(前回の関連記事は「誤解に満ちた大周天 」です)
超実用的!気功講座 第17回
小周天と大周天の具体的な違い
前回の記事では、気功・仙道本来の超感覚・サイキック能力を
覚醒するためには「大周天」という修行段階に到達する必要が
あること、
そして、大周天に到達するためには
①初歩的小周天→②本当の小周天(丹道周天)→③大周天
の段階が必要だという事を説明しました。
それでは気功・仙道修行者が最初に行う「初歩的小周天」と
「大周天」にどのような違いがあるのか?と言いますと、
仙道研究家 高藤聡一郎氏は著書「悠かなる虚空への道」
の中でこう説明しています。
<初歩的小周天の特徴>
①呼吸法、下腹の運動で下腹部(丹田)に熱を帯びた陽気を
発生させる。
②その陽気を意識でコントロールしながら
「下腹部→尾骨→背骨の上の皮膚→頭頂→胸→下腹部」
という任督脈と呼ばれるルート上を一周させる。
<大周天の特徴>
①真通~気が背骨の中を通って上昇すること
②頭頂開~真通によって上昇した気が、まるで頭頂を突き破った
ような感じがする。
③内部光の発生~瞑想している空間に、光が見えること。
④呼吸の深まり~呼吸がかすかになり、まるで止まっているように
みえること。
⑤固精~精が漏れにくく、身体が子供のように熱量が多い状態になる。
馬陰蔵相(性器の収縮)は必ずしも不要。
⑥不識神による気の循環
~意識を全くかけなくても、気が全身をかけめぐっていること。
なおこれは、気が勝手にめぐりコントロールが効かないということ
とは違う。
ちゃんと意識すれば、気はどこへでも自分の思い通りに流れる
のである。
⑦神具六通~本格的な超能力の発現
ここで注目して欲しいのは気が背骨を上昇するルートです。
初歩的小周天では、「背骨の上の皮膚」を気が流れる。それに対して、
大周天では、「気が背骨の中を通って上昇する」と書かれています。
この「背骨の上」か「背骨の中」かという違いには天と地ほどの
差があるんです。
私自身の経験で初歩的小周天と大周天の違いを説明したいと
思います。
まずは初歩的小周天を行っていた時の気の流れ方です。
丹田に発生した熱い陽気を背骨の上に沿って皮膚の中を流しますと、
熱いお湯が皮膚の中にある細い管をゆっくりと流れているような
感覚がありました。
それが背中から頭の皮膚の中に入り、頭のてっぺんが熱くなります。
さらに眉間から舌の中を通るとビリビリした感覚が口に広がります。
それから陽気は喉と胸を通って丹田に戻ります。
すると身体が温かくなりうっとりと気持ちよくなります。
全身が軽くなりますし、何となく楽しい気分も感じます。
これが初歩的小周天の感覚です。
次にクンダリーニ覚醒を経験して大周天に到達した頃の
気の流れです。
リラックスした半瞑想状態で丹田に軽く意識をかけると、尾骨の内部が
カーッと熱くなり背骨の内部をゴーッとエネルギーが上昇します。
同時に背中全体が電気ストーブになったような感じで発熱します。
丹田に意識をかけた時とほぼ同時に脳内に熱いエネルギーが
流入しています。
その瞬間、脳全体が振動して頭がグーッと上に持ちあがります。
背骨内部の脊髄を通って手足の神経にもエネルギーが通り全身が
ビリビリしています。
「今のは効いたなぁ~。」と思いながら、今度は尾骨の先端に直接意識を
かけると、あまり熱感はありませんが棒で突きあげたよう直線的な
エネルギーが脳の中心の辺りを貫いて頭頂チャクラから抜けていきます。
脳をエネルギーが突き抜けた瞬間に、目の前で白い閃光が一瞬スパーク
しました。
これは実際に当時の波動を再現して、体内でエネルギーを動かしながら
文章を打ち込んでみたものです。
(波動に敏感な方はこの文章を読んでいると、自分の体のエネルギーが
動く感覚があったと思います。)
こうして較べていただければ分かると思いますが、
背骨の上(皮膚)に気を流す「初歩的小周天」と背骨の内部に気を流す「大周天」は
全くレベルの違う別物なんです。
次回は初歩的小周天と大周天の違いについて更に詳しく説明します。

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