五月なのに夏のような気温が続いておりますが、みなさんバテずに過ごしておられますか?
5/14(日)になんば白鯨で行われたサイコ・フォールズの模様をお伝えしていきます!
鮎川が持参したバインダーと桜子の服の柄がカブるというミラクルからスタートしてサイコ・フォールズ。いや~こんなことってあるんですね!!
鮎川ヒロアキがカウンセラー芸人の視点から様々な事象を斬る「鮎は思う」。
今回取り扱ったのは……
国民的アニメであるサザエさん
日曜日にサザエさんを見るのが習慣になっている人も多いのではないでしょうか?
鮎川が着目したのはマスオさん。如才なく振舞っておりバランス感覚が良さそうな彼ですが、実は回避型なのではないかと鮎川が分析!
ちなみに私はマスオさんのことを婿養子と思い込んでいましたが、もしかするとそれもマスオさんの立ち振る舞いと関係しているのかも?
サザエさんは時間が止まっている世界なので、キャラクターが年齢を重ねることはありません。
「もしこのまま時間が進んだら?」という仮定で分析してみると、タラちゃんが愛情不足に陥りグレてしまう可能性があるのだとか。
子どもというのは親が自分と向き合ってくれているか肌で感じます。タラちゃんが非行に走った際に、マスオさんが向き合えるかどうかがフグ田家の鍵となりそうです。
後半のテーマトークは共。
双極性障害を長年わずらってきた桜子。よく「私はプロの精神疾患者」と舞台で口にしますが、病と共に歩んできたからこそ言えることかもしれません。
まず自分が精神疾患である事実を受け入れることに、ほとんどの疾患者が抵抗を感じます。
どこかで差別的な感情を持っていると、それがブーメランのように己へ返ってきてしまうのです。
心理的な抵抗がありつつも受け入れるのに時間を費やします。
また周囲の人間に理解してもらうのも至難の業。
ひとくちに精神疾患と言っても、受容するのも伝えるのも容易ではないのです。
精神疾患には様々な症状があります。
起床時、ふいに嫌な記憶が浮かんでくるという桜子。全く予想していないことがほとんどだそうで、「こんな昔の記憶がこのタイミングで…!?」と鼻で笑ってしまうこともあるのだとか。
笑えるということは俯瞰で自分を見られているということ。
もちろん完全に病気であることを肯定することは難しいのですが、受け入れられているからこそ、できることなのかもしれません。
鮎川が最後に言い放ったのは……
桜子のレジリエンスが高まっているということでした。
レジリエンスという言葉をあまり耳にしたことがないかもしれません。
・失敗や挫折を糧にしながら成長、回復していく力
・大変な状況にあっても心がポキリと折れることなく、しなやかに抵抗していく力
おおまかにまとめるとレジリエンスとはこのような意味です。
病について自己開示しながら理解してもらい、時には甘え、信頼を築いて芸人活動を続けている桜子。
彼女のレジリエンスはこれからますます高まっていくことでしょう!!
今回もたくさんの人たちの観覧いただいたサイコ・フォールズ。次回も日曜日の開催となります。
6/4(日)の19時からなんば白鯨で行われますので、ぜひ足をお運びくださいませ。
よろしくお願い申し上げます!!
文・写真 高田豪