静かな村の人は難聴の危険 | しんりの手 :psych NOTe

静かな村の人は難聴の危険

firecracker人は静か過ぎる街に育つと、難聴になる可能性があるらしい。

以前から逆のことはデータで裏付けられてきていた。つまり大き過ぎる音を聞き続けると難聴になっていく。これは以前の記事にも書いた通り。しかし今回の研究者によると、うるさい騒音に曝される職業の人と同様に、閑静な村で育った人も耳の聞こえが悪かったという。

この研究者は世界中の人を一万人調べた。過去の他の研究者が示す通り、騒音に曝される人は聴き取る能力が衰えていた。工事現場の人がとても悪く、クラブ通い(夜に大音量の音で踊る方のクラブ)する人も若干悪かった。意外なことに、工事現場の人と同等に聴き取る能力が悪かったのが静かな村の人々だった。

理由としてこの研究者が挙げているのは、静かな環境で育つと聴力を鍛える機会がなくなるからだろう、としている。つまり工事などの騒音はうるさ過ぎるけれども、その騒音以下のある程度の大きな音を定期的に聞くことにより聴き取り能力が上がるのだろう、としている。その例として、オーケストラ団員は音の聞き取り能力が非常に良かったと言う。これは許容範囲を超えない程度の大きな音を聞くことにより耳が鍛えられているのだろう。最悪の環境は静かな村に住んでいる上に、偶に祭りなどで爆竹などの騒音に曝される村だそうだ。

これは面白いね。使わない機能が衰えるというのは納得できる。それは筋肉にしろ目にしろ同じだろう。で、聴力を鍛えられるのが本当だとしたら、次の問題は臨界期だな。感覚器に関する臨界期は短い。例えば目とかであれば生まれてから数年のうちに見るものによって、目の鍛えられ方が大きく変わってしまう。耳も幼年期の訓練だけが影響するのか、その辺を知りたいな。

元の記事:
Bang goes your hearing, if you don't exercise your ears: New Scientist. 29 May 2004.研究者Gerald Fleischer. University of Giessen, Germany.

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