PSYCHO村上の怪奇骨董音楽箱

朝9時10分に起床。正に℃-ute（キュート）時間である。

プリンスのアルバム「パープル・レイン」（1984年）のレコードを聴く・・・厳密に言うと、聴き比べる。

というのも、元々は180g盤の再販レコードを持っていたが、先日、レコード店に行くと日本盤とUSオリジナル盤が入荷していた。どちらも1984年当時にプレスされたもの。音に違いがあるのか気になって、両方購入したのだ。

デジタルと違い、レコードは原盤を刻んだ技師の腕によって音の差があったり、製造ロットによって音が違ったりするので、奥が深い。これを追求していると物が増える一方であるが。

そうこうしていると10時30分を過ぎており、早急に支度して家を出発。コーヒー店のモーニング・メニューが11時までだからである。天気予報通り、この日は大雨だった。コーヒー店を目指し、ギリギリ10時58分に注文できた。

これが凄い。こぼれるほどのアイスコーヒーだ。注いでくださったのが新人さんだろうか。しかしながら、コーヒーの量が多いとお得感があるが、これは氷の量が多いからこうなったと思われる。

11時40分頃に店を出て、新宿のレコード店を徘徊。13時ごろに新宿から渋谷に移動。ハチ公前は人が多いものの、4月に条例が変わってからチラシ配りのアイドルを見掛ける事がなくなったので、音楽的情報源に乏しいエリアになった。今度は渋谷のレコード店を徘徊する。

13時50分頃に、渋谷リングへ。この会場に入るのは久々なので、いつの間にかデザイン壁になっていた。

14時10分から、キミニハネのライヴを見る。先日の浅草花劇場でのワンマン・ライヴが記憶に新しいキミニハネであるが、初めてグループの指名入場。

このライヴ中に驚くべき出来事が。ラストの「涙のラブレター」でメンバーがフロアに降りて、観客にラブレターを渡す演出があった。初めて拝見した浅草のライヴでもあったので「この曲では会場の規模を問わず、毎回この演出があるんだな～」と思いながら見ていると、後ろから誰かに肩を叩かれ、振り向くとしらたまちゃん。氏がおられ、ラブレターをくださったのだ。

「毎回この演出があるんだな～」と思っていたら、まさか自分がいただく事になるとは想定外。いただいていいんですか？という気持ちで受け取り、キミニハネのライヴは終了。

タイム・テーブル上、次に姉妹グループのあくまで天使が出演。キミニハネと同じ方がプロデュース、及び楽曲を提供しているらしい。こちらはロック然としたストレートな楽曲でありつつ、ハーモニック・マイナー・スケール（音階は適当に言っている）が醸し出す独特の色合いと、明確な世界観があるグループだった。パフォーマンスも強烈。

キミニハネが「ショウ」なら、あくまで天使は「ライヴ」。キミニハネがキラリ☆なら、あくまで天使はガツン！といった感じに、異なったベクトルを持つグループと思った。

いつもならペットボトルの水と交換するドリンクチケットであるが、この後もいろいろ予定があるため、水を持って廻るのは重い。そこで珍しく、その場で飲むメニューと交換。緑茶であ～る！←だから何？

ライヴ後、しらたまちゃん。氏に先ほどのお礼を。そして、キミニハネを知り、ひょんな事からワンマン・ライヴに行くキッカケとなった甘犬ここあ氏ともお話。「前回は路上での立ち話でしたので、1回はライヴ会場に足を運ぶべきと思いましてね」と言うと、甘犬氏が「チラシ配りってスゲ～！」と感動（？）しておられた。

ここに、チラシ配りの宣伝効果が結実した写真が撮られたのである。

15時45分頃に会場を出て、映画館に向かって歩く。16時から映画「かくかくしかじか」を見る。

大まかに言うと、漫画家として成功した主人公が御自身の人生を振り返るストーリー。その中で、人生に多大な影響を与えた絵画教室の先生との日々を描く。何度も出てくる「描け！」「書け！」というセリフは、私自身にも言われているようでハッ！とするフレーズだった。主演の永野芽郁氏は「渦中の人」ではあるが、作品は素晴らしかった。

映画は良かったが、この日は館内の治安が悪かった。トイレで倒れている人がおり、スタッフが「警察呼んで！」と言っている。救急車ではなく警察なのが意味深だ。また、上映中にずっと喋っている女性2人がいたのだが、終了後、近くの席の女性が鬼のような顔で近づき「うるさかったです！映画館はおしゃべりする場所じゃありません！」と怒りをぶちまけていた。

18時30分に映画館を出て、よく行くラーメン屋で食事。

この後、VELL’z FIREのライヴのため、原宿クロコダイルまで歩く。初めて行く会場だ。原宿とあるが、位置的には渋谷駅の方が近い。

しかも！映画「PERFECT DAYS」（2023年）で、主人公の平山（役所広司氏）が巡回清掃する公衆トイレから、大通りを挟んで向かい側にある会場だったのだ！←個人的には重要。

それはさて措き、中に入るとライヴハウスと言うよりステージがある飲食店という印象が強い。実際、メニューを注文して、会計も退店時に支払うシステム。土曜日の夜、英語で言うとサタデー・ナイト。ベイ・シティ・ローラーズも動き出す夜である。

多くの人がお酒を飲む中、私はアイスコーヒーを頼んだ。夜の酒場でヘヴィ・メタルのライヴを見ながら、アイスコーヒーを飲む。奇妙な組み合わせだ。

19時30分からVELL’z FIREのライヴ。「Time To Revive」「Sailing across the sea」など、久々に生で聴く楽曲と、「The Metal Party」「Burning Blood」といった王道の曲を織り交ぜたセット・リストだった。

熱いヘヴィ・メタルが演奏される中、テーブルにはビールやピザが運ばれて来る。やはりライヴハウスとは雰囲気が異なる会場だ。クロコダイルだけに、ステージ後方を筆頭に建物内にはワニが多い。

ライヴ後、会計をして退店。タワーレコード渋谷に寄る。シュガーベイブのアルバム「SONGS」（1975年）の再販を記念したコーナーが設けられていた。私も発売日にレコードとCDを買っている。

この「SONGS」以外にも、中古市場で3万～5万で販売されている山下達郎氏のレコードが続々と再販される。適正価格で買えるのは良い。

新宿の紀伊国屋書店で本を購入。まだ「国宝」を読み切れていないのに、書店には次々と新刊が並ぶ。何かに追われている気分だ。

22時頃に帰宅し、ローリング・ストーンズのアルバム「メタモルフォシス」（1975年）を聴く。

収録されている「めざめぬ街」が、映画「PERFECT DAYS」の劇中で流れるので、先ほど見て来た公衆トイレ繋がりの選曲だ。が、非常に眠くなったので大した作業は、せず23時には寝た。

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2025.5.17