言葉の力
劇団 「前回の記事では
レイキのエネルギーの正体は金星だった。
という事で意外でした。」
CS 「今ままで気功指導した人たちの中でレイキ伝授を受けた人は
40~50人はいたと思うのですが、
みなさんレイキのマントラは知っていても、その大本のエネルギーが
金星だということを知っている人は一人もいなくて、 わたしには
そちらの方が意外でした。」
劇団 「レイキの伝授を受けたことがある人って、結構いるものなんですね。」
CS 「レイキに関するWikipediaの解説では、
臼井から弟子の林忠次郎(1879年 - 1940年)に受け継がれ、さらに
ハワイ在住の日系アメリカ人ハワヨ・タカタ(高田ハワヨ、1900年 - 1980年)に
伝えられた。
海外に後継者を得たことで、世界中に広く普及した。
補完療法として行われることもあり、2007年時点で世界で500万人
が実践しているともいわれる。
と書かれていました。」
劇団 「なるほど!
レイキは、
日本→ハワイ→米国本土→世界各地
というルートで世界中に拡散したんですね。」

CS 「500万人というのは今から9年前のデータですから、
今はもっと増えていると思います。」
劇団 「それはなぜですか?」
CS 「レイキはレイキティーチャーから伝授を受けた人間が、
今度は自分がレイキティーチャーになって他人に伝授することが
可能になるという構造になっているんです。」
「ですから、理論上はネズミ算式に増えていくことになります。」

劇団 「確かに、これは増えていきそうな気がしますね。」
CS 「試しにグーグルで下記のキーワードで検索してみたところ、
『レイキ 伝授』 →37万件
『Reiki』 →284万件
『Reiki attunement』 →41万件
という結果でした。」
劇団 「 〈attunement〉ってなんですか?」
CS 「それは〈伝授〉という意味です。」
「レイキでは〈伝授〉を〈アチューメント〉と呼んだりするんです。」
「ちなみに『アチューメント〈attunement〉』の英語本来の意味について
辞書で調べると、
attunement 【名】調和、適合、同調
と書かれています。」
劇団 「確かに、〈伝授〉を〈アチューメント〉と呼ぶとずいぶん印象が
変わりますね。」
CS 「前回の記事に寄せられたコメントで、
>「霊気療法」「霊術」とかでなく「レイキヒーリング」
>とネーミングしたのはビジネスとしては成功だったの
>ではないでしょうか。
という書き込みがあったのですが、
確かに、「霊気」だと「霊」というおどろおどろしい印象を
与えてしまいますから、

(↑霊が集う楽しいお化け大学)
昭和前期の時代にカタカナで新しい舶来感を出す「レイキ」にして、
さらに「ヒーリング」もプラスしたのは正解だったと思います。」
劇団 「〈煙草〉と〈タバコ〉では印象が変わるようなものですね。」
CS 「Wikipediaの解説でも、
日本の霊術は、戦後GHQに禁止されたことでおおよそ終焉している。
と書かれていましたから、
もしも、「霊気」のままにしていたら、今頃レイキは日本では
消滅していたかもしれません。」
劇団 「ネーミングって重要なんですね。」
CS 「実はレイキが西洋で広まった理由について、個人的な推察があるんです。」
劇団 「それは何でしょうか。」
CS 「日本語のローマ字読みでは、『Reiki』をそのまま(レイキ)と読みますが、
英語では(Reiki)の『Re』は(レ)とは発音しないんです。」
「r」の発音
多くの日本人は、「r」の発音をするときに日本語の「ら、り、る、れ、ろ」の音で単語を言います。
日本語で「ラ行」を発音するとき、舌の先で上の口蓋(上歯茎の奥にある出っ張っている部分)を
弾いて音をだします。
一方、英語の「r」は舌の先を奥方向に巻きます。
そのあとに、日本語の「ラ行」を発音するような感覚で、舌の先を上の口蓋に
つけずに発音します。
すると、「ゥラ」といった音がでるはずです。それが「r」の音になります。

