあります。
2、グループの同調圧力
社会的なグループはその成員に対し一定の行動様式や信念を共有することを期待します。個人がこれに対して挑戦した場合は、グループはその成員を元の状態に引き戻そうとすることがあります。
3、変化に対する脅威
他人の変化は、それを見ている人々にとっても不安を引き起こすことがあります。他人が変わることによって自分たちの関係性や相互作用がどう変わるのか、不確実性が増します。
対処法
・意識的な自己内省
定期的に自己内省を行い、変化に対する自己の抵抗の根源を理解します。
・サポートシステムの構築
支持的な友人、家族、専門家からのサポートを得ることで、変化の過程で生じる不安を和らげることができます。
・小さなステップで進む
大きな変化を一度に試みるのではなく、小さなステップで徐々に進めることで、心理的な抵抗を減らすことができます。
・教育とコミュニケーション
自己変容の意図や目的を周囲と共有することで、誤解を避け、支援を受けやすくなります・
自己変容には確かに抵抗を伴います。
それは良い変化であったとしてもです。
特に社会的な抵抗は、自身ではコントロールできないことが多く、心無い一言を言われたりすることも少なからずあります。それを事前に心に留めておくことは自己変容の過程においては重要な要素となるかもしれません。