こんにちは、kaiです☆


次期財務長官にガイトナー氏 ヒラリー氏は国務長官受諾へ

次期財務長官はティモシー・F・ガイトナー氏
NY市場は史上5番目の反発だそうですが、
政府の人事で解決される部分は果たして如何程でしょうかね


プレジデントロイターにて、大前研一氏の記事
「史上最大の金融危機」これが世界を救う方法だ!

大胆なタイトルがついていますが、
大前氏の主旨は5ページ目です

このあたりの考えについては、私も大前氏と同意です
私のような素人でも概ね同様の事を考えるのですから、
大前氏の想定は更に先を深く読んでいるのでしょう

さて、「世界レベルでの流動性危機に対処する国際機関」と、
「金融システムを監視・保守する国際機関」のそれぞれを設置すること
これは、今後の世界において必須に近く重要なことであり、
また実際に設置される可能性は非常に高いでしょう

これら二つの組織は全くの別物

前者は、世界レベルでの中央銀行のような機能を備えた機関であり、
役割は、世界各国の銀行の流動性確保の為の金融政策の提案・実行

後者は、インターナショナルかつ非営利な金融シンクタンクであり、
金融システム及び金融商品の承認・検査機関
役割は、金融システムや金融商品を中心としての経済の研究・開発、
金融市場の監視、そして過去に起きた経済危機に対する免疫的防衛

……という感じになるのではないかと私は思っています


20世紀、それはパワーゲームの時代でした
それが二度の世界大戦と、数え切れない紛争・内戦を巻き起こし、
冷戦という威嚇合戦も起きました

しかし、かの9.11テロ事件以来、
パワーバランスは定義から揺らぎました
それは、「もはや政治戦略・国家戦略だけが、国のすべてではない」事を示した、
最初の出来事だったのかもしれません

そして今回の金融危機
世界全体における損失額は、9.11テロ事件時を凌駕しました

「損失額が超えた」という事は、
同等以上の「誰かの生活力が奪われた」という事です
恐らく、9.11テロ事件時よりも、
多くの人命も静かに奪われたでしょう

「経済的危機」
これは、「環境的危機」と並んで、
21世紀の人類に対する脅威だと言えるでしょう

20世紀のように、パワーバランスを気にするよりも、
マネーで失敗する方が損失が大きい
21世紀はそういう時代なのです


さて、この金融危機が収拾するのはいつでしょうか

終わり方は何種類かあると思いますが、
大きく分けて二種類ではないでしょうか

ひとつは、アメリカが自分自身の失敗を回収し、
上記2組織の設置にも率先して先導する
「その後の世界」でも、ある程度はアメリカが経済的主導権を確保できる

もうひとつは、アメリカ経済の本格的な崩壊
とはいえ、大規模かつ根本的な崩壊はありえないので、
「アメリカが全体的に世界経済の主導権を持てなくなる」に足るような状態
それは、大前氏の言う「米国債の暴落」ではないかと思われます
もしこれが起きれば、アメリカは「その後の世界」で主導権の類は一切持てないでしょう
また、世界的に打撃も大きく(日本への打撃は生半可ではないでしょう)、
安定・回復は更に遠のくことになるでしょう
しかしながら、米国債が暴落したら、
その後のシナリオはEUが握り、比較的筋書き通りに事が進んでいくでしょう


米国債が暴落するか否か
恐らく、暴落する方が可能性は低いとは思いますが、
決して無視できない事象であることは確実です


アメリカがパワーバランスに拘っている内に、
ヨーロッパではEUとユーロという形で、
より先進的な体勢を整えていました

アメリカは連邦です
法や政治は各州で固有のものも備えていますが、
経済的には一枚岩です
また、歴史的に一つの国として歩んできたので、
地理的文化の特色以外の特徴は、各州でさほど変わりがありません

しかしEUは連合なので、
経済的には独立性もある中での協力関係です
歴史的には別の国なので、
政治・経済におけるノウハウは固有のものを持っています
伝統文化もそれぞれなので、
生活様式、思考習慣も個性を持っています

そしてEUは、旧ユーゴ諸国の加盟も促していくに違いないでしょう
もはや「西北ヨーロッパ」のみのEUではなく、
本格的な「全ヨーロッパ」連合に成長していく
旧ユーゴ、特に最近独立したコソボなどは、
もしEUとユーロの加護を受けられるのならば、
これ以上の喜びは無いだろう

そして既にEUに加盟している国々としては、
「EUは誰でも入れる」というアピール自体が世界政策となっていく
一時的に経済力をカンパする事になったとしても、
それは投資のようなものである
ヨーロッパ諸国には必ず歴史があるから、
伝統的な建築物や民族的な生産物があり、
自然も豊かなので、治安さえ取り戻せば最低でも観光業が発展する
EUという共通通貨の存在と、パスポートフリーのEU圏が、
ここでも有効なのです

「経済安定」が「政治安定」の必須課題であり、
また最大の課題となっている小国が多いということは、
「EUに入れる」という魅力は、戦争・内戦解決の効果的かつ人道的な策と言える
パワーゲームでは長年解決し得なかった問題を、
EUは全く別の方法で解決してしまうかもしれないのです


私としては、アメリカは20世紀の時点で誤っていたと思います

様々な紛争に対して、
「民族が原因」「宗教が原因」などとラベルを貼り、
武器をばら撒き、代理戦争を繰り返させ、
挙句の果てにテロリスト集団を生み出す条件を整えてしまったのも、
すべてアメリカの「パワーゲーム」のせいではないのか

人は、生活の安全と最低限の権利が守られていれば、
特に不満なく人生を送れる

それに対して、「武器が無ければ民主主義と自由市場は守れない」と主張し、
「家族を守りたい」という人間の自然な感情を煽り立てたのは、
アメリカだったのではないかと私は思います
日本に対する安保の話も、まさにその手法でしょう

しかし、世界の「政治的問題」と見えている問題は、
その殆どが「経済的問題」に過ぎないのではないでしょうか
経済的問題を政治的問題にカムフラージュした背景には、
アメリカにカムフラージュしたイスラエルの、
「マネーゲーム」戦略、そして別の何らかの感情が潜んでいるように感じます

そして今回、アメリカは「マネーゲーム」にも失敗したのではないのか
ということは、アメリカのやり方には綻びがあるという事になります

私としましては、EU主導の「その後の世界」を期待したいですが、
その場合、日本の立場も危ういでしょう
安保をはじめ、世界の更新されたパワーバランスに折り合いをつけるのは、
容易ではないでしょう
それでいて私は、
アメリカ主導に同調しすぎた日本のパワーゲーム戦略に踏ん切りをつけることが、
日本経済の国際力および国民の生産力、
果ては環境問題などの他の問題の解決などに、
深く関わっているのでないかと思っています


kaiでした☆