團菊祭五月大歌舞伎、夜の部 @歌舞伎座。
幕見したんだけど、
どうしてももう一回観たくて千秋楽にも行ってきました。
立ち回りの内容を忘れないためにも、あくまで初心者目線ですが、感想書いとく。
ーーーーー
『丸橋忠弥』
前半の芝居は長く感じられて歴史とかに興味がない人には苦痛かも。
実際、二幕終わり帰っちゃった人もいました。大向こうからは主役に対して「音羽屋!」に混じって「大根!」のかけ声も!!!(初めて聞いた!)
でもそしたらアナタ、三幕目にすごい大立ち回りが待っていました。
(確か二幕目最後で部屋のかもいを外してブンブン振り回して幕府の役人やっつけて終わって、)
三幕目は続きというか、板を棒術のように振り回してやっつけまくり菊五郎劇団によるアクション目白押し。先ず先のかもいで棒術風の激しいやり取り。立ち回りと言っても歌舞伎なので舞踊のような所作でひとつひとつ丁寧です。があった後、井戸の水を飲んだり桶で戦ったりしているうちに、血塗り顔に変身。大見得切る姿はかなりの迫力。幕吏はマトリックスのエージェント・スミスのように湧いてきて、ショッカーのごとく「ぃあお~」「ぃあお~」叫んで迫ってくるし、主人公はがんじがらめの縄を抜けるは、戸板を使って屋根に登るは、そこからクモの素状の縄に落ちるわ、組み立てた戸板から一人で倒れ落ちるわで、15分位立ち回りしっぱなしで、李連杰のカンフー映画に匹敵する、いや、生だもの、それ以上と言ってもいいくらい見事でした。すごかったです。松緑さんあっぱれ~っ!
お目当ての菊之助さんの知恵伊豆は出番短かったけど、ものすごく超・麗しかったです
ーーーーー
『蛇柳』
能狂言ぽいと感じました。
海老蔵は踊りも上手い。
悔しいけどいろいろ上手い。
最後は超おどろおどろしいんだけど「千秋楽だし、みなさんに憑いている悪いもの出てけー出てけー」みたいな台詞で厄払いしてくれました。
ーーーーー
『め組の喧嘩』
力士達と江戸の町火消(め組)との喧嘩です。
世間の目当ては親分の菊五郎さんだろうとも、私の目当ては菊之助さんですハイ。
障子を開けて出てきた瞬間から格好良すぎ。美脚をさらし、声に凄みがあるようでないようなところがまた素敵。錦絵のような姿がたまりません。
途中の芝の夜の場面でセットに石碑があって、何やら文字が。オペラグラスで観ると「関東代官領 江川太郎左衛門 支配」と書いてある…!
どっひゃー!テンション一気にマックス!
いえ英龍じゃないにしろ、これは多分観客1200人中、私一人だけこの石碑に萌えてたのじゃなかろーかw
巳之助さんは意外と目立つ役で、子役との絡みが何とも微笑ましくてほっこり。
観るたびに違った顔を見せてくれるユニークな役者で大好きです。
次の場面でその子が老夫婦(←)の離縁状を破り捨てると大向こうから「又!」「いいぞ!」「よくやった!」の掛け声が。4、5歳位かな。けっこう長い場面なのにホントお利口さんで感心です。
後半はどこ観たらいいか分からないほど粋で鯔背な鳶が舞台いっぱいに出てて歌舞伎イケメンパラダイス!も~眼福でした!菊之助のかけ声に一斉に呼応されるとゾクゾクしてしまいました。
丸橋忠弥とまではいかないものの派手な立ち回りがあって、相撲取りとのコミカルなやりとりする権十郎さんはほぼサーカスクラウンだし、板の上に叩き付けられる役者さんも身体はってましたね。纏を持ったまま梯子を駆け上がる菊之助に続いて何人も手放しで(両手後ろ手で)はしご駆け上ったり、素手で屋根に引き上げられたりもすごい。ラストは梅玉さんがはしごの上から落ちてきて・・・。
やっぱ、勇み肌の男はたまりませんね
江戸っ子の血が騒ぐ騒ぐ
幕見したんだけど、
どうしてももう一回観たくて千秋楽にも行ってきました。
立ち回りの内容を忘れないためにも、あくまで初心者目線ですが、感想書いとく。
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『丸橋忠弥』
前半の芝居は長く感じられて歴史とかに興味がない人には苦痛かも。
実際、二幕終わり帰っちゃった人もいました。大向こうからは主役に対して「音羽屋!」に混じって「大根!」のかけ声も!!!(初めて聞いた!)
