WHO、ゲーム依存症を「疾患」認定へ 予防や治療必要

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スマートフォンなどのゲームのやり過ぎで日常生活に支障をきたすゲーム依存症が「ゲーム障害」として国際的に疾患として認められた。世界保健機関(WHO)が18日、公表した、改訂版国際疾病分類「ICD―11」の最終案に明記された。来年5月のWHO総会で正式決定される。

 ICDは日本をはじめ多くの国が死因や患者の統計、医療保険の支払いなどに使う病気やけがの分類。

 厚生労働省の調査では、成人約421万人、中高生約52万人がゲームなどのネット依存の恐れがあると推計されているが、政府は依存を防いだり依存傾向のある人を早期発見したりするための対策をほとんどとっていない。ゲーム障害が国際的に疾患として認められたことで、予防対策や適切な治療を求める声が強まるとみられる。

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 ゲーム障害は、依存性のある行動で日常生活に障害をきたす精神疾患の一種とされた。日常生活に支障が出てもゲームを優先する状態が12カ月以上みられる場合で、症状が重い場合はより短期で診断できるとした。ただし、飲酒同様、ゲームをする行為自体が問題とされたわけではない。

 国内で初めて専門外来を開いた、国立病院機構久里浜医療センターの樋口進院長は「公式な疾患になることで、ゲーム障害は本人の意志が弱いからではなく、治療が必要な病気だと理解してもらえるようになって欲しい」と話す。

 日本企業も加盟する米国のゲーム業界団体など20カ国以上のゲーム業界団体がゲームに依存性はないと反対している。WHO担当者は「科学的な根拠に基づき疾患に加えた。各国は予防や治療態勢の計画を立てるべきだ」と反論する。

 

https://www.huffingtonpost.jp/2018/06/18/who-game-addiction_a_23462206/

 

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               スマホ依存症

 

Q ゲームのやり過ぎが、病気として認められるようになったのか

 A 世界保健機関(WHO)が、新たな病気として「ゲーム障害」(gaming disorder)を「国際疾病分類」(ICD)案に入れた。約30年ぶりに疾病分類を見直しており、正式には来年5月のWHO総会で決まる。

 Q ゲーム障害とは何か

 A インターネットが高速化して、オンラインなどで楽しいゲームがたくさん出てきた。ゲームに夢中になり、学校や仕事へ行かなくなったり、朝起床できず昼夜が逆転したりする。身体にダメージを負うこともあり、韓国ではネットカフェで86時間、ほとんど寝ずにゲームをした20代男性が死亡した。問題が生じてもゲームをやりたいという衝動を抑えられなくなるところにこの病気の特徴がある。WHOは「少なくとも1年以上続くこと」を主な診断基準にしている。

 Q ゲーム障害の人はどれくらいいるのか

 A ゲームをしている人の2~3%ほどといわれている。正確なデータはないが、特に若者が多く、中高生の約52万人がゲームなどのネット依存の恐れがあると推計されている(平成25年の厚生労働省研究班調査)。
 

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 Q 国際的に病気として認められるとどうなるのか

 A これまで正式な病名はなかったが、国際的な病気の分類に盛り込まれたことで研究が進み、治療法が確立していくことが期待されている。ただ、米国のコンピューターゲームの業界団体は「ゲームに依存性はない」と主張し、WHOに反発している。

 Q どうやったらゲーム障害を防げるか

 A 一番は、早く発見すること。そのためには、家族や友人の協力や見守りが大切だ。日本では十分な対策をしていたとは言い難い。国内で相談できる医療機関は25カ所程度ある。国立病院機構久里浜医療センター(神奈川県横須賀市)は平成23年に日本で初めて、ネット依存の専門外来を開いた。ゲーム障害はアルコール、薬物、ギャンブルへの依存症とも似通っているといわれ、これからの取り組みが期待されている。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180624-00000005-san-hlth

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               スマホ利用頻度

 

ゲーム依存症またはゲーム症/ゲーム障害(Gaming disorder)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%E4%BE%9D%E5%AD%98%E7%97%87

 

WHO「ゲーム依存は病気」…国際疾病分類、28年ぶり改訂

https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20180619-OYTET50007/

 

スマホ・ネットゲーム中毒(依存)―電子機器が子どもを取り囲む恐怖―(公益財団法人母子健康協会)

http://www.glico.co.jp/boshi/futaba/no79/con02_03.htm

 

「ゲームを止められない」が今年から病気になる事情(現代ビジネス)

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/54464

 

女性のストレス度が最も低い県は? ‐ 2位は「和歌山県」     

https://news.mynavi.jp/article/20160407-a195/