2016年12月24日に、なんば白鯨で行われたサイコ・フォールズの模様をお届けいたします。
クリスマスイブに行われるということもあり、動員が心配されましたが、客席は大入り満員!
三重県からお越しくださった方々もおられ、本当にありがたい限りです。
おや? 桜子と鮎川の様相がいつもと違いますね???
鮎川がカウンセラー視点で様々な事象を斬る『鮎が思う』のコーナーで全てが明らかに!!
真相はと言いますと……二人ともにサンタっぽいアイテムをつけていたのでした♪
さて鮎川サンタが取り上げるのは、おでんツンツン男です。
ワイドショーなどを賑わせたこともあって、ご存知の人も多いはず!
文字通りおでんをツンツンしたことで、器物損壊と威力業務妨害の罪で逮捕となりました。
なぜ28歳の彼が、あのような行動をとってしまったのか?
それはズバリ承認欲求なのです。
認められたい願望は誰でも持っていますが、大人になるにつれて折り合いをつけれるようになるもの。
小さなコミュニティー内での承認から、世間一般による承認へと成長していければいいのですが、そこで挫折してしまい、おでんをツンツンしてしまうという運びになりました。
周囲に「おいっバカなまねはやめておけ!」と注意できる人がいなかったことも想像に難くありません。
後半のテーマトークは完について。
完璧主義傾向がかなり強い桜子。
サイコ・フォールズの打ち合わせをしている際にも、そういった面が顔を覗かせることがありました。
完璧主義の問題点は、価値観を人に押し付けることにより、揉めてしまいやすいところです。
視野狭窄状態に陥ると……
・自分の思っていることのみが正しい
・これだけやっているのに相手は怠けている
・大切なこだわりを理解してもらえていない
などといった考えが頭に浮かびます。
求められすぎると人はしんどくなって離れていくこともあるでしょう。
自罰癖がある人は、そうなったときに己を責めてしまいがちなので、結果的に自尊感情が失われることにもつながります。
ただし作品などを創作する上では、強いこだわりは武器になります。サイコ・フォールズにおいてもディティールにこだわる桜子の執着が、イベントを良い方向へと導いているのも事実。
完璧主義はネガティブな面ばかりじゃありません。
こういう志向を持つ人は、自己愛が強い傾向にあるので、作品そのものを自分の分身のように認識しているのでしょう。
愛着がとても強いのです。
桜子のユニークなところは、自身の完璧主義を自覚しており「人に迷惑をかけてはいけない」と強く思っているところです。
完璧にこだわる人は、責任感と自意識の値が高いのも特徴的です。
つまり完璧主義的なこだわりを、別の完璧主義によって押さえ込もうとしているという稀有なパターン。
これにはたくさんの完璧主義者と接してきた鮎川も「桜子姉さんみたいな人、めっちゃ珍しいですよ」と舌を巻いておりました。
自分を許せるようになれば、相手を許せるようになります。
人への要求が強くなりがちな人は、完璧主義傾向が強いのは確か。
「人間やからミスをすることもある。まあええか」くらいに思えると心が楽になることでしょう。
自分も人のこともある程度、許せるようになれた方が、生きづらさは減らせます。
というわけで本年ラストのサイコ・フォールズレポでした♪
今年も当イベントに足をお運びいただきまして、誠にありがとうございました!
来年、最初のサイコ・フォールズは1月21日(土)19時より、なんば白鯨で行われます。
風邪などが流行っておりますので、みなさま手洗いうがいをお忘れないように!
それでは良いお年をお迎えくださいませ~~!!!
写真・文 高田豪