藤:「何か昨日更新がなかったけど」
熊:「いろいろと本を買って読み漁ってたら、
なんかそっちの方が面白くなっちゃってさ」
藤:「…商売をやろうとしている人間が
そういう約束事を破棄する様では駄目だと思うけどな」
熊:「その代わり今日は二回位更新するから」
藤:「…代わりにはならないと思うけどな。
ちなみに今日は何で昼間っから更新してるんだ?」
熊:「虫歯になった親知らずを抜くために
仕事を休んだんだ」
藤:「虫歯のために仕事を休んだのか。
自由な仕事だな」
熊:「今の仕事は比較的自由に休みが取れるからな。
だから、クラウドファンディングも、
仕事しながらできるんじゃないかと思っているんだ。
藤:「お前の仕事のことなんてどうでもいいや。
前回、web差し入れというのを考えたんだよな。
これは漫画家とかのクリエイターの援助に使えると」
熊:「簡単に言えばそんな感じかな」
藤:「お前の中では今日の内容の方が
面白いかもと思っているとか書いてたけど、
一体何が面白いんだ?
熊:「よく具体的にはよくわからないけれども、
ネットでゆる~く繋がっている第三者を支援するという行為が、
面白いんじゃないかと最近漠然と思っているんだ」
藤:「いきなり何をわからないことを言っているんだ?」
熊:「書くとまどろっこしくなるかもしれないから、
適当に相槌でもいれながら読んでほしいなと思っているんだけれども、
人生って長いじゃん。
その中で漠然と長い間生きていくってのは難しいと思うわけね。
一年とか三年とか五年とか一区切りで
何かイベントごととかあった方がいいと思うわけさ。
でも、今の社会でっていうか
自分の置かれている環境がそうなっているだけかもしれないんだけども、
時間が漠然と通り過ぎているだけなんじゃないかと思うわけね」
藤:「はあ?」
熊:「積み重なるものがねえんだよ。
もしかするとあるのかもしれないけれども、
基本的に給料は安いから貯金が積み重なるわけでもないし、
自分が作ったものが他人に読まれているという確かな実感があるわけでもないし、
なんか歳だけ重ねているなあというのはあるんだ。
別に今のところはまだ三十代半ばだから
体は動くし、動かなくなって来たら、
こういう仕事をすればいいんじゃねえかと、
基本的に他人がやりたくない仕事をすれば、
死ぬまで何とか食えるんじゃねえかとか
思っているから特別将来に不安はない。
逆を言えば仕事ができなくなった時は死ぬ時だと思っているけれども、
まあ、六十代くらいまでは今の時分のスペックでも低空飛行なりに
生きていけるんじゃないかという自負はある」
藤:「何が言いたいんだ?」
熊:「そういう合いの手はいいから黙って聞け。
これからの社会、僕のような低空飛行の人間は多くなると思うんだよ。
自分一人で食っていけるけれども、
結局、経済的に物凄く金持ちであるわけでもないから、
楽していけるわけでもないし、
結婚して子供が作れるわけでもない。
だから、漠然と時間を重ねるだけの生き方しかできない。
まあ、僕はたまに自分なりに面白いものを探して、
『ここまでは生きていける』、
『この日のために取り敢えず生きていこう』みたいな短期的な
楽しみは作っていけている気がするし、
『それが人生の終わりまで続くよ』って言われてもいいと思っているんだけどさ。
でも、その中で漠然と何も残せずに死んじゃうよというのは、
ちょっと面白くないなという気持ちはある。
かと言って、社会で過激なことをしたいのかというと
結局トランジスターという小説を書いて
それが結局社会的には
そんなに簡単に受け入れられるものじゃないとわかった時点で、
もういいやという気持ちにはなった」
藤:「やっぱり話が見えないな」
熊:「うん、自分も今、話を見失いかけている。
まあ、自分が家庭というものを築かなかった分、
それなりの時間とお金の余裕が手に入ったということもある一方で、
結婚して子どもを育てている人たちは
