回復する傷 | よわっちの毒

回復する傷

白くて古ひお城のやうな建物の
半分が水に浸つているその中で
白いすかあとだけを身に纏い
私は静かに歩いてゐます。


廻りは水の青色が映つて海の中のやう
探しているのは水の根源
溢れ出る水の源を見つけた時
私は何かを思い出すかもしれないのです。


水の根源は何なのだらう
かつてこの城に住んでいた人々の
涙が溢れてゐるのだらうか


どこかで歌が聴こえた気がしたやうに思ひます。
ひたすら青い静かな世界に
おもわず独り座りこむ


裸足で涙を流しながら