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9時~13時。心理系スタッフの某先生が不機嫌だった。これはたぶん別の教育系スタッフが原因だ。こいつは教師として何十年もやってきて校長を退職してきたやつだ。極めて始末が悪い。なまじ経験があるだけに自分のやり方が正しいと妄信しちゃっている。他のスタッフや子どものいうことに耳をかすことができなくなっちゃっているのだ。自分ではかしていると思ってるけど。これが経験を積むことの弊害の最たるものだと思う。俺は現場経験を重視しているが、こうなってしまわないようにベテランになったときの危険性の一つとして頭にいれておきたい。
ちなみにこの退職校長とどう接すればいいと思うか子どもに訊いたところ、「下手にでて、はいはい言って、ぺこぺこしてりゃいいんでしょ?」と返答がかえってきた。俺は正解だとこたえた。社会にでてうまくやっていく術を学ぶために、こいつにも使い道はある。そう思わなきゃやってられん。
ゼミ。その後インテークを欠席し学生室に戻ったらMIの子がおちてた。
12時~19時。
カウンセリング一件。お水な人殺しがお相手。無条件の肯定的受容なんざできるわけがない。が、自分の意見を押し付けるわけにもいかない。こういったジレンマがストレスのもとだ。これまで相手したなかでもっとも厄介な人間だった。
一件目は中学生男子&M、二件目は40代後半女性。一件目のIPは周囲に心開いてない印象。はてなんでかな~と思いながらMを相手にする。途端、身にしみてわかった。最後の最後で強烈なのがやってきた。わっかりやすいくらいのPD。PDの診断はあれこれ問題があるためはっきりとなされることは少ないとの印象があるが、院長がめずらしく断言していた。
今日で半年間の実習が終了した。愛着がでてきたせいか、なんだかさみしい。やり終えたという充実感もあるのだが、なんだかせつない。ひとりぼっちで卒業式にでるような、そんな感じだ。最後、外にでた俺は病院へと向き直り深々とお辞儀をした。半年間お世話になりました。ありがとうございました!!
12時~21時。
やられた。営業マンにまんまと騙された。くやしい!
営業電話は用件と電話番号だけ聞いて必要なら折り返しTELすると伝えるのが常なのだが、院長まで取り次いでしまった。
営業マンは国際医療センターのミタニと名乗り、先生に「ミタニから電話だと伝えてください」と言ってきた。国際医療センターが実在するかどうかは知らんが、そいつの自信たっぷりの口調から、先生の知り合いかあるいは患者さんがなんかやらかしたのかと勘違いしちまったのだ。くやしい!
結局そいつは節税対策にマンション購入をすすめる営業だった。俺もまだまだ若い・・・。
計7回も電話をかけてきた患者がいた。こいつは本当によく電話をかけてきやがる。「今、ガス開けてるんですけど」なんて電話してくるようなやつだ。おかげで電話番号を覚えてしまった。俺の立場上、ぞんざいな態度をとれないのが余計ストレスになる。先生曰く「歪んじゃったボーダー」だ。電話で適当に相手してみてくださいと言われた俺は、『これも勉強』と腹をくくり対応することにしたが1分でやめたくなった。
こういった文章を読んで、俺のことを冷たいというやつもいるが、臨床家はきびしくなくちゃいけないと肌で感じているし、そうでなきゃ援助ができないケースもある。タマゴな俺だがそれくらいはわかってきた。なぜって、例えば上で書いた電話魔さんが「ガス開けてる」ってのが嘘だったりするから。