藤:「昨日のシングルマザーネタ好きネタの続きだな」
熊:「…いや、それはもういいよ。
女性が離婚した時に働き口やら寝泊まりする場所やら、
子どもを育てる場所やら、
そういうのが大変だから、
それに備えるために保険があってもいいような気がするんだ」
藤:「継続が目的の結婚をするのに、
何故離婚のための保険なんかが必要なんだ?」
熊:「いつ何があるかなんて正直わからないじゃないか」
藤:「でも、調べてみたら2010年の8月に
アメリカで全く同じ保険があったみたいだぜ?
結果的に潰れているみたいだから、
『一体誰がそんなのは入るんだ?』っていう
至極まっとうな理由で需要がなかったんだろ」
熊:「アメリカと日本ではどれくらい状況が違うかはわからないけれども、
少なくとも、離婚だけにしたら誰も払わなくなるだろうよ。
例えば、結婚する前に妊娠出産した場合、
それが必要ではないものだったら中絶費用とするとか、
結婚しても子供が授からない場合の
不妊治療の際に支払うとか、
妊娠出産を絡めれば、
女性がお金が欲しい状況の際に使えるだろ?」
藤:「それだけで本当に保険料が賄えるのか?
だってさ、女性の不正規雇用率は結構高いだろ?」
熊:「別に女性じゃなくても払えるようにすればいいんだよ。
例えば、男性が払ってもいいじゃないか。
別に独身の男性でも『結婚相手を探せる』という名目で」
藤:「…でも、それってバツイチだったり、
シングルマザーだったりするわけだろ?
そんな相手とわざわざお金を払ってまで結婚したいと思う男はいるのかな?」
熊:「じゃあ、もっと非難されそうなことを言えば、
盛りのついた男子中高生とかに
『この人とは恋人になってもいいです、パスポート』みたいなのを
毎月300円位払ってもらってその見返りに発行するんだよ。
そこには、避妊の仕方とかきちんとした知識が書いてある。
その上で、女子高生はそれを持っている相手以外とは
性行為をやるなと忠告していくんだ。
そしたら、もっと普通に生きたかったのに出来なかった
不幸なシングルマザーとかが減るじゃないか」
藤:「…減るには減るだろうけれども、
子どもが生まれる機会自体も滅茶苦茶減るような気がしないか?
無計画な性行為が多分少子化の時代に
唯一増えている子どもたちなんじゃないのかね?」
熊:「まあ、その一面もあるかもしれないな」
藤:「それに、中学高校位のころの300円は非常にでかいよな。
100円でも意外にでかいもの。
恋人を作るためにわざわざバイトするやつもいるのか?」
熊:「普通に十代後半から二十代のやつはいるような気もするけども。
でも、ファーストフード店とかでバイトしている高校生に言うけれども、
相手をよく観察してそういう行為に及ばないと、
マジで人生を棒に振ることになるんだよな。
もうそれは小学校で教えてもいい事実だと思うよ。
大切にされないから他人なら大切にしてくれると思っても、
十代はそんなことよりも楽しさとか快楽が優先されるから。
惨めだと思ってもどんな状況の時でも自分自身位は大切にしないと、
この世に誰一人自分を大切にしてくれる人が
いなくなっちゃう可能性があるとかさ」
藤:「お前の今の言葉はいいことなのか、
悪いことなのかよくわからないな」
熊:「少なくと自分を助けてほしいと思ったなら、
その瞬間から自分以外の他人を助けるために
行動した方がいいというのは言える。
実を言ってしまえば助けてほしい人間も
助けたいと思っている人間も
多分同じくらいいるんだろうけれども、
少なくとも、助けたい人間は
多分自分を変えようと思っている人間で、
順応していくから他の人間に
見捨てられるようなことはないと思う。
でも、助けられたい人間は自分を変えられないから、
最終的に捨てられてしまう可能性が高い気がする。
白馬の王子様なんてのも、
所詮は性欲にまみれた人間なわけだし、
欲望だらけの人間なんて
うわべだけ掠めて去っていくのがオチだ。
人間は欲望だらけ。
その上でお互いにどれだけ欲望にまみれても
相手のことを許せるようになるかどうか。
そういうのが結婚しても長く続くかどうかなんじゃないのかな」
藤:「…などと恋人いない歴=年齢の人間が申してます」
熊:「…………ケッ」