他人の記憶を食べて学習する | しんりの手 :psych NOTe

他人の記憶を食べて学習する

planarian

他の生物の記憶をコピーできるのを確認した、というのがこの研究者の主張(1962年)。


プラナリアという単純な構造を持った虫をまず学習させた。パブロフの犬のように古典的学習を使い、光を見ると続いて電気ショックが与えられる。これを何度も繰り返すと、このプラナリアは光から逃げることを学習する。これは後天的な学習反応なので、普通のプラナリアには無い行動だ。

次に、この学習したプラナリアを殺して、別のプラナリアに食べさせる。すると、このえさを食べたプラナリアにも同じ学習が確認された。つまり、光から逃げた。なので、食べることにより、学習が別の個体へと移ったのだ。


というのがこの研究。40年前の研究だけど不思議でしょ?

一つの解釈として、心理学のほとんどの人はこの研究を認めていない。この研究はでたらめで、この研究者がでっち上げた嘘だ、というのが一般の見解です。その反証である論文はそのうちに紹介したいな。


心理学の大多数の意見ではこれはうその研究だ、と解釈されていても、一般の人ではこの実験のことだけを知っている人がいて、今でも記憶は個体から個体へ移ると信じている人もいるんだよね。僕も学部で心理学を学んでいる時にこの研究の話を授業で聞いた覚えがある。教科書とかでも偶にこの研究を真に受けて書いているのがある。教科書を選ぶ時に、執筆者がどのくらい勉強しているかを見る基準になるかもね。


漫画「ジョジョ」とかにこんなスタンドが出てくれば面白いな。昔のしか読んでないから最近のスタンドは知らないけど。人の記憶や能力を盗むのって昔から科学的な空想の王道だよね。例えばX-MENの女の子とか。ドラえもん(あっ、変換一発だ。もともと登録されてるんだ)にも食べて記憶を手に入れるのがあったな。そんな世の中になるととても便利だろうな。


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元の論文:McConnell, J.V. (1962) Memory transfer through cannibalism in planarians. Journal of Neuropsychiatry. Vol. 3(1).


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