わたしは生きるのが苦手です。

 

人間関係も仕事もお金も何だかうまくいきません。

 

頑張っているのに。

 

耐えられなくなり、カウンセリングにいくと、過去の自分が今のわたしを生きにくくしていることがわかりました。

 

それから、内省をして、自分を生きやすくしようと生きています

 

 

 

今日はNVCという考え方から内省を考えてみました。

 

 

「自分自身の幸福と他者の幸福に進んで貢献する能力を強化する言語、思考、コミュニケーションの型を、非暴力コミュニケーション( NVC)と呼ぶ」

 

—『怒りの驚くべき目的: アンガーマネジメントを越えてギフトを見出すコミュニケーション・NVC NVCガイドブック (NVC大学出版)』マーシャル・B・ローゼンバーグ著

 

 

NVCとはNon-violence Communication で、

 

暴力をしないコニュニケーションということですが、

 

もちろん人にパンチやキックをくらわせないという最低限の礼儀を弁えたコニュニケーションではなく、

 

言葉でも暴力をしない、相手を判断しない、評価しない、

 

自分の感情と要求を述べるコニュニケーション方法です。

 

 

感情の中でも今日は怒りについて考えました。

 

 

怒りについて。

 

 

私たちの怒りが生じた時に起きていた刺激またはトリガーは怒りの原因ではないことに意識的になることだ。

 

つまり、人の言動が直接の原因となって私たちを怒らせるのではなく、自分の中に相手の言動に呼応する何かがあって、それが怒りの本当の原因なのだ。

 

 

—『怒りの驚くべき目的: アンガーマネジメントを越えてギフトを見出すコミュニケーション・NVC NVCガイドブック (NVC大学出版)』マーシャル・B・ローゼンバーグ著

 

 

そう、今日私は不快に感じることがあった。

 

不快な怒りです。

 

 

簡単に言うと「お前らの仕事は業務内容の幅が狭い」と言われた。

 

この言葉に対して不快な感情を抱きました。

 

確かに、私の仕事内容はそうかもしれない、それは認めるが、これに怒りを感じました。

 

NVCによればこの言葉はただの刺激であって、この言葉に対して怒りを感じるのは私の中に原因となる何かがあるのです。

 

 

 

私たちが探しているのは原因だ。だから、あなたが彼らの行動をどう解釈しているのか、どう見ているのかを教えて欲しいんだ。どう解釈しているのか、それが怒りの原因なんだよ。

 

—『怒りの驚くべき目的: アンガーマネジメントを越えてギフトを見出すコミュニケーション・NVC NVCガイドブック (NVC大学出版)』マーシャル・B・ローゼンバーグ著

 

 

 

わたしは『お前らの仕事は業務内容の幅が狭い』と言われたことをどう解釈しているのか。

 

 

『お前らの仕事はつまらない』そう聞こえました。

 

『わたしは重要ではない』と言われていると捉えました。

 

『お前は能力が低い』と言われているとも解釈しました。

 

 

 

 

彼の怒りを生じる原因は、彼が彼自身の中に持っていたあらゆる思考だった。そのうちのどの思考も彼らの怒りを生じさせる可能性がある。しかし彼は「彼らは公平ではない、彼らは俺を正当に扱っていない」という一連の判断を既にしていた。こうした判断はどれも怒りの原因だ。

 

—『怒りの驚くべき目的: アンガーマネジメントを越えてギフトを見出すコミュニケーション・NVC NVCガイドブック (NVC大学出版)』マーシャル・B・ローゼンバーグ著

 

 

 

なるほど、私は「お前らの仕事は業務内容の幅が狭い」と言われたことに対して、

 

わたしなりの判断をしていたのです。

 

それにより怒りが生じていました。

 

 

 

 

この判断は状況などによっても変わるものです。

 

 

もし、わたしが「お前らの仕事は業務内容の幅が狭い」と発言をした人に対して、『この人は頭の悪い可哀想な人だ』というイメージを持っていたとする。

 

すると、この言葉は私に怒りを生じさせるものではなくなる。

 

頭の悪い人が何か言っている、負け惜しみか、と怒りは生じません。

 

 

 

わたしは「お前らの仕事は業務内容の幅が狭い」と発言をした人は常に『私のことを下に見ている』と感じています。

 

わたしの中でその人に対する判断もあったのです。

 

またわたしのことを馬鹿にしやがってという思考が瞬時に湧き上がり、それが怒りの原因となりました。

 

 

 

ここまで、言葉はただの刺激であること、

 

そしてその刺激によって怒りが起きたのは私の中にある思考、判断、普段からの物事の捉え方に原因があることがわかりました。

 

 

刺激は相手の言葉や態度

 

怒りの原因はわたしの思考、判断でした。

 

 

さて次は、怒りの大元にあるニーズを探します。

 

 

私たちの怒りの大元にあるニーズを探す。これは、私たちはニーズが満たされていないから怒る、という前提の上に成り立っている。

 

—『怒りの驚くべき目的: アンガーマネジメントを越えてギフトを見出すコミュニケーション・NVC NVCガイドブック (NVC大学出版)』マーシャル・B・ローゼンバーグ著

