抑うつ状態やパニック障害、顔のたるみまで!スマホがもたらす恐ろしい症状とは・・・!
宝島 8月6日(火)14時48分配信
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抑うつ状態やパニック障害、顔のたるみまで!スマホがもたらす恐ろしい症状とは・・・!
<よくにみられるスマホの持ち方。だが、これでは手首から肩にかけて負荷がかかってしまう>
年々、利用者数が増加しているスマホとタブレット、もはや仕事には欠かすことができない
パソコン。こうしたIT機器を駆使している人も少なくない。だが、これらはあなたが気づかない
うちに、肩こりや腰痛はもちろん、最悪の場合、心までも蝕(むしば)んでいくのだ。
■体に不調をもたらす『スマホ症候群』
ここ数年で爆発的に普及したスマホ。画面を見ながら歩く「歩きスマホ」で、駅のホームから
転落する事故も問題になっている。これはスマホの画面が従来の携帯電話よりも大きく、
情報量も膨大なため、画面を見ることだけに集中してしまうことがおもな原因だ。
それだけでない。スマホの画面に集中しすぎることで姿勢が悪くなり、体にさまざまな
不具合をもたらす。そう警鐘を鳴らすのが、KIZUカイロプラクティックグループ代表院長の
木津直昭氏である。
「私はスマホ操作が原因でもたらされる一連の症状を『スマホ症候群』とよんでいます。
その代表的な症状のひとつが『スマホ肩』。これは、スマホを使用するときの持ち方が悪い
せいで激しい肩こりや痛みが生じてしまうもの。ひどくなると一般に四十肩などといわれる、
腕が上げられなくなる状態にまで症状が悪化することもあります」
木津氏によれば、多くの人はスマホを持つときに「持ち上げる」動作ではなく、
「落とさないように支える」動作をしているという。すると、腕の外側に位置する上腕三頭筋や
胸部の小胸筋(しょうきょうきん)、首から背中にかけて広がる僧帽筋(そうぼうきん)をおもに
使っている状態になるのだ。
これらの筋肉は肩甲骨につながっているため、酷使し続けると肩に力が入った状態が続く。
その結果、次第に筋肉と筋膜(きんまく)<筋肉を包む膜>の癒着(ゆちゃく)がはじまり、
肩から腕にかけて稼働しづらい状態におちいるという。
■ストレートネックが抑うつ状態の原因にも
「また、テニス肘(ひじ)やゴルフ肘とよばれる手首や肘を痛める症状がありますが、同様に
スマホを使いすぎることでこれらの部位が過度に酷使される『スマホ肘』も存在します」(木津氏)
これはスマホ使用時に肘や手首が不自然な位置で固定されることで生じる症状。スマホ使用時
に手首のしびれや肘の痛みを感じるのであれば、すでにスマホ肘になっている可能性が高い。
「そして最後が『ストレートネック』。これは、首を前に突き出す猫背の姿勢を続けることで、
本来はカーブを描く首の骨が変形してまっすぐになること。ストレートネックになると、頭を首や
肩の筋肉だけで支えなければならなくなりますから、首こりや肩こりを引き起こします」(木津氏)
もちろん、首や肩の緊張が続くと頭への血流が悪くなり、頭痛の原因となる。それだけではない。
首を通る自律神経が筋肉に圧迫され、抑うつ状態やパニック障害になる人もいるのだ。
■スマホ画面の凝視で顔もたるんでくる
スマホ操作時の間違った姿勢がもたらすのは健康被害だけではない。二重あごなど
“顔のたるみ”も、スマホによって引き起こされる。そう説明するのは、ドクターシーラボの
広報グループ『顔のたるみ研究所』所長、井関紀子氏だ。
「スマホを操作するときに姿勢が悪いと、たるみを生み出す2つの力が働きます。それが、
『自分の筋肉がほおの下の皮膚を下に引っ張る力』と『重力』です」
ひとつ目の力は、ほおの下側から伸びる広頸筋(こうけいきん)が要因だ。この筋肉は
