どうも今晩は★
kaiです★
今や過去の出来事になりつつあるサブプライムローン問題ですが、
今でもそこに端を発した世界同時金融危機が猛威を振るっている以上、
やはり無視できない歴史である事も確かです
大前氏のコラムにも何度も言われているのですが、
世界経済の動向というものは、ひとえに、
「ダブついた流動マネーの動き」によって傾向付けられてきた背景があります
そのマネーの動きをコントロールする力を持つ存在は、
各国の政府金融関連省庁や中央銀行、そして最大手金融企業
特に中央銀行は、その権限と人材集中から、
非常に大きな力を持っていると考えられます
特に、米国中央銀行であるFRBの議長となると、強大です
そして、サブプライムローン問題を語る際に、
決して外せない人物
その人は、
アラン・グリーンスパン氏
2006年にFRB議長を退職し、イギリスのブラウン財務相の名誉顧問に就任しました
グリーンスパン氏は、あの
ブラックマンデーを乗り越えた策士で、
アジア通貨危機や大型ヘッジファンド破綻といった危機も乗り越えてきた
まさに、世界経済の守護天使のような存在だったと言えます
しかしこのグリーンスパン氏が、
此度の金融危機を自らの失態と認めている
去年のニュースですが……
「過ち犯した」グリーンスパン氏認める 「マエストロ」の面影なくいったい、何があったのか
事の始まりは、2000年春のITバブル崩壊でした
ネット関連企業が淘汰され、続々と倒産しました
一般企業の多くもそれらに投資していましたので、
広い範囲で大きなダメージが顕在化されました
当時、FRB議長であったグリーンスパン氏は、
これら企業が回復するように、市場への資金供給を画策します
ITバブルが崩壊しても、地価は暴落していないことに着目し、
政策金利の段階的利下げによって小バブルを意図的に生み出させ、
地価等を上昇させる事で、企業体力を回復させようと考えました
その計画は的確で、6%から1%へ政策金利を落とす事で、
住宅着工件数などの指数は上昇しました
IT企業への投資に失敗した企業は、体力が回復しました
その後、2004年からは政策金利を戻しました
問題は、グリーンスパン氏の次なる先見でした
グリーンスパン氏は、
「体力が回復した企業は、設備投資のために銀行から大量の融資を受ける」
と予測しました
政策金利とは短期金利であり、FRBのコントロール管轄です
しかし長期金利は、市場の需要と供給で成立するメカニズムです
企業からの借入の需要が増加するならば、長期金利の利率は上昇します
長期金利の上昇とはつまり、住宅などの大型ローンの金利上昇です
「家を買うためにお金を借りる人は少なくなるはずだ」
その結果として、小バブルは自然消滅する手筈でした
しかし、その読みは甘かったのです
予想外だったのは、体力を回復した企業が、
銀行から借入をしなかったことです
ITバブル崩壊で学習した企業は、慎重になり、
自らの資金で設備投資を賄うようになったのです
このままでは計画通りにいかない
政策金利を上げても、長期金利が上がらない
土地バブルが発生してしまう
そこで、グリーンスパン氏が目をつけたのは、
企業ではなく、人でした
しかも、信用力のある高所得者(プライム層)の殆どは既に住宅を持っていますので、
白羽の矢が立ったのは、低信用度・低所得のサブプライム層でした
彼らが借入可能なシステムを作る
それが、サブプライム層向け住宅ローンの誕生でした
その後、サブプライムローンは証券化され、
デリバティブ化され、
大量の断片が世界中にばら撒かれました
そして、土地バブルは崩壊し、不良債権となりました
「原因は不十分な規制にある」と、
スティグリッツ氏(コロンビア大教授)は言います
グリーンスパン氏の退任時期も、非常にまずいタイミングでした
しかし、これは本当に難しい問題です
まさに、ワクチンの投与量をほんの少し誤っただけで、
病を引き起こしてしまったような状況であると言えます
下院政府改革委員会の公聴会にて、
グリーンスパン氏は金融危機を「1世紀に一度の津波」と表現
“自身の予想を超えた市場の大混乱”に「ショックを受けた」と釈明
議員からの「危機につながった無責任な融資慣行をやめさせる権限があったはずだ」
という追求に対し、
「金融機関が自己利益を追求すれば、株主を最大限に守ることになると考えていた」
「私は過ちを犯した」
と、責任を認めた
世界最高峰の金融頭脳でさえも、こう呻く
金融の根本的再編成ができなければ、
金融はカオスの支配する無秩序の怪物になってしまわないでしょうか
kaiでした★