9/10(日)になんば白鯨で行われたサイコ・フォールズの様子をお伝えしていきます。

今回で丸4年を迎えた当イベント。

今回もたくさんのお客様に起こしいただきまして、ありがたい限り!!

 

こうして続けてこられたのも、足を運んでくださったお客様のおかげでございます。

 

鮎川ヒロアキがカウンセラー芸人の立場から様々な事象を斬る鮎は思う

 

 

今回取り扱ったのはこちら……おやちょっと遠いですね。もう少しズーム!!

 

 

サザエさんにキャラクターの堀川くん。

その奇行からしばしばネット上を騒がしている彼。

 

これまでにどのような行動をとったのかと言いますと…

・体調を崩したワカメに「ワカメちゃん、本当に風邪を引いて本当に良かったね」と書いた手紙を出す

・飼育しているヒヨコに「わかめ」と名づけ溺愛

・ワカメに頼み込み波平の写真をもらって自室の机に貼ってニヤニヤ

・突如、カツオに電話をかけ「僕の赤い糸はお兄さんと結ばれているのかも?」と困惑させる

 

まだまだ他のエピソードがあるものの、スペースの都合で割愛します。

 

日曜日の18時台に流れるアニメに似つかわしくない数々の行いをする堀川くんは、ネットでサイコパス認定をされています。

 

実は前々から堀川くんのことが気になっていた鮎川。

 

彼の行動の多くは磯野家への執着が無意識下にあると分析!

 

そして堀川くんがまだ平凡なキャラだった頃のある発言に着目しました。

 

実は、カツオに対して「一緒に漫才をしたいんです」的なことを言っていた過去がありました。

 

芸人目線で「カツオはやめとけ!」と、ややムキになる鮎川。

 

スーパードライよりもドライな性格のカツオに、堀川くんを受け止めることなど到底できないというのが鮎川の見立て。

 

じゃあ誰であれば堀川くんと漫才ができるのか?

 

「俺しかいない」と鮎川。

 

自分だったら堀川くんを許容し肯定することができるかもしれないという発言には根拠が。

 

鮎川は「なぎさ」で活動して漫才やコントを披露してきましたが、多くの破天荒エピソードを持つトリッキーな相方と20年近くお笑い活動をしてきた確かな実績があるのです。

 

こちらの裏づけに「なるほど~」という納得の声が客席から上がっておりました!

 

 

後半のテーマトークはについて。

厚生労働省によると……

「仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに、6か月以上続けて自宅にひきこもっている状態」

 

というのが引きこもりの定義。

 

かつて長い引きこもりを経験した桜子。

お風呂に入ることもできず、垢が層を作り肌の色を変えていくまでになったのだとか。

 

鮎川の妻も病気による引きこもりを経験しています。

 

一口に引きこもりと言っても多種多様。

 

そこでサイコ・フォールズが独自の視点から引きこもりを分類してみました。

 

回避型

惰性型

病状ダメージ型

毒親型

外出隠れ型

 

の五種類に分けられました。

 

回避型は社会的な責任を逃れた結果、惰性型はなんとなく踏み出さないうちにそうなるタイプ、病状ダメージは精神疾患などが重度になりすぎて出るに出られない人たち(桜子や鮎川の妻が該当)、毒親型は親が子供を自立できなくしてしまった状態です。

 

外出隠れ型というのは、一見すると「外に出られてるんだから引きこもりじゃないでしょ?」と思うかもしれません。

 

例え外に出ていても人と交流をせずに自分の殻の中へ閉じこもっていれば、それは引きこもりと言えるかもしれません。

 

五種の引きこもりのいずれかが複合することもよくあります。

 

引きこもりの半数は、夜中に外出していたりと、時たま外に出ているというデータもあります。実は一切、外へ出ない人というのはかなり少数。

 

引きこもりは何か心に傷を負うことで発生しやすくなります。

以前、当イベントで取り上げたこともあるHSP

 

繊細すぎるがゆえに行きづらさを感じる人たちのことです。HSPの人は五感のいずれかが人よりも発達しており、それゆえ過敏な状態が続いて気が休まりません。

 

「HSPと引きこもりは親和性が高いのでは?」と提唱する鮎川。

 

引きこもり傾向が強い人は、外に出るのが一苦労。それを日々、実感している桜子は鎧をまとうことで何とか外出していると言います。

 

マスクや帽子で自分の顔を見えなくしたり、自転車に乗る際はサンバイザーをすることでかなり安堵できるのだとか。

 

印象的だったのは最後に鮎川が口にした

「ある期間、引きこもることによって成長できることもある」という言葉。

 

実際に鮎川の妻は、引きこもっていた期間に自身を見つめなおすことができたそうです。

 

それまでは他者にも自分にも厳しい目線を向ける癖があったため、ただならぬ生きづらさを感じてきました。

 

認知の歪みから、ゼロかヒャクかの白黒思考に陥り、考えが極端な方向へ一気に飛躍することもよくあったのですが、だんだんと考え方の癖を修正することに成功。

 

心の中に遊びを作れるようになったことで、今では柔軟性が出てきて自己肯定感が増してきました。

 

人は記号化し決めつけることを好みます。その方がいちいち思考しなくていいし楽なのは確かでしょう。

 

しかし一つの言葉でも深堀してみると、その事情は各々違うことが分かります。

 

ネガティブなイメージを持たれているものでも、じっくり考えてみるとその中に新たな発見があることも少なくありません。

今回も濃い~内容になったサイコ・フォールズ。

 

さて次回は10月14日(土)に19時から、なんば白鯨で行われます!

 

50回の足音が近づいてまいりました~

 

そろそろ過ごしやすい季節になっていると思われますが、10月のサイコ・フォールズも引き続きよろしくお願いいたします!!!

                        写真・文 高田豪