齊藤淳です。

学生時代のあだ名は、出会い系サイトーでした。


では早速、続きを書きます。





本番が始まってしまったわけですが、俺はけっこう純粋に楽しめていたような気がした。

でもそれは、点数が発表される前までの話。


皆、戦いに来ている。

大前提として、言わば皆「敵」同士なわけです。

勝つ気が無い人なんて誰も居ないんです。負けられない理由をそれぞれが持っているんです。


複雑でした。

点数で競う事を楽しいとも正直感じていたし、このメンバーが点数という形で優劣をつけられてしまう事が悲しくもあった。


甘ったれた偽善的な発言になるかもしれませんが、そんな感情を俺は持ってしまったわけです。


いや、しかし甘ったれていると。

ここで思い直す。


本気で戦い合ってこそ、真の戦友。


俺は出場者一人一人を、心底リスペクトしている事にも気付いた。

だからこそ、皆に本気でぶつかっていこうと。


そう思えてからは・・・なんだか本当に楽しくなってきた。全部ひっくるめて楽しんでやろうと決めた。


そして、いざ、ステージへ。



控室から移動して、舞台裏で待機してると、このみんステージが始まっていた。

確実にグッドフィーリングが頂けると思って、裏で一緒に歌って踊ってみた。スタッフさんに引かれた。


気付けば、このみんが高得点出してましたね。

そん時にポロっと漏らした「そうこなくっちゃ」というのは・・・はい、強がりです(笑)


「何してくれてんねん!!!」が本当の心の声です。

あぁ、恐ろしい14歳。と、恐ろしい本気のオッサン。


そんなえらいもんを見せつけられた後、いよいよ出番です。


自分の出番直前に流れる紹介VTRを、見たかったら見てもいいと言われたのでチラっと見てたんだが・・・

見てたらなんだか泣けてきたから、途中で見るの止めた。あれはアカン。


有線大賞を受賞した人ヨロシクな感じで歌うとこやった。1stステージでいきなり泣いてるとか変態過ぎる。危なかった・・・


心も身体もええ感じで温まったところで、オンステージ。


曲はSURFACEの「さぁ」。守護月天の主題歌。自称必殺技。


動画で見てみたんですが、標準語でお客さんを煽る自分は超絶気持ち悪いと思った。

なーんにも考えずにテンションに身を任せるとああなるのか・・・と。


もっと満開笑顔で歌う自分を想像してたんですが、力むと言うよりは案外気合いが入ってたようで、なんかいつもと違う顔してた気がする。


やっぱ人前は最高です。カメラ最高。スポットライト最高。自分最高。


ステージに立つとそうなります。根暗な間に溜め込んだ何かしらを大解放するわけです。


本当に気持ちよかった。あと50曲は歌いたかった。


そんな夢のような時間も一瞬で過ぎ去り、点数発表。


76点。


正直、80点越えを目標にしてましたから、悔しさもありました。

でも、そんなに甘かない。改めてそう思った。


ただ、男性陣の中でトップに立てた事は嬉しいと感じた。

それを実際にあの場で言及するわけですが、これには自分でも少し驚いた。


知らぬ間にとんでもないライバル意識が生まれていたという事。

仲良くはなったけど、それは決して馴れ合いではないと言いたかったんだと思う。そう感じた。


男性陣の中には同じ思いがあったと思う。わかってくれていると思う。


だから、あの場での発言には何も後悔していない。


そんな気持ちにさせてくれた皆に感謝したい。




そして、待機部屋へ。

ここが「生き地獄」と呼ばれるのは無理もない。


ここでの時間は本当に苦しかった。


上位五人しか残れないこの部屋で、順番がどんどん入れ替わって、後ろへ後ろへ追いやられていく。


楽しもうと思ってはみたものの、ここではどんな気持ちでいればいいかわからなかった。

自分のステージを振り返って後悔したり、もうダメかもしれないとちょっと諦めかけたり・・・マイナスな考えに囚われて、ちょっとボーっとしてたらカメラに抜かれた。


酷くマヌケな画が映ってしまった。


そんな時、気持ちを察するようにタツオさんが言ってくれた

「いつ撮られるかわかんないから、気は抜かないでおこう。諦めたらそこでゲームセットだよ。」


安西先生!?いや、タツオさん!!!!


この言葉で目が覚めた。


心中穏やかではないものの、集中して戦況を見つめる事ができた。


この後に同じような感じで再度撮られたわけだが、そん時はの俺は会心のシリアス顔でした。ワザとじゃなく、天然で。


プロとは、こういった心構えが絶対に必要なんだと勉強になった。


タツオさん、ありがとうございます。ブログいつも読ませてもらってます。


とかなんとかやってたら、自分が去る時がきました汗

まあ、点数出た時に直感的にギリギリchop感は感じてたので、覚悟はしていました。


去り際に何かしらのコメントを発するわけですが、ここでのコメントでは絶対に、若本さんを繰り出そうと思っていた。

出せるもんは全部出したかった。



3年前に5時間かかってマスターした若本さんモノマネ。もはやベタかもしれんが、使わぬ手はありません。

「フグ田君、僕に一票入れてくれないか?」

はい。今までで一番の出来だったんじゃないでしょうか。

歌唱より良かったかもしれない(笑)


オッサンの必死とはこういうものなのです。


まだ2ndステージへの生き残りを賭けた戦いは続いている。

上位五名に入れなくとも、WEBでのリアルタイム投票で、一人は2ndへ進めるんです。

それに賭けるしかなかった。



待機部屋を後にし、控室へ戻る。

控室では皆の色んな想いが交錯していたように思えた。思うところは様々。きっと色々ある。

リアルタイム投票へという気持ちの切り替えは、皆決して容易ではなかったはず。


でも、ここで皆が2ndステージ用の衣装に着替えた。


発表の後にでも着替える時間はあったはずなのに、この時点で皆が衣装を変えた。


それは、絶対に勝ち上がろうっていう皆の強い意志の表れだったと思う。


傍から見ていたわけでもなく、その当事者だったが、「アニソングランプリ熱いな!!」と興奮していた。





つづく・・・