エイスデイ/オン 紙ジャケ再発 | サイケデリック漂流記

エイスデイ/オン 紙ジャケ再発


ジ・エイス・デイ
オン(紙ジャケット仕様)

1997年に日本でのみCD化され、長らく廃盤状態だったThe Eighth Day''On''(1968)がユニバーサルミュージック(ジャパン)から紙ジャケ再発されました。数年前にネットオークションで手に入れるまで結構さがした記憶があるので、再発を心待ちにしていた方も多いのではないでしょうか。

内容は「いかにも60s」な素晴らしいジャケそのままの逸品で、ママス&パパスやラヴジェネレーションなどのサンシャインポップ、ソフトロックファンにはマストといえるもの。男女のドリーミーなコーラス、最高にチャーミングな楽曲、過不足ないバッキングの演奏と、「かゆいところに手が届く」ありがたい一枚です。

Eighth Dayはそれ自身独立したグループというより、(このころのソフトロック作品にありがちな)プロデュース側が主導したスタジオプロジェクトといったニュアンスが強いのではないかと思います。中心人物はモンキーズの制作で知られるスクリーンジェムスに所属していたロン・ダンテ(「アニメ版モンキーズ」のアーチーズの仕事が有名)で、プロデュース、バッキングボーカルのほかにアルバムの11曲中10曲の作曲も手がけています。

どの曲も、どっかで聞いたことあるような(*1)親しみやすさがあって、思わず口ずさみたくなってしまいます。「LAサンシャインポップの東海岸(NY)からの回答」という感じで、私はロン・ダンテ関連のタイトルではこれが一番好きです。

蛇足ですが、日本語表記の「エイスデイ/オン」ではわかりにくいですが、アルバムジャケットには''ON The Eighth Day...''と続けて書かれていて、意味が通るようになっています。(アルバムタイトルが''On The Eighth Day''となっている記事もあり。)

*1
ママス&パパスの「マンデイ、マンデイ」のフレーズが飛び出してきたりといった遊び心も嬉しい。