金づる
劇団 「前回の記事は『CSのおすすめは?』ということで、
コロナによる物流障害・カーボンニュートラルによる
エネルギー価格の上昇に加えて
ウクライナ侵攻でこれからかつてない価格高騰が
始まるから、
今のうちに海外旅行に行ったらいいんじゃない?
という話だったんですよね。」
CS 「ハイ、そうです。」
「最近はまん防も解除されてワクチンパスポートの話も
どこかに行ってしまい、
コロナワクチンを接種したメリットを考えたら
海外旅行が一番でないか?
と感じたわけです。」
「わたし自身はワクチンを打っていませんが、
ワクチン打った方々は副反応や将来出るかもしれない
後遺症などのリスクを受け入れて接種したわけですから
何かメリットが無いとフェアじゃないと思うんです。」
「インフレで物価が上昇していくのなら、
ワクチンパスポートでガソリン価格5%OFF とか
Go to Eatsや、Go to Travelのような割引サービスが
これから必要になってくるのではないでしょうか。」
劇団 「最近、コロナのことを話題にしなくなったから興味が無くなったのだと
思っていました。」
CS 「ここ2,3週間で受講者の方でオミクロン感染して39度の熱が続いた
大阪の30代主婦Kさんや、職場でクラスターが発生したYさんなど
コロナもまだまだ油断できません。」
劇団 「最近のニュースはウクライナばかりですからね。」
「ロシア軍が予想外に苦戦しているようで
キエフから一部撤退というニュースが流れていました。」
CS 「ウクライナ軍が利用しているトルコ製のドローンに
ロシア軍の戦車部隊が被害を受けているようです。」
CS 「過去記事で、1年前にゼレンスキーがトルコ製のドローンを使い
東部ロシア実効支配領域を攻撃をしたことがウクライナ侵攻の
引き金になったと書きましたが、
確かにあのドローンを本格的に配備されてはたまりませんから
プーチンが焦ってウクライナ侵攻をしかけたのも理解できる
気がしました。」
CS 「小学生の頃に観たアニメで無人で動くロボット兵士が出ていましたが、
これからは有人兵器と無人兵器の戦いが激化していくんですね。」
劇団 「CS さんもドローンに興味が湧いたみたいですね。」
CS 「イスラエル製の自爆型カミカゼ・ドローンの動画があるのですが、
おそらくわたしと同年代の男性にはインパクトあると思います。」
劇団 「ボクはCSさんより一回り以上若いですが来るものがあります。」
CS 「神風というニックネームも何か惹かれるものがありますし。」
「やはり戦争では制空権を握るかどうかが重要ということです。」
「わたしは今回のウクライナ侵攻見ていると
昨年の米軍アフガン撤退を思い出します。」
劇団 「アフガン撤退って、米軍が撤退する時に飛行場に大勢の人が
集まっているニュースを見ました。」
CS 「タリバン軍がアフガン軍をあっさり撃退し首都のカブール迫って
大統領が逃げ出してそのまま占領されてしまったんです。」
「でも、あれっておかしいと思いませんか?」
劇団 「何がおかしいんですか?」
CS 「先ほど、戦闘では制空権を握ることが重要と言いましたが、
アフガン空軍は レザー誘導爆弾を使用した精密爆撃を行える
戦闘機を持っていたんです。」
劇団 「ボクがニュースを見た時はウクライナのようにドローンを使って
テロリストのアジトを爆破していました。」
CS 「あれはアメリカ空軍所属で米国本土から操作されている
ドローンです。」
劇団 「米国でアフガニスタンのドローンを操作していたんですか!?」
「今の技術ってスゴイですね。」
CS 「F 15でも爆撃を行っていたのですが
もちろんアメリカ空軍所属だったので米軍撤退と共に
撤収しました。」
「ですからドローンや F 15戦闘機は使えなかったのですが
レーザー誘導爆弾を利用した精密爆撃を行うことはできたわけです。」
「それに対してタリバン軍の装備というのはこんな感じです↓」
CS 「首都カブールに迫るタリバン軍の映像を見た時
北斗の拳に出てくる連中みたいだな。
と思ったんです。」
劇団 「北斗の拳ですか?」
CS 「過去記事にも何度か出ていますが
知らない方のために説明しますと、
199x 年に人類が核の炎に包まれた後の世界で
やさぐれた連中が荒らしまわっているのを
北斗神拳伝承者のケンシロウが倒していく話です。」
CS 「その北斗神拳のライバルに南斗聖拳というのがあって
108流派あるのですが、
アニメ版では武器を使用したもはや拳法なのかどうかも
分からないような流派がいるんです。」
「思わず、
拳法なのかわからない南斗聖拳軍と
タリバン軍が戦ったらどちらが勝つか?
