熊:「今、クラウドファンディングをやろうと思っているんだ」
藤:「クラウドファンディングってのは、
ネットで資金を集めて、第三者にリターンをしてってやつだろ?
一体どんな内容のものをやる予定なんだ?」
熊:「web差し入れというサービスを考えたんだ」
藤:「web差し入れか。
一体どんなサービスなんだ?
名前を聞いた限りじゃ、
web投げ銭とかとどう違うのかわからないけどな」
熊:「文字通り、webを通じた第三者に
メッセージと同時に差し入れを贈るサービスだな。
まあ実際には差し入れとは名前がついているけれども、
ネット上の第三者にプレゼントを贈れるサービスと考えている。
プレゼントっていうと特別な日に送る代物のような気がするけれども、
差し入れと考えるともっと日常的に行うものかなと思ったんだ」
藤:「実際に品物を送るのか?
いちいち住所がわかられると嫌だと思う人も多いと思うぜ?」
熊:「個人的には、スマホでアプリで商品を購入して、
URLをかざして商品をコンビニなどを通じて
タダであげられる状態までにするだけかな」
藤:「商品が売り切れてたら?」
熊:「取り寄せられるようにするか、
そもそも定番の商品しか差し入れられないようにするとかかな」
藤:「差し入れなのに、
いちいち取りに行かないといけないのか」
熊:「ゆくゆくはオフィスとか比較的公共の場にいる人に関しては、
届けられるサービスにすればいいと思うけれども、
最初はいちいち取りに行かないといけないサービスだね」
藤:「まだ、イマイチ必要性がわからないな。
これを必要としている人達ってお前の中ではどんな人たちなの?」
熊:「駆け出しの漫画家とか作家とかアイドルとか、アーティストとか、
俳優とか声優とかボカロPとかニコ生主とか、
これから名前を売ろうと思っている人達全般がまず一つ。
本当に生活が困窮している人達に対する救援がもう一つかな。
漫画家とかには自分の作っている製品を買ってあげたり、
食品や道具を買ってあげられるようにという意味で、
二つの意味で助けてあげられるんじゃないかと思う」
藤:「人を助けるのか。
お前はどうやって収益を上げるの?」
熊:「今のところ考えているのは、
商品を買う際にプリペイドカードのようなものを買ってもらって、
その売り上げの2%位を貰うか、
商品を買った際に2%とかを徴収する形になるかな。
後は、ショッピングをして購入してもらった際に
誘導してきたということで2%キックバックを貰うとか
そんなところかな」
藤:「それでどれくらい儲かる試算なの?」
熊:「単純にプレゼントをあげるサービスと考えていると、
多分ネットでアクティブな人が100万人くらいいて、
毎日365日誕生日の人がいるから、
1人につき千円位のプレゼントをあげるとしたら、
大体一日270万円位金額が動いて、
五万円位が一日の収益になるかな」
藤:「ビジネスとしては少なくないか?
まあ、プレゼントが千円で一人だけっていう、
過小評価してこんなもんだから
実際には桁が違うかもしれないしな。
最初の方でもちらっと話した一番肝心なことを聞くけれども、
web投げ銭とどう違うわけ?
差し入れで商品で現物支給だと、別のものに変えられないけれども、
投げ銭だとお金だから別のものに返られるじゃん。
そっちの方が有利だと思わない?
それがもしかすると今までなかった理由かもわからないよ」
熊:「まあそれは確かにある。
差し入れ交換サイトを作ったりすれば、
ある程度変わるかもしれないけれども、
それだと投げ銭でいいじゃんになっちゃいそうなのはわかる。
個人的に面白そうなのは漫画とかの普及活動とかかなあ。
一つの漫画が物凄く面白かった時とかに、
なんか読んだ感想をもう一度味わいたかったりするじゃん。
そういうのを共有するために
同じ漫画を第三者に配って反応を見れたりするのは面白いんじゃないかと」
藤:「それは金がある人の発想かもしれないじゃん。
実際問題同じ本を何冊も買って
どれくらいの得があるかわからない人の方が多いんじゃない?」
熊:「だったら、出版社とか作者とかが普及してくれた人に対して、
サインとか特別なイラストを描いてくれたりとか、
そういうのをしてくれるというのはどうだろうか?
そういう作者と交流を図れると面白いんじゃないかと思っている。
藤:「どれくらいの人がやってくれるかな?」
熊:「売り上げや生活にプラスとなる、
自分の作品の質が上がる可能性があるとなると、
十人に一人くらい、いやもっとたくさんやってくれるんじゃないかな
とは思っているけれども」
藤:「web投げ銭でお金をあげるよりかは
もっとなんか交流できそうだ、
だけど、食品なんかをあげるときの利便性を考えると、
web投げ銭には敵わない。
そんなところか」
熊:「個人的に人を助けるというか、
人に影響を与えるのが面白いと思えるようなら、
このサービス、面白いと思えるんじゃないかという気がするんだけどね」
藤:「今のところ考えているのはそんなところか?」
熊:「いや、もっとあるけれども、
これから夜勤があるから今日はこの辺で」
藤:「ちなみにこのアイディアはパクられると思うか?」
熊:「パクられるのを恐れるよりも、
考えを広めて面白がってもらえるのかどうかの方が大事な段階だから、
それで結果的に盗まれたらそれはそれでいいんじゃないの?
また別のアイディアを考えればいいだけだし」
藤:「まあ、お前がそう思っているんならそれでいいんじゃねえの?」
熊:「個人的に明日の内容の方が面白いと思うけれども、
人の感想なんてそれぞれだからどうだろうな。
まあいいや、多分また明日」