~愛の誓い~

(思いっきりアニメチックなスコット☆)
「チャーリー・・・。
ママを頼むよ・・・」
そう言うと、神々が支える噴水の前を通って、モンタギューの森を後にしました。
チャーリーは、スコットの車が見えなくなっても、その後姿をいつまでも見送っていました。
「貴方の思いが、実を結ぶ事を祈っています。
とびっきりのシャンパンを、用意して待っています。
どうぞ、笑顔で帰って来て下さい・・・」
クリスティーヌから聞き出した、マチルダの許へ。
彼女を失いたくない燃える決意で、ハンドルを握る手が汗ばんでいました。
シャツの袖で両手を拭い、首に巻いたマフラーを外しました。
「ママ。
マチルダが戻って来るって祈っていて・・・。
チャーリー。
もう、僕の為に泣かないで・・・」
最早・・・
誰にも止められない愛の嵐
愛しいマチルダを その胸に抱き締めるために
昨日までのスコットは、もうどこにも居ませんでした。
流した涙とも、もうお別れです。
♪~A Fool Am I~♪
☆~swallowさん スコットの涙の雫を有難うございます~☆
クリスティーヌの館から北へ10キロほどの所に、マチルダがお気に入りの公園が在りました。
自然の形を残した森林の中に、小さな川が流れていました。
スコットは、車を公園の広場に乗り捨てて、マチルダを求めて歩き出しました。
小川のベンチでは、恋人達が愛を語らい、スコットの恋心を後押ししている様でした。
「マチルダ!
どこにいるんだ?」
はやる気持ちが、全身を軽やかにして、羽根の生えた天使のように公園の中を駆け巡りました。
長い時が流れて、もう探すべき場所は無くなりました。
「もう帰ってしまったのだろうか・・・・?」
ピンク色に染まった頬に、一筋の汗の雫が流れ落ちました。
少し重くなった足取りで、広場に置いた車に歩き始めました。
「スコット・・・?」
その時・・・。
マチルダの自分を呼ぶ声が、聞こえた気がしました。

(初めて出会った頃のマチルダ☆)
「気のせいだ・・・。
また夢を見ているんだ。」

(虚ろな瞳で・・・☆)
「スコット!
いったい、どうしたの?」
今、ハッキリと、確かに愛しいマチルダの声が耳の中で響き渡りました。
振り返ると、目の前に、マチルダが腰に両手を当てて、あの独特のポーズで立っていました。
あの生意気な口元が、微かに微笑んでいました。
化粧もしないで、素顔のままのマチルダが、モンタギューの森で初めて出会った時の、あの「赤いドレスのマチルダ」が、射る様な瞳でスコットを見つめていました。


(マチルダ・・・☆)
☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

「マチルダ!」
スコットは、思い余ってマチルダを力いっぱい抱き締めました。
マチルダはビックリして、身体を固くしてその場に立ち尽くしました。
燃え盛る愛の炎を、止める事など出来るはずはありません。
彼女の髪に、顔を埋ずめたまま、目を閉じて固い決意を示しました。
やがて・・・。
マチルダの細い指が、スコットの指の中に滑り込み、冷たくなった大きな手を優しく握り絞めました。
時が止まり、二人を囲む全てのものが、一瞬にして静止していまいました。
お互いの心が一つになって、求め合い揺れ合って、言葉さえこぼれない熱い抱擁に満たされて行きました。
悪魔でも 天使でもない
愛しい 僕のマチルダ
可愛い子
君は 僕の腕の中で
愛に生きる ただ一人の女(ひと)
マチルダの手から落ちたヘルメットが、スコットのブーツに当たり、その足元でいつまでも静かに揺れていました。

☆
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(スコット!・・・☆)
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