Songcatcher ~歌追い人~ | サイケデリック漂流記

Songcatcher ~歌追い人~


20世紀初頭のアメリカ。大学の音楽学の助教授であるヒロインは、アパラチアの山村で本国英国では長らく失われていたバラードが今も歌い継がれているのを発見する。それは、アイルランドやスコットランドからこの地に移り住んだ人々が、都会から隔絶された山の中で古い形のまま代々伝えてきた歌だった・・・。

という導入部には惹かれるのですが、そのあと、お話はひたすらメロドラマ(というか昼メロ)モードに突入します。不倫ありのレズビアンありの修羅場ありので、え?え?こんな話なん?という感じで目が点状態になってしまいました。

それにしても主役の女優さん(ジャネット・マクティア)、ちとデカすぎ(推定186cm)。180cm以上でもニコール・キッドマンとかは違和感ないんだけど、この人は肩幅なんかも(男の)プロレスラーくらいあって迫力ありすぎ。森の中で獣に襲われそうになって必死で逃げるシーンがあるんですが、「あんたなら熊でも素手で倒せるよ」と思ってしまったのは私だけでしょうか。(濡れ場はちょっと見ものでしたが。)

音楽のシーンは良いのですが、私が期待してたルーツミュージックとはちょっと違ってたし、このへんのテーマをもう少し深く踏み込んでほしかった。大好きなタジ・マハール(ブルースシンガー)がチラッと登場するシーンもあるんですが、アパラチア山中の白人移民集落にひとりだけ黒人が出てきて、なんだか無理矢理な感じがしました。しかも、バンジョーを弾くだけで歌ってくれないので、欲求不満は増すばかり。でも、「オペラ座の怪人」にも出てるエミィ・ロッサムはとても良かった。彼女の歌のシーンだけでも観る価値あるかも。

たぶん、期待してたものとかなり違ったので、冷静に観るとそんなに悪くない話なのかもしれませんが(IMDbの評価は7.2/10と高め)。もう一度観たいかといわれると、う~ん・・・。


タイトル: Songcatcher-歌追い人-