波動基礎体力
劇団 「前回の記事では、
論理学には、同じ内容を繰り返すだけの「トートロジー(同語反復)」と
呼ばれる論法があり、欧米では『公共の場で使ってはいけない論理』
とされている。
しかし、その「トートロジー(同語反復)」を日常生活や仕事で無意識に使い、
(お前、いったい何を言っているんだ?)
(こいつは人の言うことを全く聞かない傲慢な奴だ。)
という印象を与えて人間関係をダメにしている人が結構いる。
そして、そういう人は本質的に他人の話を聞いていない。
ということでしたね。」
CS 「ハイ、そうです。」
劇団 「それでは、
本質的に話を聞く
とはどういうことですか?」
CS 「わたしは今までたくさんの人たちをマンツーマンで指導してきて、
神秘行としての効果が出やすい人、出づらい人を見てきました。」
「すると当然、
その効果の出る出ないの違いはどこにあるのだろうか?
と疑問が湧いてきます。」
「その答えの一つが、
その人が本質的に話を聞けるかどうか
なんです。」
劇団 「『本質的に話を聞く』ということは、人間関係のみではなくて、
神秘行の向上にも関連しているんですね。」
CS 「例えば、わたしが気功指導の際に受講者の方に、
今、気海(下腹部のチャクラ)に温感はありますか?
と訊ねます。」
「すると、
昨日の晩は暖かかったです。
とか、
今、足の裏が暖かいです。
などと答える人がいるんです。」
劇団 「〈今〉と訊いているのに、〈昨日〉と答えたり、
〈気海(下腹部)〉と訊いているのに、
〈足の裏〉と答えるのはおかしいですよね。」
CS 「でも、こういう質問内容からずれた答え方をする人って
劇団さんが思っているよりも多いんです。」
劇団 「そうなんですか。」
CS 「他にもわたしが、
今、気海(下腹部のチャクラ)に温感はありますか?
と訊ねたところ、
(うーん!)という感じで黙り込むんで、
それが1分続いても答えが出ない人がいます。」
「わたしはそういう時は、
即答できないという事は、今、気海に〈温感は無い〉という事ですね。
と声をかけますが。」
劇団 「確かに、気海に意識を向けて1分近くジーッと黙り込んでいるということは、
温感を感じていないんでしょうね。」
CS 「1分近くジーッと黙り込んでいるという行為自体が温感を感じていない事実を
表現しているのに、本人はその状態を答えようとしない。」
「そこにもまたずれを感じます。」
劇団 「ずれですか・・・。」
CS 「感覚って瞬間的なものじゃないですか。」
「たまたまやかんに手が触れたら、(あちっ!)て瞬間的に手を引っ込めるように、
感覚は基本的に思考と切り離されている反射的かつ瞬間的なものなんです。」
「もちろん、口に含んだワインの味のようにグラディエーション状に微細に
変化する感覚もあります。」
劇団 「それはあるでしょうね。」
CS 「ですから、受講者の波動感覚自体が弱い場合、わたしは続けて
今、気海の温感は5段階で表現するとどのくらいでしょうか?
(大体、これくらいだな)くらいの何となく浮かんだ数字で
いいですから。
と声をかけます。」
「すると、これまた1分待っても答えが出ない人がいるんです。」
「こういう人を見ていると、
この人は頭と体が離れているんだな。
と感じます。」
劇団 「じゃあ、離れていない人もいるんですね。」
CS 「以前、ブログで体験談↓を紹介した東京都在住の30代女性受講者Mさんは
頭と体が離れていないタイプですね。」
女性受講者Mさんはわたしから見るといい感じでクンダリニーが活性化して、
同時に感覚も開いてきているのですが、
たまたま彼女が1年ぶりに野外フェスに行った話になった時に、
演奏を聴いていたら音楽のエネルギーに身体が反応して
クンダリニーが活性化して熱くなったり、気脈の流れや
波動の変化を全身で感じる事が出来て,
1年前に行った時とは全然違っていて面白かったです。
全身の感覚が変わって何か覚醒している感じで、
クンダリニーとか大周天にこだわらないでただ楽しんでる
だけでこんなに変わるものなんですね。
と語っていたのが印象的でした。
劇団 「CSさんはその記事で、彼女の体験に関連してさらに、
細かい行にこだわらず純粋に感覚を楽しむことで