 

 

わたしたちが怒るのはニーズが満たされないからです。

 

いつも怒っている人はいつもニーズが満たされていないんですね。

 

わたしもよく怒っているのでニーズが満たされていないようです。

 

 

 

 

 

私のニーズがわかりません。

 

困りました。

 

 

「お前らの仕事は業務内容の幅が狭い」と言われたことに怒りを感じる判断をした背後にあるニーズとは何なのでしょうか。

 

判断の背後にあるニーズがわかりません。

 

 

「お前らの仕事は業務内容の幅が狭い」と言われた時に考えたことを振り返ってみます。

 

 

 

『お前らの仕事はつまらない』そう聞こえました。

 

ここから考えると、『わたしは今の仕事がつまらないから面白い仕事がしたい』と考えている。

 

 

『わたしは重要ではない』と言われていると捉えました。

 

ここからは、『わたしを大切な存在だと感じてほしい』のでしょうか。

 

つまり、『貴重な存在であると思われる仕事がしたい』ということでしょうか。

 

 

 

『お前は能力が低い』と言われているとも解釈しました。

 

ここからは、『わたしはもっと能力を活かしたい』と思っているのでしょうか。

 

つまり、『わたしにはもっと能力がある』と考えているのでしょうか。

 

 

まとめると、

 

『今の仕事はわたしの能力を活かしたものではなく、飽きてもいるため、わたしの能力を活かしてわたしならではの仕事をして、必要な人間であると実感したい』

 

というニーズがありました。

 

ちょっと自惚れ感もあり、恥ずかしいですが、

 

腑に落ちました。

 

 

 

 

 

 

 

NVCを使って怒りに対処する3つのステップ

 

1.評価と刺激を混同することなく、怒りの刺激を特定する

 

2.私たちを怒らせている内側に生じているイメージや判断を特定する

 

3.その判断的なイメージをそれが表現しているニーズに変換する。つまり、判断の背後にあるニーズに最大限注意を向ける。

 

『怒りの驚くべき目的: アンガーマネジメントを越えてギフトを見出すコミュニケーション・NVC NVCガイドブック (NVC大学出版)』マーシャル・B・ローゼンバーグ著

 

 

時間はかかってしまいましたが、ここまで出来ました。

 

もう一つステップがあります。

 

 

第 4ステップには、判断の背後にあるニーズにつながって怒りを他の感情に変容した後、実際に声に出して相手に何を言うか、が含まれている。

 

第 4ステップでは、相手に4つの情報を伝える。まず、刺激を明らかにする。自分のニーズが満たされることに抵触した相手の行動だ。つぎに、自分がどう感じているかを表現する。怒りを抑圧していないことに注意してほしい。怒りは、悲しい、傷ついた、怖い、イライラした、というような感情に変容している。自分の感情の表現に続けて満たされていないニーズを表現する。そして次に、この3つの情報に付け加えて、自分の感情と満たされていないニーズとの関係で相手に何を望んでいるのかを明確に、現時点で実行可能な形でリクエストする。

 

—『怒りの驚くべき目的: アンガーマネジメントを越えてギフトを見出すコミュニケーション・NVC NVCガイドブック (NVC大学出版)』マーシャル・B・ローゼンバーグ著

 

 

 

相手に要求を伝えるところまでがNVCです。

 

怒りを生じさせた判断の背後にあったわたしの要求、

 

『今の仕事はわたしの能力を活かしたものではなく、飽きてもいるため、わたしの能力を活かしてわたしならではの仕事をして、必要な人間であると実感したい』

 

 

今回、「お前らの仕事は業務内容の幅が狭い」と言ってきた人にこの要求を伝えても、何のこっちゃとなってしまいそうです。

 

わたしの上司でも何でもない人ですから。

 

 

それにわたしは今の仕事に未練は全くありませんので、上司にこのニーズを伝えることはしません。

 

今のわたしのニーズを満たせるのは今のところわたしだけのようです。

 

 

NVCで怒りを紐解いたことで、自分の心の声が聞こえてしまいました。

 

明日から同じようなことを言われても、怒りは感じるかもしれませんが、その感情を感じることで、自分を鼓舞することができるかもしれません。

 

 

怒りを感じることは悪いことではないことも実感しました。

 

怒りを生む、判断があり、その判断の背後にはわたしのニーズが詰まっていました。

 

 

ただ、そのニーズにたどり着くまでに、刺激を識別して、原因になった判断を特定して、そこからニーズを導くという、

 

今回の件では2日がかりです。

 

 

これを実践するためには、ニーズ・リテラシーとニーズ意識を育む必要がある。ニーズの語彙を増やすと、私たちを怒らせている判断の背後にあるニーズにつながりやすくなる。

 

—『怒りの驚くべき目的: アンガーマネジメントを越えてギフトを見出すコミュニケーション・NVC NVCガイドブック (NVC大学出版)』マーシャル・B・ローゼンバーグ著

 

ニーズ・リテラシーって何ですか?

 

リテラシーって何ですか?

 

と思いますが、つまり、訓練が必要なことのようです。

 

 

 

毎日怒り狂っているわたしは、毎日練習できそうです。