走るのだ。いや、何を?
そりゃ道を走っているに決まってるじゃないか!
夜、走り始めて一週間を越えた。
と言う事は、ダラダラ飲まないって決まりも一週間目だ。
ついでにだが、煙草を止めて二年を越えた。
二年前、煙草を止めたての頃、俺は毎日走っていた。
ニコチン離脱症状に依る口寂しさ故の間食や、栄養吸収の良さから来る体重増加を防ぐ為、
そりゃあもう、ヒィヒィ言いながら走っていた。
煙草止めたばかりだ、息もし辛いし体力も無い。
けれど煙草を止めたという何かしらの気分のドーピングで、辛くない物だと思い込んでいた。


唐突だけれど、俺は子供の頃、小児ぜんそくを持っていた。
発作が出たら地獄だ、朝まで眠れない位、ずっと咳をしていた。
昼間はマシになるのだが、夜になると酷い。
しかも薬が身体に合わないのか、吐くわ熱は出るわ、本当に地獄だった。

そんな俺だから、実はまともに走れた時が無いのだ。
少し激しい運動をすると、ヒューヒューと喉の奥から音がし始め、
酸素の取り入れが出来なくてGIVE UP。
中学に上がり、煙草を覚えた後は体育なんて殆どサボっていたから、
まともに走れた事が無いのだ。
喘息が治った頃には完全な喫煙者。
そりゃまともに走れる訳がないわな。


で、何やねん?って話だな。
最近、産まれて初めてまともに走れているのだ。
いや、走っていて、身体は疲れてくるし、心は折れかけるのだが、
喉はゼーゼー言わないのだ。
当たり前じゃん?と思った貴方、それが当たり前じゃなかった人生を歩んでいた俺が、
初めて感じている清々しさ。

長い距離走って、身体は疲れていても息はできる。これって凄い事なんだ。
二十六年生きて来た、でも長い距離を走った後でも、まともに息が出来る状態。

奇跡だ。
本当に奇跡。真ん中らへんの煙草は自業自得だけれど、喘息が出ないってすげぇや。


なんか、今回、ダイエットの一環で走っているのだけれど、
こんな大きな発見が有るなんて思ってもみなかった訳です。

やってみる物よね。