ハロウィン 東京ガーデンシアター 2026.5.9
・・・続き。
キスクと入れ替わる形で、アンディが登場。次に演奏する曲について「俺のフェイヴァリット・ソングだ!」と言い、作曲した人物として「マーカス・グロスコフ!」と紹介。マーカスに照明が当たり、拍手が送られる。
タイトル・コールから始まったのは「ヘル・ワズ・メイド・イン・ヘヴン」である。実は2005年から2006年にかけた「守護神伝-新章-」ツアーでも、アンディは同様の曲紹介を行っているので、思い入れの強い1曲なのだろう。
イントロでダニが叩く怒涛のフレーズは、視覚聴覚ともに圧巻。曲の構成自体に変更は無いものの、カイを含むトリプル・ギター編成で演奏する分、ギター・パートに幾つかのアレンジが施されている。
まずは、イントロ部分。サシャとヴァイキーがスタジオ盤と同様のリフを弾く中、カイが低音弦を中心としたメロディを被せている。また、間奏においてサシャのギター・ソロがあり、次のヴァイキーのソロに入るまでの間、パワー・コードでリズムが刻まれるが、本ツアーでは同パートでカイのギター・ソロがある。
更に細かい部分を追求すると「守護神伝-新章-」ツアーでは、ツイン・ギターのパートで最後の数小節のみサシャがバッキングに廻り、メロディを弾くのはヴァイキーの音1本のみになっていたが、今回はカイがバッキングを弾く分、ツイン・ギターのパートは最後までキッチリとハーモニーがあった。
以上のように、バンドの「今」を強く反映したヴァージョンでありつつ、アップテンポ且つメタリックな楽曲に、場内は大いに盛り上がった。
曲が終わると、舞台中央のドラム台にスポット・ライトが当たり、ダニが派手なフレーズを叩く。ここからはドラム・ソロのコーナーだ。手数の多い技巧派のプレイから、観客に声出しを促すための判りやすいフレーズまで、幅広いプレイを聴かせた。
バスドラが4個というセッティングもインパクト大である。実際、どのように使い分けるのか詳細が判らなくとも、とにかく凄そうだ!という効果を生み出している。
ダニは随所で「トーキョー!」と叫びながらドラムを叩く。恐らくダニ用のヴォーカル・マイクは無いはずなので、8000人を収容するホールに響き渡るダニの生声は相当な声量と言える。
カウントから「アイ・ウォント・アウト」を開始し、フロントにメンバー全員が再登場。古くからの人気曲であるため、イントロで大きな歓声が上がっている。スクリーンには、同曲のシングル盤のジャケットに登場するカボチャを筆頭に、様々なカボチャが映し出され、ステージを華やかに彩った。
ここ数回のツアーでは、間奏後に観客が「I Want Out!」と叫ぶ、コール&レスポンスのコーナーが設けられていたが、今ツアーではスタジオ盤と同じく、ギター・ソロの後はサビに戻る。ある意味、シンプルな印象を与えるアレンジでエンディングへ。
暗転した場内。暗い中、スタッフが花道前方に椅子をセットする様子が見えた。その後、アンディとキスクが登場。ここからは2人によるアコースティック・コーナーである。キスクが「アンディ・デリス!」と紹介。それに対し、キスクは「マイケル・プレスリー!」と紹介され、場内から笑いと拍手があった。
アコースティック・ギターを持ったキスクが、弾きながら歌い始めた。曲はビートルズの「レット・イット・ビー」だ。ただし、これはノリというか、お遊びでプレイした曲と思われる。尚、翌10日のライヴでは「ピンク・バブルズ・ゴー・エイプ」をプレイ。
すぐさま、キスクが「ハートビート」のアルペジオを爪弾く。場内はスマートフォンのライトが灯り、美しく幻想的な空間が生まれた。キスクの伴奏をバックに、アンディが歌う。サビでは観客に歌うように促していた。
アンディらしいメロディと曲調の本曲を、キスクの演奏で歌う。ハロウィンの歴史を統括した、現編成だからこそ見られる光景であるのは間違いない。アンディが切々と歌い上げ、大きな拍手と共に終了。
キスクが弾いていたアコギをアンディが受け取り、今度はアンディの演奏でキスクが歌う。物哀しいマイナー・コードが場内に響く。始まったのは「テイル・ザット・ウォズン
ト・ライト」である。「スマートフォンのライトを照らしてくれ」とキスクが言い、場内は光が揺らめく幻想的な空間となった。
以前のツアーでも取り上げられている本曲であるが、本ツアーではアコースティック・アレンジでワン・コーラス歌った後、バンド演奏が入り、エレクトリック・ヴァージョンに繋がる構成に。1番のサビを歌い終える頃、ステージにはヴァイキーが登場。キスクが「マイケル・ヴァイカート!」と紹介し、泣きのギター・ソロに突入する段取りである。
演奏を終えると、アンディとキスクは花道からメイン・ステージに戻る。アンディが話している間に、スタッフがアコースティック・セットを撤収。
アンディが「次が今夜最後の曲だ」と言い、客席からは惜しむ声が上がる。その後「新作から演奏する最後の曲だ!」と続け、客席からは拍手と笑いが。タイトル・コールからスタートしたのが「ア・リトル・イズ・ア・リトル・トゥ・マッチ」である。
後方のスクリーンには、アルバム「ジャイアンツ&モンスターズ」のジャケットが全面に映し出され、今のハロウィンの存分に感じる演目となった。アンディとキスクが向かい合って、それぞれのパートを歌う。サシャのギター・ソロも素晴らしかった。
暗転した場内に、ダニが踏むバスドラのリズムが響く。観客は手拍子を打ち、ステージ中央に立つカイが観客を煽った。カイがメロディを歌い、観客が続けて同じメロディを歌う。
カイが「ダニ!」と合図を送った後、ダニが怒涛のタム回しを披露。これは「ヘヴィ・メタル(イズ・ザ・ロウ)」の冒頭部分である。疾走リズムを叩き、カイとヴァイキーがリフを刻む。少し遅れてサシャも登場した。
初期ハロウィンを象徴するように、パワーとスピードで攻め立てる本曲。客席では多くのファンが拳を突き上げ、凄まじい盛り上がりとなっている。間奏では、カイとヴァイキーが花道まで歩み出て、ツイン・ギターを披露している。
ソロの後は、マーカスのベースをバックに、カイが「Heavy Metal!」と叫び、観客も同じく「Heavy Metal!」と叫ぶ。正にヘヴィ・メタル、鋼鉄の如き硬さと鋭さ、シャープさを持ちながら曲は終了した。
続く・・・。








