私見:就職に必要なのは情報の幅と深さ | しんりの手 :psych NOTe

私見:就職に必要なのは情報の幅と深さ

先月に実験台となったVR(バーチャル・リアリティー:仮想現実)の課題はとてもうまくいった。こういう日ごろ経験しない新しい環境での成績は主に情報をどれだけうまく使えるかによるところが大きいと思う。これは就職先を決める時とか、自分の趣味が何なのかを自分で解るためにも似たことが言えると思う。

心理学では意思決定というのがよく研究課題になる。意思決定に最も必要で影響を与えるのは情報だ。情報は主に2つの点を満たす必要がある:幅と深さだ。幅とはつまり、いま可能な行動の選択肢を多く知っていること。深さとはつまり、選択肢それぞれの結果をある程度予想できるだけの知識があること。

VRの実験成績などを見ても、被験者の多くはこれらの情報を得ていない、または使えていないことが見て取れる。そうすると成績も悪い。例えば、より良い方法があるのに使えないという時。これには情報の幅と深さでいろいろな理由がある。実験を説明する人の説明が悪くてうまく伝わっていない場合が一つ考えられる。または、被験者がその選択肢を忘れていたり、目が行かなかったり、重要性を軽んじていたりする。これらは情報の取り扱いの問題だ。

情報の幅と深さ、という概念は他の分野にも応用が利く。例えば、就職先を決める時。ここでは幅は選択肢の広さだ。その一つとしては世の中にどんな職業があるのかを知ること。これはとても大事な情報だと僕は思うけれど、大学生と話していてもこういう情報の幅がある人は少ない。小学校の時からこういった就職の選択肢をより多く知らせる教育が僕は必要だと思う。さもないと知っている選択肢が少ないために就職が難しく感じてしまう。

情報の深さとしては、その就職でのある程度の結果を予想できる知識があること。自分の能力とか世の中での必要性など。単に幅だけある情報では使いこなせないので、ある程度の深さは必要だ。

他の応用では自分の好きな音楽の好みを知る、なんてのにも使える。CDとかは千枚くらい聞くまでは自分の好みというのは解りにくい。それまでは、あ、こんな音楽があったんだ、という発見の連続だ。でも千枚くらい聞いた後から、漸く自分はこの手の音楽が好きなんだな、というのがより解ってくる。日々ラジオで聞くだけだと、深さが足りず、自分の好みを見つけるのにも時間が掛かる。

自分にあった就職先を探すには情報の幅と深さが大事で、その情報を得るには、僕は本を読むことと、旅をすることと、その分野の人と話したりメールを出してみるのと、アルバイトなどで実際に体験してみるのを僕はお薦めするよ。

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