一目惚れは匂いが影響か | しんりの手 :psych NOTe

一目惚れは匂いが影響か

  scent 人を好きになる時の表現で「化学反応を感じた」というのがある。これは実際に人と会う時に人間の嗅覚で起こっている反応なのかもしれない。

このニュースによると、人には嗅覚と味覚の遺伝子が1000ほどある。そのほとんどは人類を通して同じ働きをしていると考えられるが、その中の50だけは人によって全く違う。この50の嗅覚味覚遺伝子がオンになっているかオフになっているかの組み合わせは一人一人違うというのだ。この嗅覚味覚遺伝子の組み合わせが違うことにより味も匂いも人により感じ方が違うだろうとこの研究者は言っている。

ふーん、これは色視覚障害に似た話だな。色の認知は3種類のコーン(円錐体)で判別される。これが1種類とか2種類のコーンしかなかったりすると色の見え方が変わったり、色を判別できなかったりする。珍しい例では人間でも4種類のコーンを持っていて、一般人よりも色の判別を細かくできる人もいるそうだ。嗅覚味覚でも人により知覚に違いがあるというのはこれに似た話なんだろう。

この研究者はこの嗅覚味覚の違いが人の好みに繋がっていると考えている。つまりある人にとっては好きな匂いでも他の人にとっては嫌いな匂いというのがある。更にこの考えを食品業界に応用できると考えている。食品の開発というのは少数の人による味覚試験で生産するかボツにするかが決められている。しかし人によって味覚が違うのなら、この一部の少数の試験者にとっては嫌いな味でも一般消費者の中にはその味が好きな人も多いかもしれない。なのでこの遺伝子の解明は食品業界の発展に繋がるだろう。

僕の感想としては人の好みが匂いの遺伝子によるかもしれないというのが面白いと思う。一目惚れ、とか化学反応を感じた、とかは見た目とか喋り方や仕草だけのものかと思っていたけど、匂いで判定しているかもしれないというのは興味深い。もっと研究されて欲しい分野だ。

元のニュース:http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/3153475.stm