首を通り鎖骨付近にまでつながっているため、あごを突き出す姿勢をとると無理矢理
引き伸ばされ、元に戻ろうとする力が働く。すると、ほおの下側の皮膚が下へと引っ張られるのだ。
「ふたつ目の重力はスマホの画面を見るために下を向くことで、あごの部分に加わる力です。
これをさらに加速させるのが猫背。猫背の姿勢を続けると顔の血液やリンパ液が顔に滞留し、
その重みで皮膚が重力に引っ張られるのです」(井関氏)
井関氏によれば、顔のたるみは意外にも女性ではなく男性にこそ起こりやすいのだという。
「たるみは肌を保湿し、細胞の生まれ変わりを助けることで防げます。しかし、一般に女性よりも
男性のほうが肌の保湿に気を遣う人は少ないものですから、同じ負荷がかかった場合、
男性のほうがたるみやすいといえます」
■すぐに実践できる正しいスマホの持ち方
それでは、スマホ症候群や顔のたるみを防ぐためには、どのような姿勢でスマホを
操作すればいいのか。
「まず、手首をそらさずにスマホから肘まで一直線になるように持ちます。そして、右手で
スマホを持つ人は左手を右腕と胸の間に挟み込んでスマホを操作する腕を安定させることで、
自然と目線が上がり、猫背やストレートネックが解消されるのです」(木津氏)
実際にこの持ち方をすると、腕や肩の筋肉の緊張が緩むことがわかるはずだ。とくに、
電車内などで座ってスマホを使用するときは、立った状態より目線が下がり、画面を
覗(のぞ)き込む姿勢になりがちだ。いすに腰掛けてスマホを操作するときほど、この姿勢を
意識したい。
「顔がたるむのも、猫背と顔を下に向けるのが原因。背筋を伸ばしてスマホを顔の高さまで
上げましょう。姿勢を正し、目線を上げることがたるみの予防になります」(井関氏)
いまや、スマホはビジネスの場において必須のアイテムになりつつある。できるだけ
自分の体に負担がかからないよう、操作時の姿勢には気をつけなければならない。
宝島 8月6日(火)14時48分配信
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抑うつ状態やパニック障害、顔のたるみまで!スマホがもたらす恐ろしい症状とは・・・!
<よくにみられるスマホの持ち方。だが、これでは手首から肩にかけて負荷がかかってしまう>
年々、利用者数が増加しているスマホとタブレット、もはや仕事には欠かすことができない
パソコン。こうしたIT機器を駆使している人も少なくない。だが、これらはあなたが気づかない
うちに、肩こりや腰痛はもちろん、最悪の場合、心までも蝕(むしば)んでいくのだ。
■体に不調をもたらす『スマホ症候群』
ここ数年で爆発的に普及したスマホ。画面を見ながら歩く「歩きスマホ」で、駅のホームから
転落する事故も問題になっている。これはスマホの画面が従来の携帯電話よりも大きく、
情報量も膨大なため、画面を見ることだけに集中してしまうことがおもな原因だ。
それだけでない。スマホの画面に集中しすぎることで姿勢が悪くなり、体にさまざまな
不具合をもたらす。そう警鐘を鳴らすのが、KIZUカイロプラクティックグループ代表院長の
木津直昭氏である。
「私はスマホ操作が原因でもたらされる一連の症状を『スマホ症候群』とよんでいます。
その代表的な症状のひとつが『スマホ肩』。これは、スマホを使用するときの持ち方が悪い
せいで激しい肩こりや痛みが生じてしまうもの。ひどくなると一般に四十肩などといわれる、
腕が上げられなくなる状態にまで症状が悪化することもあります」
木津氏によれば、多くの人はスマホを持つときに「持ち上げる」動作ではなく、
「落とさないように支える」動作をしているという。すると、腕の外側に位置する上腕三頭筋や
胸部の小胸筋(しょうきょうきん)、首から背中にかけて広がる僧帽筋(そうぼうきん)をおもに
