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布ナプキンPsyche 【プシュケー】 さおりです。

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BASEとminneにて、布ナプキン・布ライナーを販売中です。

ご興味がある方はぜひ、ショップにご来訪くださいませ。


この記事では、私と布ナプキンの出会いと、それ以降に感じてきたことについて書いてみます。

私が布ナプキンを初めて購入したのは3年と少し前の2021年2月。

それ以前から、密かに布ナプキンに興味はあって、色々と調べていたのですが、経血の漏れやお洗濯のことなど不安があり、なかなか購入できず……。

そもそも布ナプキンという言葉の存在を知ったのは、情報を調べたり実際に購入するよりも随分前で、昔やっていたTwitterのフォロワーさんに使っている方が数名いたんですね。

布ナプキンとはまったく関係ないゲームやスケートなどの趣味アカウントでしたが、2013年とか、そのくらい昔に布ナプキンのことをチラっと投稿してるフォロワーさんがいらっしゃったので、最初に存在を知ったのが果たしていつだったのか?は、さすがにもうわかりません。


「布ナプキンを使ってみたい!」と思い始めて以降は、ネットショップで布ナプキンセットをチェックしては、「でも、いきなり1週間セットとかでたくさん買って、使いこなせなかったらどうしよう……」と悶々とする日々。


よくよく考えてみれば【布ナプキンを買ったら、全て布ナプキンで過ごさなければならない】わけではありませんから、
【お得な1週間セットを買って、使い捨てナプキンと併用しつつ、使いたいときだけ布ナプキンを使う】でも、別に良かったですよね(笑)

洗って繰り返し使えるわけですし、腐るものでもないので、使いたい気分のときだけ布ナプキンを使うんでも、防災袋に入れておく非常時アイテムにするんでも別に良かった。

0・100思考。正しい・間違っている。

無意識に、学校の暗記教育のテストのように、【ひとつの正しい答えがある】みたいな考え方をしていたから、不安だったのかも知れませんね。

そして、そもそも一体なぜ、最初からたくさん買う気満々でセットばかりチェックしていたのか(笑)

布ナプキンが気になっている未経験の方で、1日分セット・1週間セットとか、枚数が多いセットをチェックしていらっしゃる方、それはもしかすると……?だったりするのかも知れませんね。


話を戻しまして、ある日ふと立ち寄った近所のドラッグストアの生理用品コーナーで、たまたま布ナプキンを見かけ、「試しに1枚だけなら……」と、清水の舞台から飛び降りるような心地で、いざ購入!


結局、すぐに布ナプキンの肌触りの優しさや、布の暖かさの虜になり、数日後にはネットでチェックしていた布ナプキンショップでセットを注文し、それ以降ずっと、基本的に生理中は布ナプキンのみで過ごしています。


あと、私はとにかく市販のおりものシートが大の苦手で、布ナプデビュー前はまったく使わずに過ごしていたのですが、布ナプキンにハマっていくうち、「生理じゃない日にも使いたい!」と思うようになり、今では布ライナーも日常的に愛用中。

さらには好きが高じて、自分でも作って販売まで始めることに……。

布ナプキンと出会う以前は、まさか生理用品を自分で縫って作る日が来るとは、まったく考えたこともありませんでした。


私が布ナプキン大好きな理由は色々あるのですが、とにかく肌触りが良くて心地良いことと、着用中の暖かさです。
ずっと着けていたくなる。オシャレで可愛いデザインの布ナプキンを選ぶのが楽しい。

そして何より、女子トイレで目にする度に、どことなく侘しく悲しい気持ちになっていた、汚物入れという名の小さなゴミ箱を使わない良い生活。

あの小さなゴミ箱を使わない生活が手に入るとは、考えたこともなかったです。

これだから人生、何があるかわからない。


今だと月経カップでも、ゴミ箱の汚物入れを使わない生活が手に入るのかも知れませんが、あくまで私にとっては、医療用シリコンで出来たカップを膣に挿入するのは「ちょっと違うな……」だったんですよね。

と言うのも、布ナプキンデビュー前に、ふと「膣トレとかやってみた方がいいんだろうか?」と思い、医療用シリコンで出来た膣トレ用インナーボールを購入したものの、肌感覚的に「NO!!!」とカラダが拒絶して、結局、使わず(使えず)に、お蔵入りした経験がありまして。

医療用シリコンは安全性という意味では確かなのかも知れませんが、なんだろう。
私は肌に触れたときの感触がダメでしたし、気持ち的な意味でもNO!でした。

「女性が自分のカラダと性に興味を持ち、向き合おうとするのは医療なの??」みたいな、何とも形容しがたい違和感が……。


市販の使い捨てナプキンも、思春期時代から、とにかく着け心地が悪くて、本当に苦手でしたから、肌感覚って素直で正直なんだと思います。

ドラッグストアに行けば、ふわふわタイプ・さらっとタイプなど、肌触りの好みに合わせて選べるように数々の使い捨てナプキンがズラリと並んでいますけれど、どれも違う。

「コレだ!」と、腑に落ちて納得がいく生理用品が見つからない。

生理中だけでも不快で着けたくないのに、おりものシート・パンティライナーまで日常使いなんて私にはとてもムリ!

