これまで、ずっと、人の想像を遥かに越えた遠い過去から、
幾多もの時空軸そのものの推移を経てきた遠い過去から、
世界はディセンション(次元降下)を繰り返して来た、とも言える。
それは、苦難という概念を生み、それに現実性を持たせてきた歴史でもあるが、
同時に、それを解決する、という希望を生み出してきた歴史でもある。
この点は、ギリシア神話のパンドラの箱の物語そのものだが―――
ディセンションは、
混沌へと向かう者に先を歩ませることによって為された、
主による新天地開拓という見方ができる。
これは、世界の真実を解く鍵を含んだ概念で―――
しかし、それは既に臨界点に達し、今、
封印は解かれ、その歴史は終焉を迎えている。
ディセンションの終焉とは、即ちアセンションの始まりである。