熊:「今日は前置きが思い浮かばない」
藤:「…なら、さっさと本題に入れ」
熊:「今日は学校に関するビジネスモデルを考える、だ」
藤:「高校を中退したお前が学校か」
熊:「何とでも言え。
どんな学校を出たかよりも
その後何をしたかで人生は決まる。
そんなものさ」
藤:「それが本当かどうかはお前が決めろ」
熊:「…そのつもりだよ。
取り敢えず、いくつか考えた中から四つくらいに絞った。
まず考えたのは最初にお金を払って、授業を受けて、
途中からお金を貰って授業を取り仕切る、
お金をかけずに教育が受けられる学校」
藤:「授業を受けた生徒がすぐに教師になるのか?
それは結構な覚悟が必要なんじゃないのか?」
熊:「簡単な英語とかなら大丈夫かもしれないけどなあ」
藤:「やってみないとわからないだろうな」
熊:「次、MOOC(ムーク)という
タダで受けられる海外の大学授業を
翻訳して単位取得まで導いてくれる学校」
藤:「…何かそれ、本末転倒じゃねえの?」
熊:「三つ目、託児所、寮完備の
夜間高校と短期大学一貫の学校。
シングルマザーは学歴がないから、
託児所で保育士の勉強をしながらお金を貰えて、
将来のことも考えられる学校が必要なんじゃないかと思った。
藤:「また、シングルマザーの話か」
熊:「だって、今の六人に一人の子供が貧困で、
その親がシングルマザーの可能性も高いのに、
この問題をそのままにはできないだろ?
だって、貧困は連鎖するんだぜ?」
藤:「まあ、そうかもしれないけどな。
ただ、実際にできるかどうかは別の話だぞ」
熊:「…そうなんだよなあ。
最後はこんな事を教えてほしい人と、
こんな事をみんなに教えたい人とをマッチングして、
百円から一万円位をやり取りさせる学校サイト」
藤:「これはちょっと面白そうだな。
でも、もうあるのかなあ。
無いようならば作ってもいいんじゃないか?」
熊:「そうだな。
今回の中では一番最後のやつが使える気がする。
でも、そういうのって情報商材とかが
カバーするところじゃないのかなあ?」
藤:「今日は比較的いいアイディアが出たかもな。
次もいいアイディアが出るといいな」
熊:「しかし、このブログ、お金がないという理由で、
アイディア出しを毎日続けるだけのものになっているけど、
そろそろ会社を作った方がいいのかもしれないよな」
藤:「でも、まだ作ってどうするって段階でもあるよな。
本当に作れるのかどうかがわからない」
熊:「もう作った上で
何とかするしかない気もするけどなあ」
藤:「なら、再来週にでも作りに行けよ」
熊:「元々、四月になってから作る予定だったからな。
それ位には作る。
もうその後は頑張るしかない」
藤:「それまでに一つでも『これだ!』という
面白いアイディアが思い浮かぶといいな」
熊:「ああ」