研究室に実験室を作る(1) | 学者の道を現在こーじ中

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遥かカナダで12年、どこのドイツで2年を過ごしたINFP型・4w5の性格の学者です。
白と黒を纏い心地よい時と場を探し続ける発達障害グレーゾーンのパンダでもあります。
少しだけハードモードの人生を生きる日々を密かにしたためているじこまんブログです。

学部生、大学院生、ポスドク研究員の頃は実験と言えば、デザインを考えてプログラムを作成しさえすれば、すぐに実験を行える実験室がありました。アイトラッカーが複数台あり、防音室があり、脳波測定装置があり・・・という恵まれた環境から一転し、先学期は実験の前に実験室を作成する作業に追われていました。

 

日本の大学では、「研究室」と言えば、教員個人のオフィスを指し、実験系の教員は「研究」を別の部屋(実験室)で行うのですが、私はふと考えました・・・ひとまず、シェアするプランは置いておいて、自分の研究室の中に実験室を作ってみようと。実験室をシェアすると、他人と上手く共存しなくてはいけなくなるのです(そして、私はそれが苦手)。教員同士でもめる可能性が低くても(私の周りの先生方は理性のある大人だらけです)、その教員の指導する大学院生が他人の研究を無視して部屋を占領したり、コンピュータのセッティングを変えたりして、問題が生じるのが常なのです(実際ここでもそんなことがあったらしいですが、どこのラボでも起こる問題です)。

 

コンピュータ、モニター、デスク・・・研究室兼実験室にいろいろ買い込んで、もう研究費がなくなってきたころ、デスク間にセパレーターが必要なことに気がつきました。防音室を入れるほどのお金がなく、立派なセパレーターを買うのも避けたい私(立派なセパレータはお金がかかり脚がジャマなのです)・・・ふと周りを見ると、ダンボールが!

 

 

これらの回収場行き決定のダンボールは使えませんが、新品のダンボールならセパレータにできるのでは?と早速注文(ダンボールを捨てつつ、新しいダンボールを買うことに違和感)。そして、見栄えをよくするため、白い木目柄の壁紙を貼り付けました。

 

 

壁紙を貼る時に自分の体重で潰してしまわないように注意して・・・ダンボールを全て壁紙で覆い、側面をテープでカバーすれば・・・完成!

 

 

ダンボールで作ったセパレーターは軽くて持ち運びがしやすく、いずれ処分する際にも手間がかからないというメリットがありますので満足満足です。しかし、反面、予想していた以上にお金がかかってしまい、研究室が火事になったら、火にダンボールを注いでしまうというデメリットもあることに注意です。