劇団 「なるほど、「r」は「ゥラ」と発音するのがネイティブ流なんですね。」
CS 「そう、ですから
Reikiをネイティブ流に読むと、→(ゥレイキ)
となるんです。」
劇団 「それでは、日本人がローマ字読みで(レイキ)と読むとどうなるんですか?」
CS 「日本語の(レ)は、英語読みでは(L)の音に近くなります。」
「l」の発音
まずは舌の先を、上の前歯の付け根に付けてください。その状態で声を出します。
単語の始めや真ん中で「l」がでてきた場合、その舌の位置で「ラ行」を言います。
日本語で「ラ行」を発音するとき、舌の先で上の口蓋(上歯茎の奥にある出っ張っている部分)
を弾いて音をだします。

CS 「上記のように舌の位置に多少の違いはありますが、
〈レ〉と〈L〉は共に舌を口蓋につけるので似た音に
なります。」
劇団 「ということは、
日本人が『Reiki』を(レイキ)と発音すると、
英語圏のネイティブには『Leiki』と聞こえるんですね。」
CS 「そうなんです。」
「さらに英語の祖語となった言葉に印欧語(インド・ヨーロッパ祖語)
という言語があるのですが・・・。」
劇団 「印欧語(インド・ヨーロッパ祖語)って初めて聞きますが。」
CS 「印欧語は、現在のヨーロッパの諸言語(英語・フランス語・イタリア語など)と、
サンスクリット語、ペルシャ語などの共通の祖先(祖語)として理論的に
構築された仮説上の言語です。」

劇団 「確かに元を辿れば源流となる言語があるのでしょうが、
なぜ仮説上なんですか?」
CS 「それは文字が無かった先史時代については、石版や文書といった
直接の証拠が残っていないためです。」
「ただ、最近では印欧語族の起源を5000年前の黒海・カスピ海北方
(現在のウクライナ)とするクルガン仮説が有力になっています。」

劇団 「CSさんって、こういう事に興味があるんですね。」
CS 「わたしから見ると、言語と波動は密接に結びついています。」
「例えば、スピリチュアル系の住人は言霊(ことだま)が好きじゃないですか。」
「(毎日、ありがとうございます!を唱えていれば幸運になる)とか。」
「これは日本人全般を考えても同様で、家族や友人、職場なんかで事故や災害、
トラブルが起きたときの可能性について話していると、
お前、縁起でも無いこと言うな!!
と注意されたりします。」
「いわゆる言霊信仰が日本人には根付いているわけです。」
「みんな学校や職場では周囲の顔色をうかがって、周りの人たちと波風を
起こさないように空気を読みながら当たり障りのない発言をして暮らして
いるんです。」
「SNSの普及でこの波風を立てない傾向にさらに拍車がかかっていて、
昨年の安保法制に関する議論を見ていても、戦争やテロなどの現実的な
危機について具体的な話をしようとする人間がいると、
日本を戦争が出来る国にするのか?
(↑そもそも戦争できない国から標的にされるのでしょうが。)
とか、
戦争法案
なとどいう感情的な言葉で圧殺して、
戦争やテロなどという縁起でも無いことが起きた時に対する
現実的な議論や対策が一向に進まない。」
「安全保障以外の分野でも、将来起きるであろう問題の先送りと思考停止が
あらゆる階層で続いているのが日本の現状で、こういう平和ボケした国は
他国の標的として収奪されながら、このまま衰退の一途を辿っていく・・・。」
劇団 「CSさんは、そうして滅亡に向かっている日本を憂慮しているんですね。」
CS 「いえ、
自分が生きている間に日本がどの程度、衰退・滅亡するのか?
その時、平和ボケした連中はどんな目に遭うのか?
SHAMAN(シャーマン)として生きるわたしにどういう情報が来て、
それに従って最後はどうなってしまうのか?
と残りの人生が楽しみでしょうがないです。」
劇団 「それは良かったですね。(苦笑)」
CS 「このように民族レベルや個人レベルに関わらず、言葉には
強い影響力があるんです。」
「印欧語も我々が考えている以上に日本人にも影響を与えていて、
例えば、印欧語から派生したサンスクリット語の「ダーナ」は
日本語の「旦那」になり、
西洋に伝わり「donor(ドナー)」→「ドナー(臓器提供者)」と
形を変えて再び日本語の一部となっています。」
劇団 「そんな由来があったですね。」
CS 「印欧語から辿っていくと、英語も日本語と同じように言霊としての
イメージや力を持っていることが理解出来ます。」
「そして、わたし自身が行や指導を通じて波動感覚が開いていく過程で、
言葉自体が持つパワーとそれが人に及ぼす影響が実感出来るように
なったんです。」
劇団 「それが言霊なんですね。」
CS 「それも日本語のみで無く、
印欧語が持つ根源的な波動を感じ深めていけば、英語の言葉にも
秘められているパワー(真の意味での言霊)を得ることが
出来る。」
「21世紀のネット社会に対応した術能力を考えた場合、日本語以外の
言語が持つ言霊としての力を感じ操る能力を深めていく必要があり、
その能力を研ぎ澄ませていけば、古代人が呪文やマントラ、祝詞などを
秘儀とし利用し力を得ていたように、わたし独自の秘儀が生まれる
わけです。」
「おそらく古代人は我々現代人が考えているよりも、はるかに言葉が
持つ力を利用していたんでしょうね。」
劇団 「そこまで考えていましたか・・・。」
「そういえば1つ質問があるのですが、印欧語族の起源が黒海・カスピ海北方と
いうのは何か理由があるんですか?」
CS 「それは、その周辺(ヴォルガ川流域)は最初に乗馬の習慣が発生した
地域なんです。」
「乗馬が誕生したことにより人類はその活動範囲を飛躍的に拡大させ、
それとともに印欧語がヨーロッパ・中東・インドへ伝播しました。」

