醤油って、どう見ても油じゃないですよね。でも「油」と書くのが不思議だということを、質問をもらうまで不思議に思わなかった自分がちょっと不思議。って何言っているのか自分でもよくわからなくなってきましたので、
キッコーマンに電話をした時の報告に移りましょう。
「醤油の『油』は、オイルの油という意味ではないんです。『油』という字には液体、汁という意味もあり、そっちが醤油の『油』なんですね」
醤油の「油」は液体、汁という意味である。早くも結論出ました。はい、「油」はわかりました。じゃあ「醤」って何?
「それは、醤油の元祖のヒシオから来たものです。醤油の『醤』と書いてヒシオと読みます」。
キッコーマンのHPの中にある「しょうゆ博物館」の記述によると、中国の「醤(ひしお)」は塩漬けにして保存した食物が、発酵・熟成して旨みを持ったもののこと。
起源前11世紀頃の記録書『周礼』に醤のことが書かれているというから、随分古いものなんですね。6世紀中頃の『斉民要術』のなかには大豆にコウジを加えて醤を造る方法が述べられており、これは現在の醤油により近い製造法になっています。
醤の油(汁)で醤油。「ひしおゆ」→「しおゆ」→「しょうゆ」ということなのではないか。これは田平の個人的な推測ですが、当たってそうでは?