使っている状態になるのだ。
これらの筋肉は肩甲骨につながっているため、酷使し続けると肩に力が入った状態が続く。
その結果、次第に筋肉と筋膜(きんまく)<筋肉を包む膜>の癒着(ゆちゃく)がはじまり、
肩から腕にかけて稼働しづらい状態におちいるという。
■ストレートネックが抑うつ状態の原因にも
「また、テニス肘(ひじ)やゴルフ肘とよばれる手首や肘を痛める症状がありますが、同様に
スマホを使いすぎることでこれらの部位が過度に酷使される『スマホ肘』も存在します」(木津氏)
これはスマホ使用時に肘や手首が不自然な位置で固定されることで生じる症状。スマホ使用時
に手首のしびれや肘の痛みを感じるのであれば、すでにスマホ肘になっている可能性が高い。
「そして最後が『ストレートネック』。これは、首を前に突き出す猫背の姿勢を続けることで、
本来はカーブを描く首の骨が変形してまっすぐになること。ストレートネックになると、頭を首や
肩の筋肉だけで支えなければならなくなりますから、首こりや肩こりを引き起こします」(木津氏)
もちろん、首や肩の緊張が続くと頭への血流が悪くなり、頭痛の原因となる。それだけではない。
首を通る自律神経が筋肉に圧迫され、抑うつ状態やパニック障害になる人もいるのだ。
■スマホ画面の凝視で顔もたるんでくる
スマホ操作時の間違った姿勢がもたらすのは健康被害だけではない。二重あごなど
“顔のたるみ”も、スマホによって引き起こされる。そう説明するのは、ドクターシーラボの
広報グループ『顔のたるみ研究所』所長、井関紀子氏だ。
「スマホを操作するときに姿勢が悪いと、たるみを生み出す2つの力が働きます。それが、
『自分の筋肉がほおの下の皮膚を下に引っ張る力』と『重力』です」
ひとつ目の力は、ほおの下側から伸びる広頸筋(こうけいきん)が要因だ。この筋肉は
首を通り鎖骨付近にまでつながっているため、あごを突き出す姿勢をとると無理矢理
引き伸ばされ、元に戻ろうとする力が働く。すると、ほおの下側の皮膚が下へと引っ張られるのだ。
「ふたつ目の重力はスマホの画面を見るために下を向くことで、あごの部分に加わる力です。
これをさらに加速させるのが猫背。猫背の姿勢を続けると顔の血液やリンパ液が顔に滞留し、
その重みで皮膚が重力に引っ張られるのです」(井関氏)
井関氏によれば、顔のたるみは意外にも女性ではなく男性にこそ起こりやすいのだという。
「たるみは肌を保湿し、細胞の生まれ変わりを助けることで防げます。しかし、一般に女性よりも
男性のほうが肌の保湿に気を遣う人は少ないものですから、同じ負荷がかかった場合、
男性のほうがたるみやすいといえます」
■すぐに実践できる正しいスマホの持ち方
それでは、スマホ症候群や顔のたるみを防ぐためには、どのような姿勢でスマホを
操作すればいいのか。
「まず、手首をそらさずにスマホから肘まで一直線になるように持ちます。そして、右手で
スマホを持つ人は左手を右腕と胸の間に挟み込んでスマホを操作する腕を安定させることで、
自然と目線が上がり、猫背やストレートネックが解消されるのです」(木津氏)
実際にこの持ち方をすると、腕や肩の筋肉の緊張が緩むことがわかるはずだ。とくに、
電車内などで座ってスマホを使用するときは、立った状態より目線が下がり、画面を
覗(のぞ)き込む姿勢になりがちだ。いすに腰掛けてスマホを操作するときほど、この姿勢を
意識したい。
「顔がたるむのも、猫背と顔を下に向けるのが原因。背筋を伸ばしてスマホを顔の高さまで
上げましょう。姿勢を正し、目線を上げることがたるみの予防になります」(井関氏)
いまや、スマホはビジネスの場において必須のアイテムになりつつある。できるだけ
自分の体に負担がかからないよう、操作時の姿勢には気をつけなければならない。