クンダリニーが活性化して気脈をエネルギーが通り、
さらに感覚が開いていくんです。
この現象がループしながら加速することで、
いま、この瞬間。
まったく無目的で、無償で、生命力と情熱のありったけ、
全存在で爆発する。
この生命エネルギーのスパークがクンダリニー覚醒であり、
神秘行の本質なんです。
このエネルギーパターンが抽象化のプロセスで、
わたしの指導は受講者をこの流れに乗せることを
目指しています。
と説明していましたね。」
CS 「要するに、
いま、この瞬間。
にフォーカスすることが重要なのに、
〈今〉と訊いているのに〈昨日〉と答えたり、
〈気海(下腹部)〉と訊いているのに〈足の裏〉と答える人は、
わたしから見ると神秘行の根本からずれているんです。」
劇団 「確かに、こう説明されると納得です。」
CS 「この差ってすごく大きいんですよ。」
「わたしはよく神秘行をスポーツに例えるのですが、
ここで劇団さんがトライアスロンの大会に出て優勝を目指して
専門の個人トレーナーについたとします。」
「すると、その個人トレーナーは、
劇団さんの今までのスポーツ歴
身長・体重・体脂肪率・血圧
背筋力など体力測定の数値
短距離走のタイム
長距離走のタイム
水泳のタイム
自転車のタイム
それぞれの運動後の心拍数
などさまざまな基礎体力に関するデータを集めて、
現在の実力を把握します。」
「この基礎体力の差って非常に大きいです。」
「例えば、
学生時代を通して陸上競技を続けて全国選抜大会に出場経験があり、
社会人となった後も定期的にジムに通い、市民マラソンで上位入賞
している体脂肪10%の筋肉質のアスリートと、
今までろくに運動をしたこともない体脂肪60%・体重100kg、
高血圧の肥満体では、
トレーニングを組む内容と、トライアスロン優勝を狙えるレベルに行くまでの
期間には天と地ほどの差が出るんです。」
劇団 「武井壮とマツコ・デラックスの違いのようなものでしょうか。」


(これ↑はわかりやすいね。)
CS 「こういうのって一目見ればわかるじゃないですか。」
「ここまで極端じゃなくても、体つきとかの身のこなしを見れば周りの人間は
本人がそのスポーツでモノになるかならないかすぐわかるし、
本人自身だって、
(あぁ、オレは向いてないなぁ。)
と自覚できるはずです。」
「でも、神秘行はその違いが、周囲の人間も、本人自身もなかなか
わからないんです。」
「同じ性別で、同年代、かつ体型、経歴も似通った人物が、波動を読むと
全く別物だったりしますから。」
劇団 「確かに、神秘行で上達する素質があるかどうかなんて、本人も周囲の
人間もちょっとわからないですよね。」
CS 「わたしは10代後半から神秘行を始めて、丹道周天やクンダリー覚醒を
体験して波動感覚を磨き続け、
さらに波動プログラミングで受講者のエネルギーを動かすマンツーマンの
気功指導を10年近く続けてきたから把握出来るようになりましたが、
普通はそんなのわからないですよ。」
劇団 「確かに古くは王貞治の一本足打法から、マイクタイソン、高橋尚子、
浅田真央など、超一流のアスリートって専門のコーチがマンツーマンで
つきっきりで指導しますよね。」
CS 「ただ、経済効率を考えたら数人~数十人をまとめて教えるのが一番です。」
「例えば、仙道研究家 高藤聡一郎氏も内弟子だった方に聞いたところ、
ほぼ99%の会員は、内弟子に指導を任せて道場で呼吸法と
練気功をさせられるのみで、
残り数人のVIP会員のみ直接指導したらしいですが、『仙道魔術 遁甲の法』
に書かれているように少人数セミナー形式でまとめて指導していました。」
劇団 「CSさんの元師匠はマンツーマンの電話指導をしていたんじゃないですか?」
CS 「元師匠は、わたしのような遠隔で強制的に気脈を開く波動プログラミングの
ような能力は無かったんです。」
「替わりに、受講者自身にツボやチャクラに指を置いてもらって気の流れを作り、
主に小周天の皮膚ルートや十二正経など体表の経脈の状態を判別していました。」
「皮膚レベルで一二正経の気の流れの感知する事に関しては、元師匠の能力は
わたし以上でした。」
「それと、元師匠はアナログ人間だったので電話する度に、
えぇ~っと、前回の指導でオレ何教えたかなぁ?
