/font>熊:「……………」
藤:「どうかしたか、硬直して」
熊:「割とすんなりと幼馴染の女の子の友達から連絡が来た」
藤:「すぐに来たな。
半年後かもしれない、一年後かもしれない。
はたまた永遠に来ないかもしれないとかいってたのに」
熊:「Facebookなんて僕なんかTwitterと連動しているから、
多少更新しているように見えるかもしれないけど、
正直言ってあまり触っていないもの。
彼女のFacebookも去年から更新してなかったから、
反応が来るのはもう少し後だろうと思っていた」
藤:「で、肝心の返答はどうだったんだ?」
熊:「幼馴染の女の子とは中学校を卒業してから、
何の連絡も取っていないって」
藤:「ありゃりゃりゃ。
むしろお前の方が幼馴染みの女の子のことを
知っているような状況だったわけだ」
熊:「それでも、
二年前に結婚していないくらいしか知らないからさ。
今現在どうしているんだろうか。
結婚でもしているのだろうか?」
藤:「どっちだと思うんだ?」
熊:「正直ね二年前の段階で別の誰かと結婚しててくれれば、
『あ、頭の中の“声”の人とは違う』と
わかったはずなんだけどさ、
そうじゃない可能性がうっすらとでも
残ってしまっているじゃないか。
その方がきついのが正直なところだ」
藤:「ぶっちゃけるとお前は、
頭の中の“声”の人と会ってどうしたいんだ?」
熊:「もうね、喧嘩したくないんだよ。
仲良く幸せに暮らしたい。
それは別に結婚したいっていう意味ではないよ?」
藤:「頭の中では仲良くしたい。
取り敢えず連絡を取り合いたい。
それ以上の望みはないということか」
熊:「そんな感じだよ。
メンヘラの人に好かれている方がまだマシだよ」
藤:「脳内メンヘラの人に好かれているって
別れられないし大変だな」
熊:「もう交通事故にあったようなものだと思っている。
幸い後遺症もなく五体満足動く。
それだけマシだと思い込むことにした」
藤:「…何か難儀だな」
熊:「後は、彼女のお友達にも
なんか白い目で見られている気もした」
藤:「それもしょうがないだろ。
一生纏わりつく問題だからな」
熊:「一生纏わりつく問題だから
本当にクリアにしたいんだよな」
藤:「まあ現状では無理だとわかったら、
遠回りでも前に進むことだ。
今日は前置きが長すぎだ。
でもいつものようにビジネスモデルを書いていくぞ。
今日は介護に関してか」
熊:「介護に関しては父親が一時期
要介護5の寝たきり状態で自分も介護してたから、
一応自信があるというか
いろいろと考えたことがある。
まず最初に思いついたのは何件もの家で一緒に暮らして、
介護を持ち回りにすること。
介護で一番何が嫌だったかって、
まともに仕事ができないことだった。
だから、3、4軒の家が一緒になって、
介護を持ち回り制にして、
お互いに外で働けるようにするといいんじゃないかと
何度も思ったものだよ」
藤:「介護はいつまで続くかわからないしな」
熊:「そう。いつまでなのかがわからない、
下の世話もしなきゃならないのが本当にきつかった」
藤:「でも、実際にこれをやるとなると、
お金が相当かかるだろ。
家も新しく買わないといけないだろうしさ」
熊:「単なる理想といってしまえば
それまでかなあ。
次はなくなったおじいさんおばあさんのオムツを
安値で購入して売る」
藤:「…まあ、確かに介護してた人が死ぬと
オムツが大量に余ったりするけども、
それをビジネスモデルには出来ないだろ」
熊:「まあ、取り敢えず考えたから書いただけだけども」
藤:「もっとマシなのはないのか?」
熊:「前も書いたけれども、
寝たきりのお爺さんお婆さんに、
iPhoneで懐かしい景色を撮ってiPadで見せてあげるサービス」
藤:「前にも書いたものを書いてもな」
熊:「その派生で本を読みあげてくれる機能や、
天井を白いスクリーンに見立てて、
漫画とかを映写する機能なんかも考えてみた」
藤:「使えそうなアイディアは
誰でも考えるアイディアなのかな」
熊:「他は声が出せなくなった高齢者の方のために、
アイウエオ表を押すと声が出るやつ。
アンパンマンとかの幼児が使うそれを
もっと高齢者向けにグレートアップしたやつがいいのではないかと」
藤:「あるのかなあ。
作るのはまだ割と簡単そうだけれども」
熊:「後は車椅子にテレビ画面をつけるとか、
テレビじゃなくても上を向くと斜めの鏡があって、
水族館や動物園の動物たちを
見やすくするものがあればいいかなと思った」
藤:「これも使えそうかもしれないけれども、
動物園とかで実装されていないわけじゃないと
思うけどなあ」
熊:「今日のところはこんなところだね」
藤:「お前の中で一番面白いと思ったのは何だ?」
熊:「本を読みあげてくれる機能と
天井を白いスクリーンに見立てて漫画を映写する機械とかは
別に僕らが寝転がっていても
わざわざ漫画本を持ち上げて読まなくてもいいから便利かもね。
ただ、アプリのプログラムを練習する分には、
アイウエオ表の高齢者向けのやつを作るというのはいいのかも」
藤:「一番最初だけで
他は何も思い浮かばないかと思ったけれども、
いろいろと考えついたようでよかったな」
熊:「ただ、考えていくと被ることも
多くなったのも問題かもなあ。
一応、書いておいているけど、
今後は少しどうするか考えてみる」
藤:「書いてある文章を増やすために、
これからも多分書くと思うけどな」
熊:「まあ、それはご愛嬌ということで」