藤:「自分が作曲できないのにその詩を公開するのは
ダサいって前も言っているのに、
二つ目も披露するつもりなのか」
熊:「…だから、うるさいっての。
そういう書き方をしなければ、
誰も変な目で見ないかもしれないじゃないか」
藤:「…だって、お前34歳なんだぜ?
まだ物事の分別もつかない十代がやるならまだしも、
お前は三十代半ばだ。
お前は何を一体学んできたんだ」
熊:「…年齢のことなんていいんだよ。
こういう年齢だからこそ書けるものもあるんだよ」
藤:「そういうのがあるのならば、
本格的に音楽をやっているけれども、
何でか実りのない人達に
とっておけばいいんじゃねえの?
現代で作詞されている曲なんて
似たり寄ったりなんだから。
社会のクズに新鮮な作詞を
されても困るだけだろ。
…別にお前の歌詞が新鮮だとは
とても思えないけれどもな」
熊:「…それでもいい。
文句は言い終わったか?
言い終わったんなら書くぞ。
書いたときはなぜか自分で泣いてしまった詩だ。
昨日のよりかは自信がないけれども
ちょっとだけ面白い表現が
できたんじゃないかと思っている。
『ここに立つ意義』
世間の人たちが僕らを笑っているよ
世間でいう僕らは高齢フリーター
いっぱしのレールの上でさえもう戻れない
皆乗るレールの上はさぞ楽しいことだろうか?
自分たちは落とされるわけがないと
遠くで愚か者と罵っているのだろうか?
確かに若い人達にはまだ希望があって
僕らのようなレールに乗ることすら
危ぶまれる人間を馬鹿にしているのかもしれない
だけど僕はまだ働き続けなければいけない
どんなに無能といわれようが
縋り付かなきゃいけないんだ
例えばこんな無能の僕が日雇いだろうと
警備や清掃だろうと社会に出ることで
もしかすると社会に出る意味を失った人が
自分も世に出たいと思えるかもしれない
リストラされて家族も崩壊したおじさんとかが
まだ働きたいと思えるかもしれない
その為だったら僕は死にたい気持ちを
ちょっとだけ我慢して社会の底辺の歯車にでも
なってやろうとそう思っている
僕も働けなくなることは知っている
多分働けなくなった日が死ぬときだろう
まともな家族が欲しかったけれども
多分、その時僕は一人だろう
その時自分の命の意味はあったのかと問う
多分なくても良かったように思えてしまうが、
それでも意味があったと受け止めよう
少なくとも誰かにメッセージを送ろう
出来るだけ若いうちに努力をしろ
自分の置かれている環境を言い訳にするな
チャレンジは何歳からだってできると思い込め
人との接点を作れ
それらが少しでも伝われば、
僕もここに立っている意義はあるだろう
熊:「最後の方がちょっと微妙な気もするけれども、
後で作り直すかもしれない」
藤:「お前のどうでもいい感想はいいや。
ところでお前は作った詩を曲に乗せるつもりがるのか?」
熊:「…………うーん」
ダサいって前も言っているのに、
二つ目も披露するつもりなのか」
熊:「…だから、うるさいっての。
そういう書き方をしなければ、
誰も変な目で見ないかもしれないじゃないか」
藤:「…だって、お前34歳なんだぜ?
まだ物事の分別もつかない十代がやるならまだしも、
お前は三十代半ばだ。
お前は何を一体学んできたんだ」
熊:「…年齢のことなんていいんだよ。
こういう年齢だからこそ書けるものもあるんだよ」
藤:「そういうのがあるのならば、
本格的に音楽をやっているけれども、
何でか実りのない人達に
とっておけばいいんじゃねえの?
現代で作詞されている曲なんて
似たり寄ったりなんだから。
社会のクズに新鮮な作詞を
されても困るだけだろ。
…別にお前の歌詞が新鮮だとは
とても思えないけれどもな」
熊:「…それでもいい。
文句は言い終わったか?
言い終わったんなら書くぞ。
書いたときはなぜか自分で泣いてしまった詩だ。
昨日のよりかは自信がないけれども
ちょっとだけ面白い表現が
できたんじゃないかと思っている。
『ここに立つ意義』
世間の人たちが僕らを笑っているよ
世間でいう僕らは高齢フリーター
いっぱしのレールの上でさえもう戻れない
皆乗るレールの上はさぞ楽しいことだろうか?
自分たちは落とされるわけがないと
遠くで愚か者と罵っているのだろうか?
確かに若い人達にはまだ希望があって
僕らのようなレールに乗ることすら
危ぶまれる人間を馬鹿にしているのかもしれない
だけど僕はまだ働き続けなければいけない
どんなに無能といわれようが
縋り付かなきゃいけないんだ
例えばこんな無能の僕が日雇いだろうと
警備や清掃だろうと社会に出ることで
もしかすると社会に出る意味を失った人が
自分も世に出たいと思えるかもしれない
リストラされて家族も崩壊したおじさんとかが
まだ働きたいと思えるかもしれない
その為だったら僕は死にたい気持ちを
ちょっとだけ我慢して社会の底辺の歯車にでも
なってやろうとそう思っている
僕も働けなくなることは知っている
多分働けなくなった日が死ぬときだろう
まともな家族が欲しかったけれども
多分、その時僕は一人だろう
その時自分の命の意味はあったのかと問う
多分なくても良かったように思えてしまうが、
それでも意味があったと受け止めよう
少なくとも誰かにメッセージを送ろう
出来るだけ若いうちに努力をしろ
自分の置かれている環境を言い訳にするな
チャレンジは何歳からだってできると思い込め
人との接点を作れ
それらが少しでも伝われば、
僕もここに立っている意義はあるだろう
熊:「最後の方がちょっと微妙な気もするけれども、
後で作り直すかもしれない」
藤:「お前のどうでもいい感想はいいや。
ところでお前は作った詩を曲に乗せるつもりがるのか?」
熊:「…………うーん」