とこっちに聞いてきたり、たまに指導中にイビキかいて寝てました。」
劇団 「まさに昭和の時代の下町・江戸っ子ですね(笑)」
「細かいところを見るCSさんとは真逆の性格といいますか。」
CS 「まぁ、今思い出すと面白かったですよ。」
劇団 「でも、指導者も人それぞれ得手不得手があるんですね。」
CS 「そりゃそうです。」
「ですから、スポーツと同じで自分の目的に合った指導者を探さないと、
かえって身体を壊したり、人生がおかしくなったりするんです。」
「しかし、そういった波動を見分けるだけの能力が無いから指導者を探すわけで、
結局、自分自身に適した指導者に出会えるかどうかは本人自身の縁というか、
運頼みになるんですよね。」
劇団 「確かに、どんなに優れた素質を持ったアスリートでも、
習った指導者が自分の素質と相性のいい指導方法を採用していて、
かつ性格的な相性も良くないと、かえって才能を潰されたり、冷遇されたり
しますもんね。」
CS 「ですから伝授系セミナーはわたしには無理なんです。」
「よく、
気功セミナーを1日受ければ、大周天を達成し気功の達人になれます。
ヒーリングセミナーで伝授を受ければその日のうちに一流ヒーラーになり、
いくら治療をしても邪気の影響は一切受けません。
みたいなところがありますが、
これが出来る人は相当な実力があるんでしょうね。」
「わたしから見ると、、
武術セミナーを1日受けて発剄を身につければ、プロボクサーや力士も
一発で吹っ飛ばせます。
●●サプリを飲めば、好きな物を食べて運動せずに三週間で
10kg痩せて、その後何を食べてもリバウンドはありません。
と同じくらい難易度が高いように感じます。」
劇団 「本当にそういう事が出来るのでしょうか?」
CS 「わたしは実証主義ですから、実際にそのセミナーに参加して
体験するしかないと思います。」
「もしかしたら、本当にそれを実現できる力を持った指導者が
存在するのかも知れません。」
「ただ、一つ確かなことは、わたしにはセミナーの参加者全員をその場で
気功の達人にしたり、邪気を一切受けない体質にする能力は無い
ということです。」
「ですから、わたしは受講者一人一人の波動基礎体力を把握しながら
マンツーマンで指導するわけです。」
劇団 「波動基礎体力?」
CS 「ちょうど、スポーツの個人トレーナーが担当する人の基礎体力を測定して、
練習メニューを組むように、
わたしも受講者が神秘行を行う上でどれだけの基礎体力があるかを
把握します。」
劇団 「そんな方法があるんですか?」
CS 「ですから、その測定方法の一つが、
今、気海(下腹部のチャクラ)に温感はありますか?
という質問なんです。」
「受講者の方はわたしにこう訊かれると、
(CSが
『今、気海に温感はありますか?』
と質問したということは、自分は気海に温感を感じないと
いけないんだな。)
(気海に温感がなかったらマズイ!)
と考えるんです。」
「そうやってあれこれ考えながら気海の付近に意識をかけているので、
頭と身体が離れてしまって、さらに温感を感じない。」
「すると、
(うーん、気海に温感を感じないけど、感じないとは言いづらい。)
(そうだ、昨日の晩、自分で小周天をしている時は多少は暖かかった。)
という思考回路を経て、
(昨日の晩は暖かかったです。)
と答えるんです。」
「しかし、わたしにとって
気海に温感があるかないかなんて別にどうでもいいんです。」
「わたしは受講者の反応自体を見て、その人の波動基礎体力を
把握しているんです。」
劇団 「CSさんは見ているところが全然違うんですね。」
「でも、波動基礎体力の差って大きいんですか?」
CS 「スポーツに例えれば、女性受講者Mさんは小さい頃から運動神経が良くて、
1つの競技を続けたわけではないけれど、休日は知人のフットサルの試合に
誘われて出場すると活躍したり、サーフィンやスノボなど何でもこなせるタイプ。」
「こういうセンスと波動基礎体力がある人は、すぐに教えられた通りの動きが
出来るようになるわけです。」
「それに較べるとわたしの質問とは、ずれた答えをする人は今までスポーツの
経験がほとんど無くて、腕立て伏せや腹筋を一回も出来ず、縄跳びや
キャッチボールもろくにこなせないようなタイプになります。」
劇団 「じゃあ、波動基礎体力がない人は指導を受けても無駄なんですか?」
CS 「これもスポーツに例えるなら、
病人や身体に障害があるレベルの人は無理ですが、
普通に日常生活を送れる位の体力があって、本人が真面目に取り組んで
数年かければ、結構いいところまで行く人もいるんですよ。」
劇団 「確かに、学生時代は体育の授業が苦手でも、大人になってジムで
個人トレーナーをつけたり、古武術を始めたら、身体を動かす楽しみに
目覚めて上達する人っていますね。」
CS 「そこが指導していて面白いところで、波動基礎体力のない人が突然
化けたりすることがあるんです。」
劇団 「波動基礎体力の視点って面白いですね。」
CS 「おそらく、セミナーやら気功教室で教えている指導者はわたしが考えている
ような事は気に留めていないでしょう。」
「みんな一緒に呼吸法や太極拳をしながら、指導者が順番に全員の動作を
チェックして、それで(温感が出た。)とか(何か流れている感覚がありました。)と
答えれば
(効果が出て良かったね。)
と喜ぶのが普通のセミナーや気功教室で、別にそれは間違ってはいないんです。」
劇団 「ただ気を流すのが気功だってみんな思っているでしょう。」
CS 「それに対して、わたしは受講者にいくら熱感が出ようが、気脈が開こうが、
たとえクンダリニーが上がろうが、
それだけでは神秘行と言えない。
と考えているんです。」
劇団 「そうなんですか???」
CS 「これについては高藤聡一郎氏も、わたしに近い考えを持っていました。」
※次回の記事更新日は6月1日になります。

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