でもそしたらアナタ、三幕目にすごい大立ち回りが待っていました。
(確か二幕目最後で部屋のかもいを外してブンブン振り回して幕府の役人やっつけて終わって、)
三幕目は続きというか、板を棒術のように振り回してやっつけまくり菊五郎劇団によるアクション目白押し。先ず先のかもいで棒術風の激しいやり取り。立ち回りと言っても歌舞伎なので舞踊のような所作でひとつひとつ丁寧です。があった後、井戸の水を飲んだり桶で戦ったりしているうちに、血塗り顔に変身。大見得切る姿はかなりの迫力。幕吏はマトリックスのエージェント・スミスのように湧いてきて、ショッカーのごとく「ぃあお~」「ぃあお~」叫んで迫ってくるし、主人公はがんじがらめの縄を抜けるは、戸板を使って屋根に登るは、そこからクモの素状の縄に落ちるわ、組み立てた戸板から一人で倒れ落ちるわで、15分位立ち回りしっぱなしで、李連杰のカンフー映画に匹敵する、いや、生だもの、それ以上と言ってもいいくらい見事でした。すごかったです。松緑さんあっぱれ~っ!
お目当ての菊之助さんの知恵伊豆は出番短かったけど、ものすごく超・麗しかったです
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『蛇柳』
能狂言ぽいと感じました。
海老蔵は踊りも上手い。
悔しいけどいろいろ上手い。
最後は超おどろおどろしいんだけど「千秋楽だし、みなさんに憑いている悪いもの出てけー出てけー」みたいな台詞で厄払いしてくれました。
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『め組の喧嘩』
力士達と江戸の町火消(め組)との喧嘩です。
世間の目当ては親分の菊五郎さんだろうとも、私の目当ては菊之助さんですハイ。
障子を開けて出てきた瞬間から格好良すぎ。美脚をさらし、声に凄みがあるようでないようなところがまた素敵。錦絵のような姿がたまりません。
途中の芝の夜の場面でセットに石碑があって、何やら文字が。オペラグラスで観ると「関東代官領 江川太郎左衛門 支配」と書いてある…!
どっひゃー!テンション一気にマックス!
いえ英龍じゃないにしろ、これは多分観客1200人中、私一人だけこの石碑に萌えてたのじゃなかろーかw
巳之助さんは意外と目立つ役で、子役との絡みが何とも微笑ましくてほっこり。
観るたびに違った顔を見せてくれるユニークな役者で大好きです。
次の場面でその子が老夫婦(←)の離縁状を破り捨てると大向こうから「又!」「いいぞ!」「よくやった!」の掛け声が。4、5歳位かな。けっこう長い場面なのにホントお利口さんで感心です。
後半はどこ観たらいいか分からないほど粋で鯔背な鳶が舞台いっぱいに出てて歌舞伎イケメンパラダイス!も~眼福でした!菊之助のかけ声に一斉に呼応されるとゾクゾクしてしまいました。
丸橋忠弥とまではいかないものの派手な立ち回りがあって、相撲取りとのコミカルなやりとりする権十郎さんはほぼサーカスクラウンだし、板の上に叩き付けられる役者さんも身体はってましたね。纏を持ったまま梯子を駆け上がる菊之助に続いて何人も手放しで(両手後ろ手で)はしご駆け上ったり、素手で屋根に引き上げられたりもすごい。ラストは梅玉さんがはしごの上から落ちてきて・・・。
やっぱ、勇み肌の男はたまりませんね
江戸っ子の血が騒ぐ騒ぐ