と考えてしまいました。」
劇団 「拳法なのかわからない?」
CS 「例を出しますと、
敵にダイナマイトを投げつける南斗爆殺拳↓
南斗人間砲弾↓
列車砲によって長距離爆撃を行う南斗列車砲↓
空から降り注ぐ南斗人間砲弾は狙い撃ちされそうですが、
ダイナマイトを使った南斗爆殺拳や列車砲なら
勝てるのかな??」
CS 「ただ、タリバン軍も南斗人間砲弾もレーザー誘導爆弾を使った
上空からの精密爆撃には対抗できないと思います。」
劇団 「それはそうでしょうね。」
CS 「そう考えると戦闘機もドローンも持たないタリバン軍が圧勝して
精密爆撃戦闘機を保有するアフガン空軍が負けるというのは
通常あり得ないわけです。」
「太平洋戦争を考えればわかると思いますが、
日本が敗戦したのは制空権をアメリカに支配され
高度一万メートル以上を飛行する B 29を撃墜する
対空砲がなかったせいなんです。」
「ウクライナの場合はSu-27戦闘機に加えて、
米国が提供しているスティンガーミサイルなど
対空兵器も備えています。」
CS 「そう考えるとアフガニスタン軍がタリバン軍にあっさり敗退したと
いうのは理屈に合わない話なんです。」
劇団 「じゃあ、どうしてアフガン空軍は負けたんですか?」
「現地のアフガン人のパイロットを育てていなかったんですか?」
CS 「わたしも不思議に思い調べた所、
現地のアフガン人のパイロット養成は行なっていました。」
「問題は戦闘機の整備を行っていたのが米国企業だったんです。」
劇団 「パイロットじゃなくて整備の方だったんですか!」
CS 「米国はアフガン空軍に爆撃機を提供して
パイロット養成も行いましたが、
機体の整備や補修など整備を行うのは
米国軍需産業の下請け企業に勤めている
アメリカ人なんです。」
「米軍撤退で整備士も帰国してしまいます。」
CS 「いくら優れた戦闘機やパイロットがいても
整備士がいなければ何もできません。」
「機動戦士ガンダムでモビルスーツとシャア・アズナブルのような
エースパイロットが出てきますが
こちらも整備兵がいなければ出撃できないわけです。」
劇団 「確かにF1も整備士がいなかったらレースできません。」
戦闘機とパイロットはいるけれど何もできない状態に
なっていたわけです。」
劇団 「でも、米国はどうしてアフガン人の整備士を
育たなかったんですか?」
CS 「それでは米国の軍需産業にお金が入りません。」
「(アフガニスタンなんてどうなってもいいから、
整備代でもなんでも金は全て自分のもの。)
という考えです。」
劇団 「世の中、お金ですか・・・・。」
CS 「こうしてアフガニスタンがあっさり陥落するのを
わかっていながら、軍需産業は巨額のマネーを
米国から20年間引き出し続けたわけです。」
「ちなみにこの意味を全くなさない訓練費用に
850億ドル(8.5兆円)です。」
「アフガンはまさに金づるだったんです。」
アフガン戦争のコストは20年間で「250兆円」、米大学が試算
2001年9月11日からの20年間で、米国は2兆ドル以上を
アフガニスタンでの戦争に費やしてきた。
これは、20年間、毎日3億ドル(300億円)を投じたことになり、
アフガニスタンの4000万人にそれぞれ5万ドルを支払ったことになる。
米国は、タリバンを制圧するために、ジェフ・ベゾス、イーロン・マスク、
ビル・ゲイツらを筆頭とする30人のビリオネアの保有資産の合計以上の
金額を費やしてきたのだ。
この数字には、8000億ドルの直接的な戦争費用と、
アフガニスタン軍の訓練費用850億ドルが含まれている。
米国の納税者は、これまでアフガニスタンの兵士に年間7億5000万ドルを
支払ってきた。
ブラウン大学の「戦争のコストプロジェクト(Costs of War Project)」は、
これらの費用の総額を2兆2600億ドル(約247兆円)と見積もっている。
劇団 「アメリカ人ってエグいですね。」
CS 「イラク戦争の頃からよく聞くようになりましたが、
アメリカには軍需産業・ 石油利権と結びついて
海外に民主主義を広めるという名目で紛争起こす
ネオコンと呼ばれる政治グループがいて
アフガニスタンでも莫大な利益を得ていたわけです。」
「ブッシュ政権時代に石油利権を確保するためイラク戦争を
起こした時と違い、
米国はシェール・オイルやシェール・ガスなどの採掘技術を開発して
中東の重要性が低下した結果、アフガニスタンから撤退して
しまったわけです。」
「ですから米軍のアフガニスタン撤退のニュースを見た時は、
ネオコンの連中はアフガニスタンという巨大な金づる失って、
おまけにカーボンニュートラルで原油取引も先細りで
これから衰退消滅していくのかな?
