お久しぶりです。前回投稿から3週間以上経過!ホームレス支援の仕事にも復帰したけど、年末から新年にかけて届いた、嬉しくないお年玉プレゼントの処理に今も追われてるので、仕事後も動きまくる毎日です。



昨夜は、マドレーヌ教会内にあるレストランRefettorio Paris (レフェットリオ パリ)で、アソシエーションの同僚や、支援してるホームレスさんたちと一緒に夕食をご馳走になった。仕事とはいえ、社会見学氣分で前夜はワクワクして良く眠れず爆笑。8時半に家を出て、帰宅したのは21 時。久々の2万歩以上達成で年だけは立派な中年、さすがに疲れた…でも歩くのより、実は喋ってる方が疲れる。



Refettorioレフェットリオ…ラテン語で作り直す、 とか復元するを意味するRefettori、その名詞形のRefettorioとは、もともとは僧侶や修道女が食事をシェアする場所のこと。



ミシュラン三ツ星、「世界のベストレストラン50」1位のイタリア人シェフ、マッシモ・ボットゥーラさんが、ローマ法王からの電話がきっかけで2015年にスタートさせた慈善プロジェクトならぬ文化プロジェクト。



世界的なシェフを始め、アーティスト、建築家、デザイナー、さまざまな分野の専門家たちが招聘され、賞味期限ギリギリの食材を使って、フードロスと貧困、2つの大きな問題を同時に解決する試みというので、今では予約もボランティア希望者も殺到。



「レフェットリオ」を運営する団体「フード・フォー・ソウル」はボットゥーラさんの妻、ララ・ギルモアさんが代表を務めているが、ロックフェラー財団が支援してるってこともあり以前から興味を持ってたの。第1号店オープンから3年で7店舗だったかな、お金の力ってすごいね驚き



レフェットリオ・パリはミラノ、リオ・デ・ジャネイロ、ロンドンに続いて、マドレーヌ寺院の下、長年非公開だった地下墳墓に2018年にオープン。昼は一般客のための有料営業。夜はホームレスや難民など社会的脆弱者を無料招待。












メガロフォビアの私、凱旋門やマドレーヌ寺院が怖くて仕方なかったんだけど、仕事でしょっちゅう行ってるので上を見上げなければ大丈夫なのかなとか程度になりました。



開店時間になり、同僚たちとレストランに入ると、サービス係のボランティアさんたちがズラリと並んで笑顔で挨拶してくれた。私たちは団体予約ってわけで、雲のオブジェが天井に吊り下がった写真5枚目の空間ではなく、その反対側、キッチンの奥の少し寂しい感じのする大部屋に案内された。



レジデントのフランス人の女性シェフ2名が料理を担当した昨夜のメニューは…



・パリ風サラダ フォワグラ添え

これはパリマッシュルームやエンダイヴを味噌のヴィネグレットで和えてあるようだったけど、なんだかメリハリのない味…オエーフォワグラと一緒に食べるために作られたから、ということにしておこう。




・ラヴィオリ ゴルゴンゾーラクリーム 

ゴルゴンゾーラなしヴァージョンを出して頂いたけど、クリーム系がそもそも苦手です…ネガティブ




・チーズ盛り合わせ 

またあかんやつ…真顔 真ん中に乗ったサラダ菜だけ欲しいと伝えたらサラダ菜だけ出てきたけど…特筆することなし。



・ライスプディング 

ライスプディングも苦手だけど、キャラメルポップコーンがのっかってて見た目はかわいかった飛び出すハート




・コーヒーかハーブティー 

夜なので迷わずハーブティーに。これはおかわりしたいくらい美味でしたよだれ飛び出すハート


・洋梨のコンポートとパン屑のビスケット

白砂糖の甘さやバターが苦手な私にはくどかった。オエー 後ろに写ってるのは教会の掃除の仕事をしている元ホームレスさんからの差し入れ。オーガニック店で見かけていつか買ってみたいと思ってたやつ。本来薄めて飲むタイプだけど、生姜好きな私はストレートで頂きましたよだれ飛び出すハート






無料で食べさせてもらっといて文句言うなって感じですが、お呼ばれした時にたまに魚介類を口にすることはあるけど、18の時から基本菜食生活をしてて、クリーミーなこってり系が苦手な私には嬉しくない、見事なまでにおフレンチな内容。ハートブレイク



何度も来てる同僚曰く、「大抵はヴィーガンにも対応したメニューなんだけど、今日はあなたにとっては残念な内容だったわね」ぶっちゃけその通りでございます。



隣席のその同僚は終始おいしいおいしいと連発してたけど、私のそばの席だったヨーロッパ圏外出身のホームレスさんの反応も私同様薄かったので、薄々私と同じこと思ってたのでは… 当日になって結局来れなくなったスーダン出身のホームレスさん、来れなくなって私たちはがっかりだったけど、実はこれでよかったかもとか思っちゃった。爆笑


社会的脆弱者は私のような移民や難民も多いので、需要と供給合ってるのかな…と思ったけど、そもそもこれは文化プロジェクトであって、慈善(偽善って書きそうになった爆笑)プロジェクトじゃないもんね…
ま、こういう場所があることで救われてる社会的脆弱者たちは少なくないと思うにっこりびっくりマーク



(初めて私のブログを読んでくださってる方のために書きますが)私には息子を連れてホテル生活をしてた過去があり、元夫からのモラハラの一環で滞在許可証が更新できなかった時代は半年以上ほぼ毎日おかずなしの米かパスタのみの生活を送ってた。昼はバゲットのみ、夜は室内で毎晩ドキドキしながら内緒で米を炊くかパスタを茹でるかして、おかずなしで食べる生活。



それでも飢えなかったことには感謝だけど、もう少しまともな食事ができたら、食事してる間だけでも休戦モードで心も体もほぐれたんじゃないかな。たまに友人宅に招待してもらえると、たとえ何の変哲もないサンドイッチだったとしても光り輝いて見えたもんなぁ。昇天愛



帰りのメトロに揺られながら、友人から送られてきた、元旦の能登半島地震後に二次避難先の宿泊施設で有料で提供されたって食事の写真のことを思い出した。これ↓





こんな時こそ心のこもった食事必要じゃないか? 私は海外に住んでて被災地の実態がほぼ全く掴めてないけど、地震被害で廃棄処分になった食べ物は相当な量だっただろうなと想像。 日本はムダに思えるルールも多い国だと思うし、そういろいろ簡単には行かないのかも。



でも、ゴミ捨て場行きギリギリの食材を使ってボランティアスタッフが調理して避難生活してる方々に笑顔で提供したら、避難生活の苦労が少しでも労われるのに…災害大国なんだから国がそういうシステムを整えるべきだよね〜。私は災害時にどんな形で自分のできること生かして貢献できる? とか考えてたら、いつのまにかメトロは自分の駅を通過してしまっていた無気力ガーン



つい忘れがちだけど、あれこれ食を選べる、飢えを感じずに暮らせるって幸せなことですね。ごちそうさまでしたにっこり飛び出すハート






キラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ



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