劇団 「それを聞いて納得がいきました。」
CS 「伝達手段(言葉)と移動手段(馬)を手に入れた人類はその支配領域を拡大し、
アレクサンダー大王の東征など異文化への侵略や戦争、ローマ帝国のような
巨大国家を形成するに至ったわけです。」


(↑象と馬の闘い)
CS 「その一方で、日本のように言霊信仰で平和ボケして滅亡する国も
あるわけで興味が尽きないです。」
劇団 「そういえば、印欧語とレイキはどう関係するんですか?」
「日本人が『Reiki』を(レイキ)と発音すると、
英語圏のネイティブには『Leiki』と聞こえるという話でしたね。」
CS 「そうです。」
「そして、英語の祖語となった印欧語で『Leiki』に最も近い言葉である
『Leuk』には(光)(輝き)という意味があって、
「Light(光)」

「Lunar(月の女神)」

その他にも
「Lux(ルクス・光の単位)」
「Illumination(イルミネーション・照明)」
などといった(光)に関連した単語の語源となっています。」
劇団 「ということは、
日本人が(レイキ)を『Leiki』と発音すると、
それを聞いた英語圏のネイティブは(光)(輝き)を反射的に
連想するんですね。」
CS 「これは日本人が「ひ」という音を聞くと、
日(太陽の光)

や
火(ほのお)

などといった(光)(輝き)に関するイメージを反射的に思い浮かべるの
と同様です。」
劇団 「ということは、日本人からレイキを習ったハワイの外国人達は、
レイキ→ Leiki→ 光のパワー
とポジティブなイメージを本能的に得た。」
「それがレイキが西洋で広まった根源的な理由ではないか?
とCSさんは考えているわけですか。」
CS 「そうなりますね。」
「逆に日本人の場合は、
霊気→ 霊の気 →おどろおどろしい霊の力
というネガティブなイメージを本能的に抱いてしまいますから、
『レイキヒーリング』と言葉の形を変えることで他の霊術に対して、
イメージと言霊としての力の両面で差別化して生き残ったわけです。」
劇団 「言葉って面白いんですね。」
CS 「言葉こそが術の根源的な力なんです。」
「印欧語はそのカギになる気がしています。」
劇団 「それでは、CSさんは具体的にどうやって印欧語を術の根源的な力として
利用しているんですか?」
CS 「・・・・・・・・・・。(無言で答えている)」
※次回の記事更新日は4月20日になります。

にほんブログ村
