恋人の相似点は価値観、政治観、宗教観
恋人同士は似ていると言われてが、どんな点が似ているのかを先月ある心理学の研究者が調べた。これによると恋人同士が似ている点は、価値観、政治観、宗教観だった。逆に恋人同士でも性格はさほど似ていなかった。しかし、性格が似ているほど恋人達は幸せだと感じていた。291組の新婚カップルを調べた。夫婦間は似ていて、相関関数R(1が最高)は価値観で0.51、政治観で0.48、宗教観で0.72だった。この3つの数字は、無作為に組んだ男女間での相関関数に比べて圧倒的に高かった。
しかし性格面の類似点をやはり相関関数Rで見てみると、これは新婚カップルも無作為男女間も似通っていた。
このことから、恋人同士で似ていたのは価値観、政治観、宗教観で、特に似ていなかったのは性格だった、という結論に至った。
ついでにこの研究者はこれらの類似点と幸福感に関係があるかを調べてみた。すると価値観、政治観、宗教観での類似点は幸福感にほとんど全く関係なく(相関関数Rが0.01から0.16)、逆に性格の類似点が幸福感により関係していた(相関関数Rが0.24から0.48)。
この結果はすごく面白いね。好きなコってのは話が合ったり価値観が合ったりする所から好意が始まっていくように感じるし、自分ではそうしてきた。こういう感覚は結婚に導くかもしれないけど、幸せ度にはあんまり関係ないのか。おもしろーい。
性格の中でどの因子の恋人間の類似度が幸福感に最も関連深いのかをこの研究者は調べている。ビッグ・ファイブの五因子モデルを使っている。その中で幸福感に一番関わり深かったのは協調性の類似度(幸福感との相関Rは0.3くらい)。
更に興味深いのは、このあとの結果に男女間の差があったこと。五因子モデルで次に重要だったのは良心性。男の場合は良心性の類似度が幸福感と関連していた(R=0.24)のに対して、女にとっては関係なかった(R=0.03)。
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はい、解説は以上。ここからは思いっきり心理学専攻ネタ。
性格心理学は他の心理学の分野に比べて遅れていると思う。それは主観的な検査方法が幅を利かせているために、基準が無く、Rも0.1から0.3しか表れないのが常だからだと思う。主観的に答える質問では社会模範像などが邪魔して本物の性格を測定ができないからだ。これでは実生活に応用しにくい。
データの取り方によってはRが大きく変化して意味を持ってくる。直接、主観的に「良心性の類似度は幸福感にどのくらい関連していますか」とは聞かずに、その関連性を(少しは)客観的に測ったのは面白い。性格心理学は何かしらの方法で客観性を取り入れていかないと、応用性に乏しいまま終わってしまう。今後に期待。
関連記事:
犬は飼い主に似る > 25年よりそった夫婦(人間)は顔が似ていた
http://psychnote.ameblo.jp/entry-28b1e423b3d10a97f54a0cefbe9e7d65.html
もう紹介されているんだね。
Exciteニュース:幸福な結婚の条件 価値観より性格の一致?
http://www.excite.co.jp/News/odd/00081108393986.html
元記事:
(PDF)Assortative Mating and Marital Quality in Newlyweds:A Couple-Centered Approach
Shanhong Luo and Eva C. Klohnen(University of Iowa)
Using a couple-centered approach, the authors examined assortative mating on
(PDF)http://www.apa.org/journals/releases/psp882304.pdf(PDF)
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