などと考えていたんです。」
「すると半年ほどでウクライナがロシアと揉め出して
軍事侵攻がなされたわけで。
おぉ、さっそく新しい金づるを
作ったんだな!!
と感心していました。」
劇団 「ウクライナは新しい金づるですか!」
CS 「長くなるので割愛しますが、実はこのネオコン勢力が
ウクライナやグルジア革命など周辺諸国の紛争と
非常に強い結びつきを持っているんです。」
バラク・オバマ政権では国務次官補だった
ビクトリア・ヌランドなどのネオコンが
ネオ・ナチのグループを使い、ウクライナでクーデターを仕掛け、
2014年2月にビクトル・ヤヌコビッチ大統領の排除に成功した。
その2カ月後にジョー・バイデン副大統領の息子である
ハンター・バイデンは天然ガス会社ブリスマ・ホールディングス
(本社はキプロス)の重役になる。
劇団 「ネオコンがウクライナ侵攻で金づるを
作ったわけですか?」
CS 「より正確に言えば、
ウクライナでロシア分離地域との紛争が起きやすい
状況を作ってそれなりに儲けていたら、
予想外にプーチンが軍事侵攻してくれて
考えていたよりも大きい金づるになった。
その金づるが予想外のスピードで
グングン成長している。
といったところでしょうか。」
「もちろん、ゼレンスキーとそのバックの勢力も
絡んでいます。」
劇団 「うーん・・・・。」
CS 「ただ、ここまで金づるが巨大化してくると、
軍需産業だけではなくて、
コロナショックとカーボンニュートラルで
インフレが亢進している米国にとっては
朝鮮特需みたいなものです。」
劇団 「朝鮮特需?」
CS 「朝鮮戦争で敗戦後の日本が一気に
経済成長の波に乗った朝鮮特需と同じです。」
「過去にもイラク戦争やアフガニスタン米軍駐留など
軍需産業が儲けようとすると 、
必ず国内に反戦派の反対勢力が出ていました。」
「それが今回のウクライナ侵攻に限っては
西側諸国全体がみんなプーチンは悪魔だとか罵って、
もう右派も左派もウクライナへの武器提供に大賛成とは
軍需産業にしてみれば、こんなバブルないですよね。」
CS 「おまけにロシアがドイツなど欧州に送っている天然ガス(ノルドストリーム1)
を止めると脅迫し出して、
ロシアの代替を探すということになりましたが
早速、米国は欧州に天然ガスを送り始めています。」
CS 「ですから、ウクライナ紛争が長引いて犠牲者が増加して
ロシア制裁への国際世論が強まれば強まるほど
武器と天然ガス・原油を売ってる連中は大儲けするわけです。」
「そして、
ウクライナ頑張れ!!
と応援している善良な方々は
軍事支援などに税金を吸い取られ、
インフレ亢進と失業のスタグフレーションに
苦しみ続けるわけです。」
「以上を考えると、この紛争は長引く可能性が非常に高いです。」
劇団 「えー、そうなんですか?」
CS 「米国大統領が、
長く困難な戦い
と言っているんです。」
CS 「アフガニスタンみたいに
なが~く儲ける気じゃないですか?」
「こんな素晴らしい金づるはなかなかありませんから、
終わらせないですよ。」
「ちなみ今回の記事ですが、
半年前にコメント欄に
(米軍アフガン撤退に対する
CSさんの見解を聞きたいです。)
というコメントが来ていて、
(機会があったら説明します。)
と約束したので書きました。」
「約束を果たせてよかったです。」
※次回の記事更新日は4月10日になります。
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