2017年4月15日になんば白鯨で行われた、第43回サイコ・フォールズのレポートをしていきます!

 

春がやってきたということもあり、のっけからハイテンションの桜子。

ジェスチャーを交えながら最近あった出来事を懸命に伝えます。

 

 

鮎川ヒロアキがカウンセラー芸人の視点で様々な事象を斬る「鮎は思う」

 

 

今回、扱ったテーマはクレーム

モンスタークレーマーの問題などが、ニュースなどでよく報道されております。クレームと聞くとネガティブなイメージを持つ人も多いでしょう。

 

しかしクレームには「権利の主張、要求」という意味があります。

 

相手に自分の正当な権利を伝えるのは大切なこと。

 

日本人の多くはつい「私が我慢すれば丸く収まる」となりがち。しかし言うべきことは言った方がいうのが鮎川の考えです!

 

自信と深く関わってる自己主張。

自信は自己肯定感と言い換えることもできます。

 

自分を大切にしているからこそ、権利を主張できるということですね。

 

ただし感情的すぎる物言いは争いを呼びかねません。そこで重要となるのがアサーションというテクニック。

 

アサーションは自己主張が苦手な人が、自分の気持ちを相手に伝えれらるようになるために生み出された心理療法です。

 

1950年代にアメリカで始まったと言われています。

 

「自分と相手の双方を大切にする表現方法」であるアサーション。

 

相手の立場を思いやりながら、冷静に主張できる技術が身につけば、色々な場面で役立つことでしょう。

 

さて後半のトークテーマは

先月のサイコ・フォールズで晴れて父親になった鮎川。

 

というわけでとってもタイムリーな話題。

 

子どもからしてみれば、父親というのは初めて現れる他人。

 

母親とはへその緒を通じて胎内から長い期間一体化していますが、父親はある日気づけばひょっこりとそこにいる男。

 

「この人、誰?」となるのは当然です。

 

父がいなければ母親を独占できるのですが、父がいるとそれもままなりません。言わば父というのは社会そのもの。

 

自分の都合だけでは物事が上手く進まないことを教えてくれる存在なのです。

 

母子家庭で起こりやすい母と子の癒着。父親役も果たせる母親なら問題ないのですが、叱らずひたすら甘やかす母親は、自立できない子どもを作り上げます。

 

そうした子どもは「自分が特別だ」といった誇大な万能感を持つようになり、社会に適応しづらくなります。

 

また父が不在の家庭で育った子どもは、三人以上人がいるところでの立ち回りが苦手になります。なぜなら母と子の関係は常に一対一。

 

このように父性が存在しないことでのネガティブな影響は多方面で見られるのです。

 

フロイトが提唱した防衛機制(精神の安定をはかろうとする心の働き)の概念。その中のひとつに取り入れというものがあります。

自分が憧れている人の要素を自身へ取り入れることにより、欲求を満足させる行為です。

 

例えば私が高校生の頃、安室奈美恵さんが10代の女子から熱烈な支持を集め、アムラーと呼ばれる人たちが多数出現しました。

 

これなんかは取り入れのわかりやすい例。芸能人のファッションをまねることで、自分が憧れの人に一段階近づいたと満足するわけです。

 

取り入れは肉親に対しても行います。今振り返ってみると、鮎川は母親を理想化し取り入れた実感があるのだとか。

 

そのため男性よりも女性との方がコミュニケーションをとるのが得意になりました。

 

桜子はお笑い芸人を始めたころ、偉大な父を意識したそうです。「ジャンルは違えど、父を超えたい」と考えたことをはっきりと覚えています。

 

このように父、母というのは子どもの性格に色濃く関わってきます。

 

ちなみに鮎川は、その後たくさんの人と関わることによって、父性的な部分も獲得することに成功。

 

それまでは自分より年上の男性が苦手だったそうなのですが、だんだんとそういった面も克服できていったようです。

 

男性なのに母性が強いというレアケースな鮎川に父性が加わったことで、上手くバランスを取れるようになったわけです。

 

「期待はしないが見捨てない」というのは、鮎川が常々意識しているスタンス。親が自身の理想を押しつけるがあまり、子どもが心の均衡を取れなくなってしまうこともあります。

 

しかし鮎川のような姿勢であれば、子どもも自身の長所を伸ばしやすいのではないでしょうか?

 

鮎川が父となってから2回目のサイコ・フォールズ。次回はどんな話が展開されるのでしょうか?

 

次回のサイコ・フォールズは5/14(日)19時から、なんば白鯨で開催されます。

土曜日ではなく日曜日に行われますので、お間違えのないようにお願いいたします!

 

                             写真・文 高田豪