時間もお金もなくなっているのが実情で、
そういう人達が子どもに十分なお金をかけてやれずに
その子どもが大人になっていくのがちょっとかわいそうな気もするんだな」
藤:「うん。それで?」
熊:「何か自分の余裕が無駄な気がしたのね。
何かを残すわけでもないし、
取り敢えず経済の回転を底辺なりにグルグル動かしているだけだと。
…何か結論がない中で話を続けても終わりが見えないだけだと気付いたから、
結論を先に書くけど、
要は将来的に自分の人生を漠然と生きてもしょうがないから、
子どもを育てたりしたいけれども、
実際には経済的にも社交性とかそういうものでも無理かもしれない。
でも、自分の思想っていうか、
生きた知恵くらいは誰かに生かしてもらいたい気もするから、
例えばシングルマザーの子どもとか、
お金がなくて娯楽も少なそうな子ども達に、
自分たちの思想を残せれば
もしかするとなんかしらの種をまいた気にはなるのかなとそう思ったわけね」
藤:「要は、話したい無駄なエネルギーを持った独身男性と
娯楽のない子どもをマッチングさせて、
何かしら将来につなげたいとそういう事だな。
…一言でいえばいいことをグダグダと書きやがって。
読みにくいから書き直せよ」
熊:「今回に関しては無駄も一つの形かなと思うからいいや。
基本的に大人は時間がないから
『この本凄いよ』っていってもどれくらい読んでくれるのかがわからないし、
余計な知識とかもあるから必ずしも面白がってくれるとは限らないけど、
塾に行っていないような子どもならば大抵暇だし、
知識もないから素直に喜んでくれるかもしれないじゃないか。
本を差し入れてそういう影響を与えられるのは面白いと思うんだ。
基本的にシングルマザーの子どもなんて、
ワープアだから塾とか行けなくて高卒じゃん。
大学行っても高い奨学金を払ってバイト漬けで、
就職してもよっぽど優秀じゃないと正社員で社畜になるか、
非正規雇用でいつ首を切られるかビクビクするか迷うくらいなら、
自分の人生は高卒までと決める。
大学へ行く費用も馬鹿にならないし。
その代わり、漫画を描いて一発あてるために、
その情報収集に時間を注がせたりする。
そうやってテキトーなアドバイスをして勝手に育った子供が、
将来的に尾田栄一郎先生みたいなビッグな漫画家になったりしたら面白いじゃん」
藤:「それはそうなんだろうけれどもさ。
必ずしもじゃないじゃないか。
…というか、まずならないだろうし」
熊:「確実に言えるのは、
これだけの少子高齢化社会で、
高齢者は数がいるから福祉とかもそっちの方に金が回っていくけど、
そんなんじゃ国が先細りしていくのは目に見えている。
介護なんて正直きついしつまらないし。
子どもを育てる方にシフトを入れないといけないけれども、
今やっているのはせいぜい保育施設をどうするかくらい。
でも子育てをする世代の収入は上がらないからいろんな産業も育たない。
子どもに面白い本をあげるくらいで
その後ファンになって需要が増えるのならば、
やらないに越したことはないと思うんだけどなあ」
藤:「何となく、何となくだけどお前の考えていることはわかったよ。
具体的にどんな内容のことをするの?」
熊:「片親子ども漫画足長おじさんプロジェクトと称して、
シングルマザーとかの子どもに漫画とかを買い与えて、
漫画を描かせて同世代の子どもと対決させたりして、
中長期的な成長を見届けるとか。
将来的に有名になった子供にサインをいつでも貰える権利が得られるとか」
藤:「…何か漠然としているな」
熊:「何かこの文章を書いていたら、
結構疲れた。何でだろ?
栄養が足りないのかなあ」
藤:「まあ、クラウドファンディングをするのならば、
もっと具体的に内容を煮詰めて書かなきゃいけないと思うから、
その時にはもっと具体的にしろよな」
熊:「じゃあ、時間が迫ったから親知らず抜いてくる。
抜いたら、その後今日はもう一つ記事を書くよ」
藤:「おう」