ニューイングランド産ヘヴィサイケ2タイトル再発 | サイケデリック漂流記

ニューイングランド産ヘヴィサイケ2タイトル再発

以前ヘヴィサイケ特集で取り上げたニューイングランドのバンド、Euclidの "Heavy Equipment"とYesterday's ChildrenのセイムタイトルがAuroraからCD再発されます(3月18日発売予定)。


Heavy Equipment
Euclid
Heavy Equipment

Euclidはメイン州の4人組。メンバーは60年代にCobras、The Ones、Lasy Smokeといったバンドで活動していました。"Heavy Equipment"は1970年にジャズ系のFlying Dutchman/Amsterdamからリリースされた唯一のアルバムで、ガイド本「サイケデリック・ムーズ」でも紹介されていたヘヴィサイケ基本アイテムのひとつ。

ドコドコと轟くドラムとブンブンうなるベースのぶっといリズム隊に、ぐしゃぐしゃに歪んだギターがからむヘヴィなサウンドが単純に気持ちいい。でも、ただ押しまくるだけではなくて、シタールやエフェクトを使ったアシッド感あふれる「まったり」サイケな展開があったりするのが嬉しいところです。60sスタンダードの"Gimme Some Lovin'"のヘヴィサイケアレンジも聴きもの。

Track Listing:
1. Shadows Of Life
2. On The Way
3. Bye Bye Baby
4. Gimme Some Lovin'
5. First Time Last Time
6. Lazy Livin'
7. 97 Days
8. She's Gone
9. It's All Over Now



Yesterday's Children
Yesterday's Children
Yesterday's Children

Yesterday's Childrenはコネチカットの6人組(演奏メンバーは5人)。1969年の唯一のアルバムのオリジナルはイタリアでリリースされています(レーベルはAnders & PonciaのMap City)。スティーヴン・タイラー似のボーカルをフィーチャーした、ギターオリエンテッドで適度にパンキッシュなヘヴィネスは、初期のBlue Oyster Cultなんかを連想させて、とてもカッコいい(NYのBOCの方が彼らから影響を受けているのかもしれません)。

こちらも、アシッド感のある60sヘヴィサイケ的要素を含んでいるのが美味しいところ。ちなみに、プロデューサーが同じWarren Schatzということで、ボストンのWilkinson Tri-Cycleの"What of I"をカバーしていて、これはシングルリリースもされています。

Track Listing:
1. Paranoia
2. Sad Born Loser
3. What Of I?
4. She's Easy
5. Sailing
6. Providence Bummer
7. Evil Woman
8. Hunter's Moon