「おりものシートを使わない私って、下着の汚れを気にしない女子力が低い女なんだろうか……?」と、密かに気に病んでいたくらいでしたが、今思うと、自分の肌感覚に恐ろしく正直だったんでしょうね。

いやいやいや。おりものは膣内の健康状態のバロメーターでもあるし、「下着が汚れて嫌だ!」じゃなくて、健康状態を気にかけた方が良いんじゃないの???

体調によって、おりものの質感(?)も違いますし、何でもシートに吸収させてゴミ箱にポイでは、どんどん自分のカラダ・健康状態に無頓着になってしまうと思います。

まして、デリケートゾーンのイヤな臭いを軽減させる香り付き???
体調によって、おりもののニオイも違うけれど、人工的につけられた合成化学の香料で誤魔化していて大丈夫?

市販の使い捨ておりものシート・パンティライナーへの拒絶反応は、使い捨てナプキン以上でしたね。

初潮を迎える前に、母が使っていた使い捨てパンティライナーを貰って使い、大人になった気分を味わう遊びとかはしてましたけど、
自分で購入して使った経験はありません。


布ナプキン・ライナーは天然素材で作られた布を1枚多く身につけることになるので、単純にその分、暖かいし、身体が冷えにくくなるんです。

布ナプキンを愛用するようになって改めて実感していますが、女性のカラダの最もデリケートな部分に不快な物をつけるのが【当たり前】【常識】なのは、本当におかしいと思います。

デリケートゾーンのムレや痒み・かぶれ、使い捨てナプキンのガサガサした肌触りetcetc

私も使い捨てナプキンを使っていた頃は【当たり前のフツーのこと】だと思っていましたが、今はそれらの悩みが解決されて【快適なのが私の当たり前】です。

痒みやムレの原因は、使い捨てナプキンでした。

まさかのコイツだったのかー!!!!と、怒りと言うよりも、むしろ脱力。


よくよく考えて、調べてみれば、市販の使い捨てナプキンって、紙ナプキンと言いつつ、実際には石油由来のポリエステルですし、
真夏に綿や麻など天然素材の服と、ポリエステルの服をそれぞれ着てみると、ポリの服はとにかく暑い!!

天然素材の服の方が、適度に汗を吸いつつ、程よく風も通してくれて快適。
一方、ポリの服は夏は暑く、冬は寒い。

ポリエステル素材を使ったサニタリーショーツに、同じくポリの使い捨てナプキンという組み合わせでは、【ムレてかぶれる・痒いのは当たり前】【カラダが冷えるのは当たり前】なんじゃないでしょうか……。

日本の伝統的な民族衣装の和服・着物は、夏は涼しく・冬は暖かい機能性も兼ね備えていますが、多くの日本人が和服を当たり前に着ていた時代の女性は、現代女性が履いているショーツ・パンツではありませんし、使い捨て生理用品なんて物もなく。

昨今、鼠蹊部を締め付けない【ふんどしパンツ】が流行っていて、私も愛用中どころか、実はハンドメイドで最初に作ったのは、ふんどしパンツだったりするのですが、
ひと昔前に比べ、デリケートゾーンの悩み・生理痛やPMS・更年期障害などの女性特有の不調に悩む女性が恐ろしく増えているのは、それ相応の理由が存在していると痛感しております。


「なぜ、誰も教えてくれなかったんだ!」と思うものの、現60代あたりの私の母親世代の女性たちも【誰にも教えて貰えなかった】んですよね。

疑問を感じて、自ら調べて、自分で動かないと、なかなか辿り着けない。

こんなにも女性特有の心身の不調・婦人病に悩む女性が増えているのは、おそらく、世代を超えた負の連鎖なんでしょう。


本当はずっと、使い捨てナプキンなんて嫌いだった。
でも、女だから仕方がないと思っていた。

おそらくは、「布ナプキンちょっと興味はあるんだけど……」「知ってるけど私にはムリ」という布ナプキンを使ったことがない女性たちと同じです。

女だから仕方ない……。

でも実際には、違いました。

そして、私は子供時代から、「男性と同じ学校教育・お受験・仕事よりも、料理や裁縫、家庭を守るのことの方が大事なんじゃないの?私、女なんだけど……」と思い続けていた、古風な女。

ちゃんと繋がるようになっているんですねぇ……。

改めて、布ナプキンの製作・販売・布教を続けて来られた先達の皆さまに、感謝と敬意を。


おかげさまで、以前は気分もブルーで煩わしかった生理も、今では毎月の楽しみ。
しみじみ「女性で良かったなぁ」と、実感する期間に変わりました。
「経血は汚い」と感じることがなくなり、むしろ、どこか愛おしくも感じられるようになりました。

汚くなんてない。

自分のカラダの一部であり、デトックスであり、健康状態を教えてくれる大事なもの。

子供を授かり産み育む女性ならではのカラダの機能なのに、「生理なんて憂鬱……」と感じる女性が多いのは、つくづく変だと思います。

使い捨てナプキンは確かに便利ですが、便利さの代償として、一体、何を使い捨てているのでしょうか。

どうにも私には、子を授かり産み育む女という性を軽んじて使い捨てているように感じられて、時折すごく怖いな……と思います。

使い捨てナプキンに不快感・違和感を覚えている方は、ぜひ一度、布ナプキンを試してみて頂きたいです。

生理がブルーで不快なのは【当たり前ではなかった】というお話でした。

私と似たような疑問や違和感、生理にまつわる悩みや不快感をお持ちの女性の参考になればいいな、と思います。